パニッシャーが人類最後のマスターと共に戦うようです   作:ドレッジキング

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注意!今回は悪ふざけ全開です。

偉大なる発明家にもマウントを取っていくスタイル……(;^ω^)


第3話 エジソンとテスラの共同開発!?トニー・スタークを見返してやれ!

「こうしてトーマス・エジソン、ニコラ・テスラという偉大な先人にお会いできて嬉しいですよ」

 

トニーは彷徨海のブリーフィングルームで、サーヴァントのエジソンとテスラに対して握手をする。

 

「ハハハハ!!こちらこそだ!!」

 

エジソンはトニーが出した手をガッチリと掴んで力強く握手をする。直流のエジソンと交流のテスラという人類史に名を残した偉大な発明家である二人は、お互いの自己紹介を済ませると、すぐに意気投合する。

 

「ふむ、どうやら我々は気が合うようだな。この出会いに感謝したい。ところでミスター・スターク、君が着ているアイアンマンスーツというアーマーに非常に興味がある。人類の科学技術はここまで進歩したのか。実に素晴らしい」

 

「お褒め頂き光栄だ。だがこのアーマーは私個人が作った物。残念ながら一般には流通していないので、貴方が望むような技術の提供はできないと思うが」

 

アイアンマンのスーツは天才発明家であるトニーだからこそ作り上げる事ができた代物であり、いくら偉大な発明家であるであるエジソンやテスラであっても再現する事は不可能だろう。

 

「はっはっは!私にかかれば君の着ているスーツを再現する事など造作もない!我が直流の力を侮ってもらっては困るぞ!」

 

「ほう、それは興味深い。では是非ともその力を見せてもらおうかな」

 

トニーとエジソンはお互いに不敵な笑みを浮かべる。

 

「おい待てエジソン!私を差し置いて勝手に話を進めるな!」

 

テスラは慌てて二人の間に割って入る。

 

「テスラぁ!私がこのミスター・スタークと話をしているのだ。邪魔をするな!」

 

「そういうわけにもいかない。この男は私達の事を尊敬していると言いつつ、その実まったくもって敬意を払っていない。この男と話していても時間の無駄だ」

 

「なにぃ!?」

 

エジソンはテスラの言葉を聞いてトニーの方を向く。するとトニーは不敵な笑みを浮かべつつ言う。

 

「今の時代に直流だの交流だの、全くもって化石じみた考えだよ先人方。現代に召喚されたのであれば、少しは価値観のアップデートをしたまえ」

 

「なんだとぉ!?」

 

エジソンは怒りをあらわにして、椅子から立ち上がる。しかしそんな二人の様子を見たテスラは呆れた表情で言う。

 

「いい加減にしろ。ここで争っても仕方ないだろう」

 

「しかしテスラ、私はこの男が気に入らないのだ!」

 

確かにトニーの生きる現代と、エジソンとテスラが生きていた時代とでは科学技術の進歩具合が違いすぎるので、トニーが二人の考えを古臭いものとして見るのは仕方ないかもしれない。

 

「それに貴方たち二人はいわば神秘の力が入った存在であるサーヴァント。魔術や神秘が入っている時点で純粋な科学の力とは言えないのではないかな?現にあなた方の力の源は魔力なのだから」

 

トニーから痛い所を突かれたエジソンは言葉に詰まる。

 

「ぐぬぅ……!」

 

エジソンは反論できないまま黙り込む。

 

「まあまあ、そう熱くなるな。ここは一つ、冷静になって話し合おうではないか」

 

そんなエジソンに対してテスラは宥めた。

 

が、そんな時ミーティングルームにエレナが入ってくる。エレナはトニーとエジソン、テスラの会話を聞いていたらしく呆れた顔で三人を見る。

 

「全くもう……またやってるの?あなたたち」

 

エレナはため息をつきながら言った。

 

「大体、どうして貴方たちはそんなに仲が悪いの?」

 

「違うぞエレナくん!私とテスラはこのトニーとかいう若造に馬鹿にされて腹が立っていただけだ!確かにテスラは嫌いだが、現代の科学技術で我々にマウントを取ってくるこのトニー・スタークという男はもっと許せん!そうだろテスラ!?」

 

「…………」

 

エジソンの言葉にテスラは沈黙を貫く。

 

「……まあ、そういう事にしておきましょう。でもね、あなたたちの争いはもう飽きたの。だからそろそろ止めてくれない?」

 

エレナはエジソンとテスラの間に割って入る。

 

「おやフロイライン。"あなたたち"というのはひょっとして私も含まれていたりするのかな?」

 

「当然でしょう。他に誰がいるっていうの?」

 

エレナは呆れつつ言う。

 

「これは失礼した。私の生きる現代の科学技術と、この二人の持つ直流と交流という科学技術の差が余りにも離れていたもので、我々の間に認識のズレが生じてしまっただけなのだよ」

 

「嘘つけーーーー!さっき私の直流を化石だとか言ってただろーーーー!」

 

トニーに怒鳴るエジソンに対して、エレナは冷たい視線を向けた。

 

「ミスタ・エジソン、あなたちょっと黙ってなさい」

 

「あ、はい。うん……」

 

エレナの威圧感にエジソンはたじろいでしまう。

 

「ミスタ・スターク。人類史における偉大な天才発明家の二人がいなければ今の人類の科学技術は遥かに劣るものだった筈よ。自分の技術に自信を持つのはいいけど、あなたの持つ技術だって偉大な先人たちの働きがあったからこそ発展したものなのよ?」

 

エレナは自分の技術力を鼻にかけ、エジソンとテスラを見下すトニーに対して釘を刺した。

 

「ミスタ・スターク。確かにあなたの発明は素晴らしいものだけれど、それを悪用する人間もいるのよ。あなたは、自分の技術を悪用されるような存在になりたいの?」

 

エレナの鋭い指摘にトニーは言葉を詰まらせる。確かにそれに関してはトニーには後ろめたい過去があるのだが……。

 

「ま、まあ私も少々言い過ぎた部分があったな。ところで我々が今いる彷徨海ないしアトラス院とやらの技術力を集結すれば私が装着しているアイアンマンスーツのようなアーマーは作れるのかな?」

 

「えぇ、作ろうと思えば作れるかもしれないわ。ただ、それはあくまで理論上の話であって実現するかどうかは別問題だけど」

 

「ふむ……ならば是非ともその研究をお願いしたいところだが……残念ながら私は忙しい身でね。私としてはノウム・カルデアにいるサーヴァント達のマスターである立香少年用のアーマーを製作してやりたいのだ。彼が着ている魔術礼装とやらでは少々心もとないからね」

 

トニーは人類最後のマスターである藤丸立香専用のアーマーを作りたいとエジソン、テスラ、エレナの三人に打ち明けた。立香カルデアの技術で作られた魔術礼装が施された制服は着てはいるが、トニーからすればそれは普通の服と同じだと酷評する。要するにもっと戦闘力のあるアーマーを装着して立香の生存率を上げるべきだと。

 

「……確かに立香君は魔術の素養に乏しいし、肉体そのものは人間だから、いくら魔術礼装が施されたカルデア制服を着ていても、敵サーヴァントからの攻撃で致命傷を負う可能性はある。現に今までも命を落とす事態には幾つも遭遇してきたし」

 

エレナは立香が魔術礼装を施されたカルデア制の服を着ているだけでは不安要素は拭えないと言及した。

 

「ミスタ・スタークの言っている事は正しいわ。確かに立香君は一般人に過ぎないから、戦闘になれば真っ先に狙われるでしょうし。これまではマシュや他のサーヴァント達に守られていたけど、幸運や運命力が備わっていたからこそ生き残ってこられた」

 

「だが幸運や運命力とやらはいつ尽きるのかは分からない。そういう事態に備えて万全を期すべきだろう。例えば私の作ったこのスーツのようにな」

 

「えぇ、そうよ。あなたが言った通り、立香君には少しでも生存率を上げてもらわないとね」

 

エレナの言葉に対して、トニーはアトラス院と、エジソン、テスラという二人の発明家の力で立香専用のアーマーを作るべきだと主張した。人類最後のマスターとして何としても生き残らなければならぬ立香の為に、サーヴァント達が常に護衛できるとは限らないので、立香の生存率を高めるためにも専用装備を作っておくべきだと。が、その時ミーティングルームの扉が開かれ、ダ・ヴィンチが入ってくる。

 

「ふふふふ……。話は聞かせてもらったよ。藤丸君専用のアーマーを製作するなら是非私も協力させてくれたまえ。この万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチがいればどんな難題でも解決できてしまうさ!」

 

ダ・ヴィンチも立香専用のアーマーを作る事に乗り気なようだ。レオナルド・ダ・ヴィンチ、トーマス・エジソン、ニコラ・テスラという三人の天才とアトラス院の技術力を集結すれば間違いなくトニーのアイアンマンスーツにも負けないアーマーが出来上がるであろう。乗り気のダ・ヴィンチに押され、エジソンとテスラは立香用のアーマーの製作に協力する事になった。

 

 

 

 

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ダ・ヴィンチ、テスラ、エジソンの3人は立香のアーマー製作のためにアトラス院の技術を集結して開発に取り掛かっていた。まず大西洋異聞帯で手に入れたテオス・クリロノミアを装甲用として加工して装着する部分と、魔力を貯蔵するタンクを用意した。更にこのアーマーを着るためのインナースーツを作成。次にアーマーを装着するための装置を設計する。心臓部にはアーマーのエネルギーである魔力を供給する為の魔力炉心を設置し、頭部には視覚情報を解析するカメラアイ、通信機、各種センサーなどを設置した。武装に関しても魔力が込められた小型ミサイル、掌から射出される摂氏十万度を超える魔力レーザー砲などを搭載した。

 

それ以外でもテスラとエジソンの希望により、背中や心臓部のコアから強力な雷撃を放射する機能も搭載した。これらの機能を立香の体にフィットするサイズに縮小した上で内蔵する事にした。完成したアーマーは、見た目は全身を銀色で塗装されており、胸部と両腕、両脚に赤いラインが入っている。また、背部にジェットパックが装着されており、空を飛ぶ事も出来る。マイナス200度を超える極寒、4000度を超える灼熱空間、真空状態といった過酷な環境下でも活動できるように作られている。更に生命維持装置も搭載されており、ある程度の怪我であればアーマーに内蔵された医療キットによって治療も可能だ。高度な人工知能も搭載されており、立香の行動をアシストしてくれる。サーヴァントとの戦闘を想定し、Aランクの対魔力防壁も施されている。このアーマーを装着した状態であれば立香の戦闘力は飛躍的に向上するだろう。

 

ダ・ヴィンチ、テスラ、エジソンは完成したアーマーを見て満足そうに微笑む。

 

 

 

 

 

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数日掛けて立香専用のアーマーを開発したダ・ヴィンチ、エジソン、テスラの3人は開発室にトニーを呼び、完成したアーマーを披露する事にした。アーマーには布がかけられており、全容は見えない。

 

「たった数日で完成させてしまうとは恐れ入ったよ」

 

トニーは余りにも早いアーマーの完成に驚いていた。アトラス院では材料があるので、こういったアーマーの開発は可能なのだが。

 

「ふっふっふ……。この万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチにかかればこんなものさ」

 

ダ・ヴィンチは得意げに胸を張る。

 

「ハッハッハ!!トニー・スタークよ!!我々の技術力が化石でない事を証明してやったぞ!!」

 

エジソンはドヤ顔で自慢する。そしてダ・ヴィンチは布がかけられているアーマーの隣に来ると、布を掴みつつ宣言する。

 

「見たまえトニー君!これこそが私とエジソン、テスラの3人で開発した決戦機動魔術礼装…」

 

ダ・ヴィンチが布を取り払い、アーマーの全容を見せる

 

「ウルトロンだ!!」

 

自分の目の前に晒されたアーマーの姿と名前を知り、思わずトニーは口に含んでいたコーラを吹いてしまう。

 

「ぶ!?う、ウルトロンだとぉ!?」

 

トニーが驚くのも無理はない。ウルトロンといえば自分の世界にいるハンク・ピム博士が開発したロボットであり、自分達アベンジャーズと幾度も戦いを繰り広げてきたスーパーヴィランである。そんなウルトロンと瓜二つのアーマーが目の前にあり、しかも名前までウルトロンなのだから驚いて当たり前である。

 

「ああそうだとも。私とエジソン、そしてテスラが考案した名前と姿なんだ」

 

ウィンクしながらダ・ヴィンチは言う。確かに見た目はウルトロンと全く同じに見える。しかし、いくら何でもこの短期間でこの完成度の高さは異常である。普通なら、まず間違いなく失敗する。そう考えると、やはりダ・ヴィンチ達は天才である。だが、何故このアーマーに自分達アベンジャーズの宿敵であるウルトロンに瓜二つな上に、同じ名前まで冠されているのかが疑問であるが……。

 

「その…言いにくいんだが……そのウルトロンは私を始めとするアベンジャーズの宿敵であるスーパーヴィランなんだ……。しかも姿と名前まで同じときた」

 

「あれ?君たちアベンジャーズの敵なのかい?私、エジソン、テスラの3人で考案したオリジナルの名前と姿だと思ったんだけど」

 

「え?ちょっと待ってくれ。じゃあ、これは君たちのオリジナルのアーマーって事か?」

 

「うん。まさか君達の宿敵と同じ姿と名前とは予想もしてなかったけど、私達で考えたんだ。まぁ、流石に性能は落ちるだろうから、そこは安心してくれて構わない」

 

「………………」

 

ダ・ヴィンチの言葉を聞いて、トニーは言葉を失う。だが、その気持ちは分かる。自分の世界では、ウルトロンは悪の化身である。

 

「それとこのウルトロンには高度な人工知能も搭載してあるんだ♪藤丸君の行動をアシストする為にね」

 

そう言ってダ・ヴィンチはコントローラーを用いてウルトロンを起動する。高度な人工知能という特大級のフラグを立てたせいで、トニーは嫌な予感がした。

 

【システムチェック開始】

 

無機質な音声が響き渡ると、次の瞬間にモニターに文字が表示される。

 

【エラー発生。このシステムは危険です。ただちに使用を停止してください。このシステムは危険です。ただちに使用を中止して下さい。このシステムは危険です。ただちに使用を中止……】

 

モニターには警告が表示されるが、次の瞬間にはウルトロンから音声が流れる。

 

『我が名はウルトロン。我こそは世界に直流……交流をもたらさん』

 

この言葉を聞いたトニーの頭の中は「は?」という単語で埋め尽くされた。そしてウルトロンは尚も喋り続ける。

 

『我は直流……交流の化身……。直流交流直流交流直流交流直流交流直流交流直流交流……』

 

直流と交流という単語を壊れたテープレコーダーの如く繰り返しながらウルトロンは震えている。

 

「あれは我々アベンジャーズの世界にいたウルトロンとは別の意味で危ない存在に見えるんだが……」

 

「あぁ、人工知能を搭載する際にエジソンとテスラが揉めちゃってね。互いに自分の信念とする思想をAIに入れまくったたもんだからあの通りバグっちゃって……」

 

"てへぺろ"という顔をしながらダ・ヴィンチは言う。AIに自分の信条なり思想なりを入れているせいであの通りの言動をしており、とんでもない失敗作に思えてきた。そしてウルトロンアーマーは全身から狂ったように電流を放出し始める。ヤバい予感がしたトニー、ダ・ヴィンチ、エジソン、テスラはその場から退避した。するとウルトロンアーマーはその場で回転し、周囲一帯に電流を放出する。

 

『世界に直直直直交交交交流流流流流流あれ!!!!!』

 

その瞬間にウルトロンは大爆発を起こし、開発室は吹き飛んでしまう。せっかく作ったアーマーが爆発してしまったという結末に、エジソンとテスラは喧嘩をし始める。

 

「テスラァァァ!!!何故爆発したのだ!?貴様の有害思想をAIに入れたせいであんな事になったんだぞ!!」

 

「知らん!私は悪くないぞ!!そういう貴様の悪魔のような信条こそあのアーマーのAIには不要だったのだ!!」

 

「はいはーい。君達ちょっと落ち着こうか」

 

争い始めるテスラとエジソンを仲裁するダ・ヴィンチを、遠くからトニーは呆れて見ていた。




流石に今回は悪ノリし過ぎた……orz

アトラス院の技術力ならアイアンマンスーツは作れる……よね?(;^_^A
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