「それで、そのクレオンという奴が利用されているのは、本当なのか?」
その言葉と共に、メリオダスは一緒に歩いている相手に対して、疑問を呟く。
「そうなんだよな。
私としては、早くクレオンを見つけたいのだがね」
青いスーツやソフト帽に虹色のリボン、ステッキが特徴的人物が落ち込みながら言う。
その人物の名はワイズルー。
かつてリュウソウジャー達と激戦を繰り広げた張本人であり、本来の姿では人々に恐れられるという事もあり、人間の姿に化けている。
「それで、そのクレオンを攫った奴には覚えはないのか?」
「ないね。
ただ、初めからクレオンを狙った動きをしていた」
そう言いながら、悩みながらワイズルーは答えていた。
だが、ワイズルーの言葉に対してメリオダスは考え込んでいた。
(もし、本当に敵なら……厄介だな。
あの、コウさんを苦戦させた相手だからな)
メリオダスは目の前にいるワイズルーを睨みつける。
そんなメリオダスに対してワイズルーはニヤリと笑う。
「そんなに私の事を信用できないか?」
「それは、当たり前だろ」
メリオダスの返答に対し、ワイズルーはため息をつく。
「それは悲しい。
私としても、観客がいなくなるのはとても困る。
だからこそ、私も人々を守る為に戦っているのだ」
「その割には、俺達にちょっかいを出すけどな」
メリオダスの指摘に対して、ワイズルーは何も言わずに歩き出す。
それを見たメリオダスもワイズルーの後を追いかけるように歩く。
そうしていると、ワイズルーの懐からクレオンが書いてあった紙が落ちた。
「んっ?」
すると、その紙を拾った人物がいた。
「おい、何か落としたぞ」
「おっ、これは、どうも」
そう言いながら、ワイズルーはその絵を受け止める。
「それにしても、こいつなんだか見たことがあるな?」
「それはっ本当かね!」
それはこれまでなかったクレオンの手掛かりだった。
ワイズルーは嬉しさで声を上げてしまう。
「えっと……どこでだ?うーむ……」
しかし、男はあまりピンと来ていないようだ。
「まぁいい!それよりもクレオンだ!急ごうではないか!」
ワイズルーに言われるままに向かう事になった。
「なんか、悪いな。
えっと?」
「あっあぁ、俺は財賀零士」
「そっか、俺はメリオダス。
よろしくな、零士」
メリオダスは零士に手を伸ばす。
その手を握り返した零士。
「ほら、何をしている。
早く行くぞ、君達!」
「いや、お前、道、知らないだろ」
慌てるワイズルーに対して、呆れながら、2人はワイズルーの後に付いていく。
零士の案内の元、街を歩いていた。
そこで、メリオダスはある事に気付いた。
「この嫌な気配は」
そう言いながら、目にしたのは、フードを被った人物が女性を襲っていた。
「なっ何よ、あんたはっ」
「何をやっているんだ、お前は」
その様子を見ていた零士は思わず呟きながら、その女性を助けに入ろうとする。
しかし、フードの人物は懐から取り出した緑色の雫を女性に飲ませた。
「さぁ、前世の恨みを晴らせ」
その言葉と共に女性の身体から緑色の水が溢れ出す。
それと共に、その緑色の水はゆっくりと人の形に変わっていき、形成される。
それは、背中に猛禽類の翼を持った鹿を思わせる怪人であり、それはまさしくマイナソーだった。
「あれは、クレオンの体液だ!
つまりは、クレオンを攫った奴だ!!」
ワイズルーは叫ぶ。
フードの人物はワイズルーに攻撃を仕掛ける。
ワイズルーはそれを回避して、距離を取る。
その間にフードの人物はその場から逃げ出していた。
「くっ」
「なるほど、あいつが犯人という訳か。
けど、今は」
それと共に、メリオダスもまたリュウソウチェンジャーを構える。
「リュウソウチェンジ!」
【リュウSO COOL!!】
その音声と共に、メリオダスはリュウソウレッドへと変身する。
「勇猛の騎士!リュウソウレッド!」
「えっ、リュウソウジャー!?」
メリオダスがリュウソウレッドに変身した事に零士は驚くが、そうしている間にメリオダスは手に持ったリュウソウケンで剣をペリュトン・マイナソーに向けて、振り下ろす。
それを、腕で防ぐペリュトン・マイナソー。
リュウソウレッドの攻撃を受け止めた後、そのまま殴りかかる。
それに対して、リュウソウレッドはリュウソウケンを振るう。
だが、ペリュトン・マイナソーの足下にある影がまるで鋭利な刃物のようにメリオダスに襲い掛かる。
リュウソウケンで影を弾こうとするが、影は伸びていき、リュウソウケンに巻きつく。
そして、影によってリュウソウケンは地面に落とされる。
そこに、ペリュトン・マイナソーが飛び蹴りを放つ。だが、リュウソウレッドも負けじとリュウソウケンを振り、ペリュトン・マイナソーに斬りつける。
しかし、その攻撃はあっさりと受け止められてしまう。
リュウソウレッドはペリュトン・マイナソーに殴り飛ばされる。
「ぐっ」
そうした戦いの最中、零士はクレオンの雫を飲まされた女性の元へと向かう。
「おい、あんた、大丈夫か!」
零士は倒れている女性を抱き起こす。
「うっぐっ……ああっああぁ!!」
女性は苦しみだす。
「くそ、何が起きているんだ?」
それと共にワイズルーが駆け寄る。
「マイナソーは人間の心の奥底に秘められたマイナス感情から生まれる、空想上の幻獣の伝説を司る邪悪なモンスターだ。
だが」
「私はっ、この人生ではっ、輝きたいっもっと、もっとっ」
「この人は一体何を」
その言葉に疑問に首を傾げる。
「これは、まさか」
同時にワイズルーは女性に手を重ねる。
「・・・」
「なんか、分かるのか?」
「これ程の怨念、普通の人間では無理だ。
それこそ、死ぬ程の後悔がなければ、あれ程のマイナソーを作り出す事など不可能だ」
「死ぬ程って」
「ふむ、まさに前世に恨みによって、誕生したマイナソーという訳か」
そう言いながら、メリオダスとペリュトン・マイナソーが戦っている相手を見つめる。
「それって、つまり。
この人にある感情を無理矢理引き出してっ」
それと共に零士は怒りを隠せずにいた。
「俺は何もできないのっ」
そうしていると、零士の目の前に緑色の光と共に、リュウソウケンが現れる。
「これは」
「リュウソウケン。
おそらく、君もまたリュウソウジャーに選ばれたんだろう」
ワイズルーの一言に零士は驚きを隠せない。
「え? どういう事ですか!?」
「さぁね。
だが、君がその剣を手に取り、戦うかどうかだ」
ワイズルーの言葉に、困惑しながらも、零士はリュウソウケンを手に取る。
リュウソウケンを取った瞬間、零士は不思議な感覚に襲われる。
まるで、自分が自分ではないようなそんな感じがした。
そして、自分の体を見ると、服が変わっている事に気がつく。
「これは」
「祝え!全疾風の騎士の力を受け継ぎ、新たな嵐を巻き起こす騎士!その名もリュウソウグリーン!まさにニュージェネレーションリュウソウジャーの誕生の時である!」
「何を言っているんだ、お前は」
「いや、1度言ってみたかったのでね」
そう零士は呆れていたが、すぐに零士もまたリュウソウケンを構えて、斬る。
それは丁度、ペリュトン・マイナソーの影の攻撃によって、メリオダスが危機的状況に陥っていた。
「はぁ!!」
零士はその状況を打開するために、リュウソウケンを振った。
「うぉおおおっ!!」
リュウソウケンを振り、影を切り裂き、ペリュトン・マイナソーを吹き飛ばす。
「えっあんたは」
「えっと、なんだかよく分からないけど、リュウソウグリーンになった零士だ」
「えっ、零士か!?」
2人は同時に後ろに下がりながら、メリオダスは驚きを隠せなかった。
「なんというか、偶然すぎるな。
けど、今は」
「あぁ、一緒に戦うぞ」
同時に2人はリュウソウケンを構え、目の前にいるペリュトン・マイナソーを睨む。
ペリュトン・マイナソーは再び影を使い、2人に襲い掛かる。
それに対して、メリオダスは
「それは何度も見ているんだよ、ツカマエソウル」
【リュウ、ソウ、そう、そう!この感じ!ツカマエソウル!】
その音声と共に、メリオダスにはピンクパープルの鎧を身に纏い、同時に剣を振り下ろす。
それによって、地面から次々と手錠が現れ、襲い掛かるペリュトン・マイナソーの影を捕まえる。
「これを使え!」
その言葉と共にメリオダスが投げたのは、別のリュウソウルだった。
「これって、こう使うよな」
そう言って、先程のメリオダスがリュウソウケンの使い方を真似るように、リュウソウルを使う。
【リュウ、ソウ、そう、そう!この感じ!トビソウリュウ!】
音声と共に零士の緑色の鎧を身に纏う。
同時に脚に力を込めて、跳ぶ。
それは、距離が離れたペリュトン・マイナソーに向けて、瞬く間に接近する程、脚力を強化された。
零士は跳躍し、一気に距離を詰めると、そのまま跳び蹴りを放つ。
その一撃を受けたペリュトン・マイナソーは吹き飛ばされる。
「まだだぁ!!」
さらに追撃しようと、今度は飛び蹴りを放ち、ダメージを与えていく。
その間に、メリオダスの方も、剣を振るい、攻撃を行っていた。
剣が振るわれる度に、手錠がペリュン・マイナソーの身体を拘束する。
それと共に零士はペリュトン・マイナソーをつかんだまま上空に飛び上がる。
同時にトビソウルの能力で強化した脚力と共に跳び上がり、両手でペリュトン・マイナソーの両腿をつかみ、ペリュトン・マイナソーの頭を自分の肩口に乗せて固定して着地する。
「くらえぇええっ!!」
落下の勢いを利用した零士の投げ技にペリュン・マイナソーは地面に叩きつけられる。
そして、すぐさま起き上がろうとする。
「一気に決める!」
その言葉と共に、メリオダスと零士は同時に自身の変身用のリュウソウルをリュウソウケンに挿入する。
【ソレ、ソレ、ソレ、ソレ!その調子!剣ボーン!】
その音声と共に、ペリュトン・マイナソーを挟むように2人は同時にリュウソウケンを構える。
「「っ!!」」
2人は同時にペリュトン・マイナソーに向けて、目を向けると共に走り出す。
強靱で、疾風。
ペリュトン・マイナソーには、赤と緑の斬撃が。
幾重にも重なるようにしか見えなかった。
初めての共闘であるはずのメリオダスと零士は、息の合った動きと共に、確実にダメージを与える。
しかし、ペリュトン・マイナソーは影を操る事で、メリオダスの攻撃は防ぎ、逆に零士の攻撃を影を飛ばして、妨害する。
それでも、2人の連携は崩れる事はなく、着実にペリュトン・マイナソーを追い込んでいく。
やがて、メリオダスが足払いを行い、バランスを崩す。
同時に2人は同時に一閃。
最後の一撃がペリュトン・マイナソーの身体を切り裂く。
「がああぁぁぁ」
その一撃を食らい、ペリュトン・マイナソーは爆散する。
「勝てたのか?」
「あぁ」
その言葉と共にペリュトン・マイナソーを倒した事に一安心する。
「ふぅ、これで」
「まぁ、今は」
そう言いながら、マイナソーが復活しないかどうか、警戒しながら見つめる。
「それにしても、まさか前世の後悔をマイナソーにするとは。
これは、私達が活動していた時以上に強力なマイナソーが出てくる可能性が「その話、聞かせて貰おうか」っ」
「えっ?」
後ろでマイナソーについて考察するワイズルーの首元にリュウソウケンがあった。
「あれ、目の前には2人がいる。
それで、これは一体」
「お前には聞きたい事があるのでな」
そうしながら、ワイズルーはゆっくりと後ろを振り向く。
メリオダスと零児もまた目を向ける。
そこには、赤い長髪が特徴的な女性であり、手にはリュウソウケン、腕にはリュウソウチェンジャーがあった。
「悪いが、そこにいる君達も詳しい事を聞きたいが、良いか?」
そう見つめられた事に対して
「「はっはい」」
そのあまりの迫力にメリオダスと零児は同時に頷いた。
女幹部は
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顔出し女性幹部
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着ぐるみ女性幹部