成功体験は時に人を変えることがあるらしい。
知らないことを知れる、わからなかったことをわかる、そんな楽しさに取り憑かれた俺はこの魔法学校に入ってから毎日のように図書室で、放課後は体育館や校舎裏で魔法の研鑽に励んだ。
断じて1人でいるのが辛いことに対する現実逃避ではないと言っておく。
だが事実として少しグレ気味で成績最悪だった自分が中学3年から必死に努力して
それが余計に俺を魔法を学ぶことに駆り立てたと言える。
まぁ何が言いたいかというと俺にとってここに入学できたことは人生観がまるっと変わってしまう位の一大事だったわけだ、ヤンキーに間違われることの多い地毛の金髪を染めて真面目ぶろうと思う位には。
そして俺は今日も図書室で1人本を読む。
そいえば今日これまで人と話した記憶がないなぁ……と思い至るまで後5分。
★
「あの……水無月くん?」
どれくらい集中していたか、外を見れば日は大分傾いてる、また終業時間をぶっちしてしまったかと思い周りを見ると俺にわざわざ声をかけてくれる稀有な存在が、女神かな?
そちらを向くとそこに立っていたのは3人組で…………………誰だっけ、3人組で結構一緒にいるのを見る気がするが…………顔知ってるだけで名前は知らない。
「あの呼ばれてたけど」
そう言って気まずそうに図書室のスピーカーを指差す、どうやら本に集中しすぎて聞こえてなかったらしい、見かねて声をかけてくれたのだろう、やっぱ女神では?(語彙力)
「ありがとう…………えっと」
「柊です柊愛花」
名前すら出てこない俺に嫌な顔せず返事してくれることに涙でそう。
てか柊って、そいえば実技の柊先生の娘さんが同学年にいるって話しを聞いた気がする………………人が話してたのを。
「てかあの騒ぎの中よく集中して本読めるな」
もう1人の勝気な女子が呆れたような口調で言ってくる。
「騒ぎ?」
なんかあったん?
「本気で気づいてなかったパターン」
そしてもう1人のちょっとゴスっぽい髪型の子が呆れながら説明してくれる。
どうやら先程学園に侵入してきた輩がいたらしい、この学校に突っ込んでくるなどほとほと運がないやつもいたもんだが話はただのバカの特攻では済まなかったらしい。
その侵入者はゴールドプレートを所持し柊先生ごと家庭科室をぶっ飛ばしたんだとか。
何だその化け物。
柊せんせーを伸すなんて世の中おっかない化け物もいたもんだ、そう思いながらゴス子(乾さんって言うらしい)にその時の携帯の画像を見せてもらう。
ブッ( ゚∀゚)・∵.
そして吹き出した。
そこに写っていたのは見慣れた馬鹿だった、何してんのあいつ!?
そして写真をもっとよく見ようとしたら顔を掴まれた、何す…………
(# ゚Д゚)ツラカセヤオラ
すいません唾かけてすいませんなので許してくださいホントすいませんでした。
★
時間は少し遡り校長室
「バカな!!こいつが逃げ回ったせいで私はクビになるというんですか」
「あんのー」
「話聞いてる限りじゃさ、俺がここの生徒だったらまるく収まるじゃね?」
「それだ!!!」
「校長!それしかないですよ!」
「まぁまぁどーしましょう」
「いや……そのマジで言ったわけじゃねぇよ?」
「それとも私を失っても構わないとおっしゃるんですか!?」
「そ〜〜うですね……」
「てか一個問題が………」
「「問題?」」
「いや、ここ俺の幼馴染みが通ってんだよね、そいつは俺がここ落ちたこと知ってるからさ」
「なら事情を話すしかないか……誰だそれは?」
「水無月真司って言うんだけど」
書き忘れてた分があったので少し改訂しました。