ソードアート・オンライン ~より良き未来を目指して~ 作:KXkxy
たいふ様、絹旗様、評価ありがとうございます。
気が付くと、見覚えのない場所に倒れていた。薄暗い森の中。周囲を取り囲む、顔の見えない人影たち。怯え切ったユウキとランの瞳。
ああ、夢を見ているんだな、と何となく分かった。もう幾年も似たような経験をし、もはや僕にとって慣れ親しんだ感覚となっていた。
「ヒュー!こんな下層に今さらイイ獲物なんていないと思ったけど、中々の上玉じゃねえか!なあ隊長、コイツら、殺す前に少し
「嫌······嫌だよ、ソウ······!」
「助けて·········。嫌·········嫌ぁっ!?」
涙を流す2人が
やがて、悲鳴を上げる事すらできなくなった2人が、ナニカの破片となって砕け散る。同時に『僕』の意識も途絶えた。
次に目覚めたのは、薄暗い洞窟のような場所。目の前は視界を覆い尽くす程の『赤』に満ちていて、夢だというのにも関わらず『死』の気配が
「クッ······ソォ!」
ヤケクソ気味に声を上げながら、手に持った短剣で目の前の『何か』を斬りつける『僕』。近くにはユウキとランもいた筈だけれど、既にその姿は見えなかった。視界左上のHPバーはギリギリでイエローゾーンを保っているから、死んでしまったわけではなさそうだ。
「シッ!」
とはいえ、安心している訳にはいかない。1対1なら、或いは1対3くらいまでなら間違いなく斬り伏せられるとしてもこの物量に攻められれば無事に切り抜けられる保証はない。一刻も早く2人と合流して············
「あっ············」
自分のそれの下に2つ並んだHPバー。そのうちの1つが音もなく消えた。同時にどこかから聞こえる、ガラスが飛び散るような音。そして少しの間を置いて、同じ音が再び聞こえた。残っていたもう1つのHPバーが、消える。
「う······そ······」
ショックと悲しさ、2人を殺した
モンスターと、守れなかった自分への強い怒り、そして何よりも大切な存在を喪った事による絶望。それらが一気に襲い掛かり、手に持った短剣を取り落とし、へたり込んでしまう。急いで立ち上がり、防御なり反撃なりしなければ死んでしまう。そんな事は分かっていたけれど、体はピクリとも動かなかった。生きる意味、生きる理由を亡くした『
次に見えた景色は、大広間としか言えない場所だった。一辺数メートルの立方体型をした、大きな部屋。周りには沢山の人影があり、その全てが正面の、巨大な『何か』を見据えていた。
そして始まる死闘。『何か』がその手に握る獲物を振り回し、回避や防御に失敗した者が次々に戦線を離脱する。誰かが抜けた穴には別の誰かが入り、その誰かが抜ければ元居た誰かが交代する。そんなサイクルを何度繰り返しただろう。気づけば目の前の巨体は見るからに弱ってきていた。
「いいぞ!このまま一気に攻めるんだ!」
誰かが叫んだ。それに従って、手に持った相棒を構える。隣ではユウキとランも同じように、それぞれの相棒を構えていた。
「これで······」
終わりだ、と誰もが思った。見るからに弱り切り、何本もあったHPバーも
その考えは半分は正しく、もう半分は間違っていた。確かに、残る僅かなHPかつ隙を晒した状態で、この人数の
死を見た。死を見た。死を見た。死を見た。死を見た。十数人にも及ぶ『
「(もう、やめて············)」
見ているだけで苦しかった。辛かった。今まで見たどの『夢』よりも、1つ1つが苦痛だった。それは
「(ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい············)」
自分でも何に謝っているのか分からない。誰に謝っているのか、何について謝っているのか。何も分からなかった。ただ『ごめんなさい』という言葉だけが、後から後から湧いて出る。そうするうちに、僕は夢の中で意識を手放した。
最初の『悪夢』に関してはR-17.9とかR-15とかのタグを付けるべきでしょうか······?『残酷な描写』タグは多分付けなくても大丈夫なように書いたつもりですが、何分処女作な上ガッツリとバッドエンドを描写するのが初めてなためその辺りの基準が分かりません。「このタグ付けた方がいいんちゃう?」というのがあれば感想等で指摘していただけるとありがたいです。