kaleid Sekai −誓いの音色−   作:オーシャンビューバー太郎

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遅くなりました。今回は繋ぎです、限界です…

遅くなってすまない…


一話 誓いはとうに消え

「なんでさ…」

 

士郎は今困惑している。何故なら少し隙間はあるものの、隣のベッドには、

 

「スー…スー……」

 

可愛らしい寝息をたてる穂波の姿が。

 

全ては数時間前、晩飯の肉じゃがを完食した後…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ねぇ、士郎さん」

 

と穂波から辛そうな表情で、

 

「ん?どうした?」

 

「なんで…笑わないんですか(・・・・・・・・)?」

 

そう聞かれた。

 

「そう…か…笑えてない…か(・・・・・・・)…」

 

そんなことを呟き、士郎は決心した。

 

 

「…俺さ、最低の悪なんだ。」

 

 

「それはどういう…?」

 

「そのままの意味さ。俺はたった1人を救うために全てを捨てた。勿論、世界も。」

 

「……」

 

「そして何より俺はそのたった1人を、(美遊)を最後まで救えたか、 覚えてないんだ(・・・・・・・) 」

 

「そんな…」

 

「ああ、ほんとに最低だ。記憶喪失なんて一言で片付けられることではない。…もう俺は、どうすれば良いのか、分からないんだ。ただ1つ誓ったことももう済んでしまった…と思う。多分、この残ってしまった命も、それに使いきるつもりだったはずなんだけどな。」

 

なんて自嘲気味に言う。

 

そこまで黙っていた穂波が唐突に、

 

「士郎さんは、凄いなぁ…」

 

と感動が入り交じって、涙目になりながらそう呟いた。

 

「え…」

 

「私、弟がいるんですが、弟と仲良く出来なくて、今は学校の近い祖父母の家に住んでるんですけど…あっ、ごめんなさい、変な話しちゃって…」

 

「ううん、寧ろ、俺なんかに話してくれてありがとう。」

 

「士郎さん…」

 

「飯食わせてもらってありがとな。じゃあ俺はそろそろお暇するよ。」

 

その瞳には何か覚悟が決まってしまったものが見えて…

 

「帰るところ、あるんですか?」

 

「さぁな。そのうち、見つかるんじゃないか?」

 

ああ、その目は駄目だ。だから私も、覚悟を決める。彼よりは弱くても…!

 

そして、爆弾が投下される。

 

 

「……士郎さん、私の家に泊まりませんか?貴方の居候先を探すまで。」

 

 

「は?」

 

余りにも拍子抜けだった。

 

「私は、貴方を救いたい。…1人で苦しむ辛さがよく分かるから、貴方が自身を救わないなら私が貴方を救います!私が救われたように!」

 

その決意をした眼に何を見たか士郎は大きな溜め息を吐き、

 

「分かった。…けど、後悔するかもだぞ?」

 

と試す様に見る。

 

「絶対に、しません。」

 

「…分かった。…ちゃんと親御さんに説明しろよ?」

 

「はい!……あ。」

 

「あ?」

 

「えっと…その…そういえば両親は結婚記念日で海外に行ってましたので、どちらにせよあと一週間位帰ってこないんですが…」

 

「忘れてたのか…」

 

「今日が刺激的過ぎて……と、取り敢えず!今日1日は士郎さんが逃げるかもですので、その…私の隣で寝てもらいます…!」

 

「な、なんでさ…」

 

ーーーそうして冒頭に戻るーーー

 

「ハァ…結局、命を使い潰すことなく、か…」

 

それでも彼は、

 

「俺は幸せを享受してはならない。それが、それくらいしなくちゃ、俺が世界を裏切った罪の清算にもならないから。」

 

1人の少年は、ここに又、誓い(・・)を立てる。

それと共に、もう1つ、隣で寝息を立てる少女を見て、

 

「助けて貰った分は、救わなきゃな…」

 

このときは誰が想像しただろう。彼の背負うモノは段々、膨れ上がってることに。だが、それでも(・・・・)彼は正義()を為す。

 

 

 

 

その夜、彼はもう1人(自分の中)の自分の夢を見た。

 

 

 

「僕はね、正義の味方に、なりたいんだ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次からはバンバン他のキャラも出ます。Fateのキャラも出たりと楽しみにしてください!

追記:今回が一番ムズかった。あとタイトルが変わったのは、間違えて別の話のタイトルにしてしまったからです…
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