kaleid Sekai −誓いの音色− 作:オーシャンビューバー太郎
私は、死んだのか…
「流石に、穂波が学校に行って暇になったな…」
と士郎は時計を見る。あと二時間で帰ってくるだろう。そういえば、俺を発見したときに他にも何人かいたらしい。今日はその皆を連れてくると言っていた。
「取り敢えず渡されていた金で客用料理の食材を買ってきて下ごしらえも済ませたし、あとはやり始めたら10分くらいで出来るか?」
本来、穂波がする筈の料理。つい癖で、と殆ど済ませてしまったが彼は自覚していないのだった…
「…少し、街探索でもしてみるか。」
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とある公園にて
「にしても、なんか聞いたことある教会とかあった気がしたが……っと」
公園の前を歩く綺麗な銀髪の少女がフラフラしながら歩いている。
「……行くか…」
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「うぅ…暑い…」
流石に気温が27度の時に行くもんじゃない。望月さんが来るのも週末だ、と思ってカップヌードルを買うのに無理してしまった。
そして遂に石につまずき…
「あっ…」
キャッチされた。
「大丈夫か?」
赤銅色の髪の男は、自分を焦ったように見ている。琥珀色の瞳はどこか、虚ろに…
ああ、その表情は駄目だ。まるで私の…
「本当に大丈夫か?」
「あっ…ごめん…なさい…」
「別にいいよ。それより歩け…そうに無いか。ならよいしょっと。」
「えっ…?」
「家まで送るよ。倒れかけの女の子一人を見捨てるなんて出来やしないさ。それに、可愛い見た目してるんだから、襲われるかもだろ?」
初対面の人に可愛いなんて言うのは…と思うが表情から見て完全に本心だ。…少し火照ってきた。
「…じゃ、じゃあ…」
と言われるがままに背負われ、家まで行く。
そして玄関に着いたタイミングで、
「…飯、無いのか?」
「え…?いやここに…」
とカップ麺の袋を見せる。それを見て男の人は頭を抱え、
「年頃の女の子がそんなもん食ってばっかじゃ育たねぇぞ?…俺が作る。幸い、買ってきたヤツに余剰あるし。」
「別に、そんな、助けてもらって…」
「良いんだよ。
ああ、なんだろうか。その言葉はあまりにも強すぎて、何処か弱さが見えるのは。
「…安心してくれ。10分、いや5分で作れる」
「じゃあ…お願いします…」
と彼は、7分ほどでサンドイッチを作って見せた。しかも健康にもよさそうだ。食べてみると…
「す、凄く、美味しい。」
思わず笑みが漏れてしまうほどに、美味しかった。玉子の甘さ、鶏肉のジューシーさ、そしてレタスのサッパリ具合。全部を取っても最高だった。
「それは良かった。」
そしてもっきゅもっきゅと食べていき、食べ終わると、
彼は帰る準備を手早く済ましてしまうので、
「ご、ごちそうさま!わ、私は、宵崎奏!あの、名前は…?」
「俺は…」
彼はそこで何か逡巡して、
「俺は衛宮士郎。また、どこかで会おう。」
と、軽く微笑んで帰ってしまった。
儚げな彼に、どうか救いを。いや、私は…
「…救える曲を作らなきゃ。いつか会うかもしれない彼も。」
口に残る香ばしさを糧に、奏は人を救う一歩をまた、踏み出していく。
そのあと、その
頑張るぞぉ
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