kaleid Sekai −誓いの音色− 作:オーシャンビューバー太郎
あと実質創作設定があります
士郎は家に帰り、まだ帰ってきてないことを確認すると、最後の作業に取り掛かった。と、そのタイミングで、
ガチャ
「「「おじゃましまーす!」」」
「ただいま、士郎さん!…遅くなっちゃいました!今から作りま…え?」
「ん?…あと仕上げ始めれば5分で作れるぞ?」
「士郎さんの為の会食ですよ!?病み上がり?なのに仕事しすぎです!仕上げは私に任せて、いっちゃん達と自己紹介でもしてきて下さい!」
「わ、分かった分かった」
と、結局追い出されてしまう。
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そして…
「ええと…俺の名前は、衛宮士郎。特技は、まぁ…一応弓道やってたよ。家事は得意だと思う。その…なんだ…よろしく頼む。」
こんなこと余り無かった士郎はしどろもどろになってしまう。
「えっと…私は星乃一歌と言います。穂波とバンドを組んでいて、ボーカルを担当しています!」
「ん?穂波?」
1つ聞こうと台所にいる穂波に声を掛ける。
「はい?」
「
「……へ?」
「…あぁいや、うちの学校、とある災害のせいで、あんまり学校に人が居なくてさ。そういう娯楽とか趣味持ってる人も少なかったし…」
「えっと、音楽のユニットみたいな感じで…」
空気が、重い。
「…悪い。そうだ、よかったら好きなものとか教えてくれるか?」
「え…えと、ボーカロイドの初音ミクっていう子と、焼きそばパンが好きです!」
「あ〜どおりで買ってきたやつに焼きそばの材料が多かったのか…」
そのつぶやきに目を輝かせて、
「ほんと!ありがとうございます!」
「いや、お礼は穂波に言ってくれ。俺は買いに行っただけだからさ」
「ありがとう!穂波!」
「ふふっ、どういたしまして、一歌ちゃん。でも士郎さんも病み上がりで行ってくれたんだから、ちゃんとお礼されるべきだよ?…それとも照れ隠し?」
とからかってくる。
「なんでさ…」
「あ!私はまだだった!私は天馬咲希です!好きな物はスナック菓子とレオニの皆です!よろしくお願いします!」
「お、おう…よ、よろしく…」
「「…やっぱり女性慣れしてないんだね…」」
「うぐっ…仕方ないだろ、身近な女の子、妹と後輩くらいだったし…」
そうやって会話していると、銀髪の子が出てきて、
「私の名前は日野森志歩。先に言っとくけど、穂波に手を出さないで。貴方が何者かはわからないけど、手を出したら承知しないよ。」
その言葉に士郎は、目を丸くしてから、少し微笑み、
「なんだ。友達想いなんだな、君は。」
「なっ…べ、別にそういうのじゃ…」
「志歩ちゃ〜ん!嬉しいよ〜!」
「ちょ、分かったからひっつかないで!…でも、さっき言ったことは本音だから!」
その言葉にどこか安心したような表情で、
「もちろん。」
そのつぶやきは志歩にしか聞こえてないかもしれないだが、
(なんでそんなに寂しそうなのかな…?)
「みんな〜料理できたよ~!」
「すまん、手伝うよ。」
その日、穂波の家には「美味しい!」が沢山聴こえたのだとか。
一人の悪は次第に平和を享受する。
ああ−
あのとき、見えなかった、星空が…
→Kaleido Sekai 誓いの音色
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