kaleid Sekai −誓いの音色−   作:オーシャンビューバー太郎

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タイトル、変えます

あと実質創作設定があります


三話 輝く星々

士郎は家に帰り、まだ帰ってきてないことを確認すると、最後の作業に取り掛かった。と、そのタイミングで、

 

ガチャ

 

「「「おじゃましまーす!」」」

 

「ただいま、士郎さん!…遅くなっちゃいました!今から作りま…え?」

 

「ん?…あと仕上げ始めれば5分で作れるぞ?」

 

「士郎さんの為の会食ですよ!?病み上がり?なのに仕事しすぎです!仕上げは私に任せて、いっちゃん達と自己紹介でもしてきて下さい!」

 

「わ、分かった分かった」

 

と、結局追い出されてしまう。

 

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そして…

 

 

「ええと…俺の名前は、衛宮士郎。特技は、まぁ…一応弓道やってたよ。家事は得意だと思う。その…なんだ…よろしく頼む。」

 

こんなこと余り無かった士郎はしどろもどろになってしまう。

 

「えっと…私は星乃一歌と言います。穂波とバンドを組んでいて、ボーカルを担当しています!」

 

「ん?穂波?」

 

1つ聞こうと台所にいる穂波に声を掛ける。

 

「はい?」

 

バンドって何だ(・・・・・・・)?」

 

「……へ?」

 

「…あぁいや、うちの学校、とある災害のせいで、あんまり学校に人が居なくてさ。そういう娯楽とか趣味持ってる人も少なかったし…」

 

「えっと、音楽のユニットみたいな感じで…」

 

空気が、重い。

 

「…悪い。そうだ、よかったら好きなものとか教えてくれるか?」

 

「え…えと、ボーカロイドの初音ミクっていう子と、焼きそばパンが好きです!」

 

「あ〜どおりで買ってきたやつに焼きそばの材料が多かったのか…」

 

そのつぶやきに目を輝かせて、

 

「ほんと!ありがとうございます!」

 

「いや、お礼は穂波に言ってくれ。俺は買いに行っただけだからさ」

 

「ありがとう!穂波!」

 

「ふふっ、どういたしまして、一歌ちゃん。でも士郎さんも病み上がりで行ってくれたんだから、ちゃんとお礼されるべきだよ?…それとも照れ隠し?」

 

とからかってくる。

 

「なんでさ…」

 

「あ!私はまだだった!私は天馬咲希です!好きな物はスナック菓子とレオニの皆です!よろしくお願いします!」

 

「お、おう…よ、よろしく…」

 

「「…やっぱり女性慣れしてないんだね…」」

 

「うぐっ…仕方ないだろ、身近な女の子、妹と後輩くらいだったし…」

 

そうやって会話していると、銀髪の子が出てきて、

 

「私の名前は日野森志歩。先に言っとくけど、穂波に手を出さないで。貴方が何者かはわからないけど、手を出したら承知しないよ。」

 

その言葉に士郎は、目を丸くしてから、少し微笑み、

 

「なんだ。友達想いなんだな、君は。」

 

「なっ…べ、別にそういうのじゃ…」

 

「志歩ちゃ〜ん!嬉しいよ〜!」

 

「ちょ、分かったからひっつかないで!…でも、さっき言ったことは本音だから!」

 

その言葉にどこか安心したような表情で、

 

「もちろん。」

 

そのつぶやきは志歩にしか聞こえてないかもしれないだが、

 

(なんでそんなに寂しそうなのかな…?)

 

「みんな〜料理できたよ~!」

 

「すまん、手伝うよ。」

 

 

その日、穂波の家には「美味しい!」が沢山聴こえたのだとか。

 

一人の悪は次第に平和を享受する。

 

 

 

 

ああ−

 

あのとき、見えなかった、星空が…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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