異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~ 作:摩耶様の下僕TNG
味方機の所属元が分かったあたしは、基地を出てから数日も経たないのに、まさかこんなにも早くライセンス持ちに出会うとは思わなかった。
これは面倒な事に巻き込まれるなって思ったから、海域から速攻トンズラしようと思ったけど、その後直ぐに別の味方機の反応を2つ確認、その後、最初のと同じ所属と分かり、流石に3機だとトンズラしても見つかるのは時間の問題だから諦め、相手が何らかのアクションを起こすまで、こっちは黙ってる事にした...。
やがて、その味方機...偵察機は、あたしを目視で確認すると通信を寄越す。
『こちらは楠ヶ浦鎮守府、開拓航路調査艦隊所属機。貴艦は"特級ライセンス"持ちの艦娘と見受ける。応答を求む。』
楠ヶ浦鎮守府とは、マッチョ達が所属してる基地の事で、開拓航路調査と名乗るからに、彼の配下の艦隊なのは間違い無いけど、その艦隊にライセンス持ちの艦娘が居るって事は、何か面倒臭い任務でこの海域に来てるんだろう。
偵察機があたしがライセンス持ちだって分かったのは、偵察機を使う相手もライセンス持ちだから。ライセンス持ち同士なら、索敵系の魔法...例えば、あたしの場合は索敵魔法、相手は偵察魔法に依る目視等...で分かる。
因みに、ライセンスの等級は初級から中、上、特級まで有るんだけど、今までの最高等級保持者は上級が最高。多分、こっちが最上級のライセンス持ちだって知ったから、相手(上級ライセンス持ち)は接触したがってるんだろう。
「カドマツ、合流希望だったら断って。」
関わったら確実に面倒事に巻き込まれるから、彼に交渉を任せてトンズラしようと思ったけど...。
『既にこちらに向かってるそうです。』
その報告に頭を抱えると同時に、どうやってトンズラするかって考え始める。
「カドマツ、相手の艦隊の数は?」
『空母1、高速艇1。高速艇には4人乗艦してます。』
「そうか...キクチ、相手の艦隊が"全て"索敵範囲に入ったら教えろ。」
『"全て"ですか?』
"全て"と聞いて不審に思って聞き返す彼に"そうだ"と答えると、あたしが遣ろうとする事に気付いたのか、カドマツが直ぐに"それはまずいのでは?"と止めに入る。
「やっぱっ、まずいか...。」
『まずいでしょ?』
『ああ、それは流石にまずいですね...。』
あたしとカドマツのやり取りで、キクチも気付いたらしく同調する。
『しかし、何でそうしようと?』
「この海域なら、誤射を装って"石斧"で蒸発させても分からないかな?てっ。」
その後、"バレたら即テロリストの仲間入り確定"と3人でバカ笑いするが、直ぐに"駄目だろ!"と、カドマツ達に怒られたのは云うまでも無い...。