異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~   作:摩耶様の下僕TNG

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さぁ~攻略作戦の開始だ!その1

 目的の海域に到着したあたし達は、夜になるのを待ってから二手に別れる。

 作戦は先ず、拠点付近にたむろする相手の守備隊を、瑞鶴の使い魔(艦載機)で攻撃。彼女の使い魔は、他の空母艦娘達と違い、全天候に対応と云うかなり優秀な使い魔だから、夜でも作戦が行えると云う。

 その攻撃で敵は混乱、それに乗じてマクレー達が上陸、建設中の拠点を一気に破壊。単に破壊するだけならあたしが石斧で島ごとふっとばせば、手っ取り早いんだけど、ど~やら軍は、この諸島を奪取して拠点を作り、制海圏を広げる足掛かりにしたいらしい。

 そして、拠点破壊後は速攻で撤収だけど、島を攻撃してれば、多分、周囲を彷徨いてる深海棲艦が集まってくる筈。島に居る魔獣と深海棲艦は別物で連携する事は無いんだけど、如何せん深海棲艦ってのは、近くで騒ぎが起こると寄って来る習性が有るらしい。そうなると、撤退するマクレー達に危険が及ぶ可能性は高い。

 "拠点は潰せても生還率は低い"...マクレー達から聞いた作戦で直ぐに浮かんだ言葉。幾ら歴戦の雄とは云え、敵勢力圏内なんだから何が起こるか分からない。瑞鶴が居るとは云え、退却時に複数の敵艦隊に囲まれ、高速艇が被弾する事態が無いとは言えない。あたしや瑞鶴と違って、高速艇を失えば彼等はひとたまりも無い。

 あの時参加せずに別れた後、風の便りでそんな事を聞いたら、こっちも後味が悪い。

 それなら、退路に近付く敵艦隊をあたしが叩いて安全を確保、これだけで彼等の生還率は飛躍的に高くなるんだから、これから先の自由な人生を"彼奴は友軍を見捨てた"なんて変な噂で邪魔される位なら安いものだ。

 

 「そろそろ時間だな。」

 『周囲に敵影は?』

 

 索敵魔法には、海域に到着してからリアルタイムで複数の敵の反応を感知してるけど、どれも例の島からかなり離れた場所を回遊、あたし達や島に向かってるマクレー達には全く気付いてない。それもそのはず、海域に到着する前から隠密魔法で敵の索敵には引っ掛からない様にしてるから、あたし達に接近する艦隊は皆無。

 

 「問題無い。」

 

 そう伝えると、弓の弦に矢を掛けた瑞鶴は"了解"と答えると、弦を引き始めるが、その姿に左肩に乗るカドマツが、暗視式の双眼鏡で彼女を見ながら"やはり、他の空母艦娘とは違いますね...。"と呟く。

 出会った時、彼女の飛行甲板の形が他の空母艦娘とは少し違ったのもそうだが、理由はそれだけでは無い。

 これは、作戦海域に着く途中の出来事だが、合流してからは、索敵や進路に障害になる敵水上艦隊の対処は全てあたしがやり、瑞鶴が使い魔を出す事は無かった。

 唯一、水中警戒させてた使い魔の交代時に、彼女が同じ使い魔を使えると聞いたから、半信半疑で試しに1回だけ交代してもらった。半信半疑だったのは、オートジャイロは、軽空母や航空戦艦の艦娘以外は召喚出来ないと聞いてたから。

 その後彼女は、人の形をした白い紙で使い魔を召喚するが、ホントに60が出たのには流石に驚いた。

 そして、これから使い魔を召喚する矢も...。

 夜間だが月明かりと暗視魔法で確認できたから分かったんだけど、弦に掛けた矢を手元に引くと、その矢の下と弦に引っ掻けてるとこから、水蒸気の様な白い煙がちらほら見え、鎮守府に滞在してた時に訓練場で見たんだが、そんな煙等は他の空母艦娘では見られなかった光景だ...。

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