異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~ 作:摩耶様の下僕TNG
瑞鶴が召喚した使い魔は、ジェットエンジン音を奏でながら攻撃目標の島へと向かう。今頃気付いたんだけど、ジェットエンジンの音って、結構うるさい音なのねっ...。
こんなに音がうるさいと、奇襲攻撃がバレないかと心配になる。
「あんなにうるさいと、音でバレるんじゃないか?」
『それは大丈夫。あの子達、途中からサイレント使うから、相手は攻撃されるまでは気付けないよ。』
「あら優秀な子達っ!」
彼女の使い魔は、自らジェット音をサイレント魔法で消せるって聞いたから、思わずどっかのクーデレ空母みたいな口調になる。全く、なんてチートな使い魔なんだか...。
「瑞鶴もチートだよなぁ~っ?全天候で使える使い魔は居るわ、その使い魔もチートだわで...。」
『それは摩耶も同じでしょ?戦艦じゃないのに遠距離攻撃で敵を沈めるわ、一度狙えば命中率は10割だわ、使い魔無しでの索敵範囲は広いわで...。』
瑞鶴はやっぱっチートだなぁ~と言ったんだが、そう言われたから、よく考えたらあたしもチートだった。
「まっ、確かに違げぇねぇ~なっ!」
『違げぇねぇ~って、一体何処の生まれよ~っ?』
お互い顔を見合せながら笑うあたし達に、他の誰かが見たら作戦前なのに大丈夫か?と思われるが、そこはちゃんと仕事はしてる。
現に、周辺の敵の動向や目標に向かってる攻撃隊(瑞鶴の使い魔達)、そしてマクレー達の状況はちゃんと把握。それに、その情報は"情報共有"魔法で瑞鶴と彼女の艤装に居るCIC妖精さんにも伝わってる。てかっ、"CIC"が有る時点で他の艦娘とやっぱっ違うわっ...。
『攻撃隊、間も無く目標に到達っ!』
自分のCIC妖精さん経由でキクチからの報告を聞いた瑞鶴は、"アオミドリ野郎共を、根絶やしにしてやるっ!"と気合い充分の様子。
彼女が言った"アオミドリ野郎"とは、肌の色が青緑色で"シーゴブリン"と呼ばれる魔獣だ。陸地に生息する肌の色が緑色の"ゴブリン"の亜種で、主に島を拠点に殺戮活動をしている。個体自体は大した事は無いが、陸同様、男は殺害、女は慰み者にされる。何処から調達してるのかは分かんないが、大集団の小船で船舶を襲撃するから、発見時に、集団を指揮する船を沈める等しないと、乗り込まれたら最後、圧倒的な数で船舶は制圧される。
こんなのが拠点を完成させたら、絶対に定期航路にちょっかいを出すから、見つけたら潰すのが得策だ。
全く、ゴブリンってのは厄介な代物だぜっ...。