異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~ 作:摩耶様の下僕TNG
瑞鶴の使い魔達が攻撃を開始すると、シーゴブリン達は大混乱に陥る。
それもその筈、奴らにすれば、ほぼ無音の上空からいきなり"焼夷爆弾"が降り、辺りが火の海に包まれれば当然だ。
「今日は何時も以上に派手だねぇ~っ。」
暗視双眼鏡を片手に、マクレーは沖合に停泊する高速艇から眺める。
高速艇には、上陸作戦での指揮をする彼と現地での索敵や戦況分析等を担うマイクの二人だけで、実行部隊のジョンとコックは既に島に上陸していた。
「何時もなら単独で海域に居るから、自衛も兼ねれば派手に使い魔を送り込めないが、今日は"最強の守備役"が居るからな。」
高速艇に積まれてる索敵レーダーを覗き込みながら、マイクが理由付けをする。
摩耶が参加する前までは、5人で上陸作戦を行う時の瑞鶴はどうしても単独になる為、自衛用の使い魔を手元に残さなければならず、今回の様な全力攻撃は不可能の為、何時もなら鎮守府から応援...主に、彼女の護衛艦隊を要請するのが通例だ。
「この様子だと、後はジョン達次第だなっ?」
再び双眼鏡で島の様子を伺うマクレー。彼がそう言うのは、停泊する船舶は炎と煙を巻き上げながら破壊尽くされ、港湾部の海面と陸上部には死体となったシーゴブリンが帯びただく浮かんだり倒れているが、その殆んどは焼死体又は、原型を留めて無い死体。生存してるのも重傷が多い筈で、それも何れは死に絶える。何故なら、奴等には治癒や救護の概念は無く、負傷した同朋には目もくれず放置又は、邪魔だと殺害するからだ。
唯一、無傷の敵が存在するとすれは、拠点用に掘り始めてる数ヵ所の横穴内で難を逃れたもの達。その中にはここの指揮官クラスも居るだろうから、破壊工作で島に潜入したジョン達はそれらと戦闘に突入する筈だ。
そのジョン達だが、島の空爆予定場所から反対側の切り立った崖から上陸。崖と云っても、彼等には造作もない崖(普通の海兵には至難の場所)だ。上陸後は海岸沿いに移動、自分達に被害が及ばない場所で身を隠し、空爆が終わったと同時に目標の横穴へと向かう。
彼等の主任務は拠点の破壊だが、相手がシーゴブリンなだけに大それた建造物は無く、横穴の破壊と云う簡単な任務。だが、そこに指揮官クラスが居れば討伐も追加される。
付近まで近付いた2人は、暗視双眼鏡で穴の数を確認したが...。
「思ったより、穴の数が多いな?」
「それに、指揮官クラスが2体...。」
当初の予想よりも数が多く、どうするか思案する2人。空爆後、現地に入ろうとしたが焼夷爆弾の影響で、付近の温度が予想よりも高く、それが冷めるのを待っていた為、当初の活動時間がかなり短くなり、脱出の時間が迫っていた。その上、指揮官クラス2体と、流石の彼等でも厳しい状況だった...。