異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~ 作:摩耶様の下僕TNG
ジョン達から支援要請が出たと聞いたあたし達は、その対応を協議していた。
支援要請の内容は、未完成だが拠点となる横穴の数が多い為、航空機に依る一部の穴の破壊。だが、その支援に対して、こっちは障害となる問題を抱えてた。
『何とかなりそうか?』
「参ったわね...どう計算しても、ジョン達の脱出時間には間に合わないわ。」
マクレーにそう答える瑞鶴。
彼女の使い魔達は、既に近くまで戻っているが、収容はしてない上に、ジョン達が作戦に時間が掛かっている理由は聞いてたから、余計に頭を抱える。まさか、全力攻撃の影響がそこまで作戦に支障を来すとは、本人も予想してなかったからだ。
因みに、艦娘の使い魔は、一度召喚すると次に召喚するのに少し時間が掛かる。しかし、あたしの60と瑞鶴の全ての使い魔は、他の艦娘と比べその時間は短いらしい。その短時間で再召喚出来る彼女がそう言うのだから、かなり厳しい状況だ。
「で、ジョン達の方は?」
『要請を掛けた後、敵指揮官クラスと戦闘に突入した。』
「脱出、間に合うの?」
『それは問題無い。問題は、建設途中の穴だ。』
彼がそれにこだわるのは、島の場所は敵の勢力圏内で、指揮官クラスを討伐しても建設途中の穴が残ってた場合、直ぐに別のシーゴブリン集団がそれの建設を進め、こっちが島を接収する前に完成させたら、そこを足掛かりに諸島内に拠点を拡大するのは目に見えてた。
そうなったら今度は余計な掃討作戦が増え、今回の作戦の意味が無くなるからだ。
"やっぱっ、諸島ごと消滅させた方が早いんじゃないか~っ?"
マクレーとやり取りしながら、最悪は"石斧"を使う事を考え始めるが、そうなると、後々面倒になるのが目に見える。あと1レベル上がれば石斧の個別バージョン"戦術石斧"が使えるんだよなぁ~っ?
『今の石斧で被害を最小限にする方法は無いかっ?』
考える振りをしながら、秘匿内線(自分の艤装妖精さんと、口に出さず思念で会話する方法)で、カドマツと艤装CICに詰めるキクチを呼び出す。
『被害を最小限ですか?規模にも依りますが...。』
最初に応答したのはカドマツ。
『規模と言うと?』
『島の山間部を崩しても構わないか?その是非に依ります。』
なるほど、最悪、島自体は更地になるかも知れないが方法は有ると...。
『でっ、方法とは?』
『はい。確認されてる横穴で一番島の中心に近い穴を狙います。穴の規模から予測するに、一番掘られてる穴かと。長さは分かりませんが、そこなら、爆発の余波は地上よりも少なく、他の穴ごと崩壊出来るかと...。』
確かにその方法なら、被害は最小限に済みそうだ。中途半端に崩すなら、いっそのこと、2発同時にブチ込んで、飛行場用地として更地にするのも悪くないが。
問題は、今のあたしにその穴を狙えるかが問題だが...。