異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~   作:摩耶様の下僕TNG

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作戦は、常に変更される。その3

 2体の敵指揮官クラスを倒したジョン達は、急いで海へと飛び込む。

 彼等を迎えに来たマクレーが、高速艇の上から"急げっ!"と大声で叫ぶ。

 それもその筈、あと数十分で摩耶が発動した"石斧"が島に着弾、高速艇が退避する時間はギリギリ、下手すれば爆発に因る爆風に巻き込まれかねない。

 2人を回収した高速艇は、全速力で島を離れ始める。全力で泳いだ為、少し息を切らせたコックが"間に合うのか?"と、マクレーに聞く。

 

 「間に合わせるさっ!間に合わなければ、4人で海の藻屑になるだけさ。まっ、そんときは美人な彼奴(摩耶)に誤爆で沈められたって名誉に思う...俺はなっ!」

 

 ジョーク混じりで全員を安心させる様に答えるマクレーだが、内心は不安だ。だが、チームのリーダーとして、彼等にそれを見せる訳にはいかない。こんな時だからこそ、何時も余裕な振りをする。

 

 「"美人さん"に誤爆で沈められるんなら、そりゃ~仕方が無いなっ!」

 「確かに言えてるっ!」

 「有る意味本望だなっ!」

 

 マクレーに呼応する様に3人が呼応する。マクレーが一つも不安を見せず、何時も様に振る舞って来たからこそ、彼等は幾つもの窮地を脱っしてるのだ...。

 

 マクレー達が島から離れ始めた頃、瑞鶴の使い魔である"鷹の目"(早期警戒機)は所定の空域に到着する。これは、摩耶が放つ石斧が、より正確に目標の横穴へ突入する為だ...。

 

 『鷹の目、所定の空域に到着よっ!』

 「こっちでも確認した。これで何とかなるな...。」

 

 マクレー達の動向は索敵で把握してた。予定だったら、彼等が離脱を始める前に石斧を発動する予定だったから、巻き込まれないかとヤキモキしたけど...。

 

 「キクチっ!」

 『石斧、発射っ!』

 

 彼の号令後、直ぐに石斧は発射される。

 鷹の目が配置に着くちょっと前に、石斧を格納してる発射坑の蓋は既に解放済みで何時でも撃てる状態にしてたから、少しはタイムロスを減らせたかっ?

 

 『何回見ても不思議な攻撃魔法よねぇ~っ?』

 

 島へ飛んで行く石斧の軌跡に、瑞鶴は関心の眼差しを見せる。一度撃ち上がった石斧が島へ向かい始めたら、海面近くまで高度を下げて飛んで行くからだろう。

 てかっ、石斧は初めて見せたんじゃねっ?

 

 「あれは初めてじゃんっ?」

 『そ~だっけっ?途中からパラシュート開くやつじゃないの?』

 

 それ、"アスロック"だから...。

 

 「パラシュートは対水中用。」

 『だっけっ?』

 「"鯨の銛"の長距離版っ!」

 『そうなんだ...。』

 

 これ、絶対分かってねぇ...。

 

 瑞鶴とそこんなことしてるうちに、キクチから"高速艇、安全圏に到達。石斧、間も無く目標に到達"と、報告が入る...。




 摩耶達が作戦中の頃、楠ケ浦鎮守府から数百キロ西に有る江島鎮守府から、1人の艦娘が旅立とうとしてた。

 「1週間だったけど、世話になった。」

 その艦娘は、見送りの男に礼を言う。

 「ここに留まると思ったが...君なら、確実にここのエースになれるのに、全く、残念だよ。」
 「嬉しい事言ってくれるねぇ~っ。あたしもそうしたかったけど、今はエースになるよりも"彼女"と旅をしてみたいっ。それに、ここを離れるって云ったって、今生の別れじゃ無いだろっ?」

 自分が残らない事に少し落胆する男...江島鎮守府提督に、彼女は元気出せよと言う意味を込めて抱き付く。

 「たまには顔を見せに帰って来いよ。」

 実の娘を見送る父親の様に、出港する彼女に手を振る提督に、その艦娘は"じゃ、行ってくる。"と応え、出港するのだった...。

 
 

 

 

 
 
 
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