異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~ 作:摩耶様の下僕TNG
神様からチュートリアル的な説明を受けた後、この海域を、当ても無く進む。
理由は、あたしがこの世界に来たのは、"余りあるチートな能力で世界を救えっ!"なのかと思ってたけど、神様は"第二の人生は、あなたの好きに生なさい"と言われたからだが、あたし、この世界で何すりゃ良いんだ~っ?
考えても仕方が無いかと気分を切り替え、能力テストをしながら彷徨ってるところだ。
先ず、あたしが背負ってるやたら角ばった変なものは、艤装と呼ばれるあたし専用の魔導機で、妖精さん曰く、これが無いとあたしは戦闘はおろか海上に立つことさえ出来ない。
"妖精さん"とは、艤装に宿る"小人達"の事で、その妖精さん曰く、あたしが使える魔導機を通した魔法の能力には何種類かあると聞く。
その何種類かの魔法の中に、"索敵"と"偵察"と云う2つの索敵魔法がある。
"索敵"は艤装を装備してる限り、常に発動してる魔法で、その名の通り付近を索敵、気配を察知する魔法。
もう1つの"偵察"とは、空を飛べる使い魔を使った召喚魔法で、こっちは、使い魔が見たもの全てが、リアルタイムに把握出来る上に、状況に応じて使い魔単体での支援攻撃も可能らしい。
暫く航行してると、索敵に複数の反応を感じ、それと同時に、あたしの肩の上に妖精さんが現れる。
「どう思う?」
『やはり、こちらに向かって来てますね...。』
「敵なのかっ?」
『現状では何とも...。』
索敵魔法にはレベルってものがあるらしく、今のあたしでは敵味方の区別が付かないらしい。
「面倒だから、"石斧"使うかっ?」
『いやいや、どっちか分からないのに、それはまずいでしょ~っ!あの魔法、一気に周囲のものを蒸発させるんですからっ!』
「やっぱ、まずいか...使って見たかったんだけどなぁ~っ。」
"石斧"とは、あたしが使える攻撃魔法の1つで、長距離から複数の敵に対して、広範囲で殲滅する魔法。
1回の戦闘で2回まで使用出来るらしいから、試しに使いたかったんだけど...。
「取り合えず、偵察かっ?」
『妥当な判断ですね...。』
しぶしぶだけど、あたしは使い魔を召喚...と言っても、艤装の左側に付いてる四角い箱のような物(格納庫と云うらしい)からそれに随する鉄の厚板の上(飛行甲板と云うらしい)に、"オートジャイロ60"って云う妖精さんが乗った使い魔が出て来くるだけ...出て来たその使い魔を、反応が有った海域へ向かわせる。
「いや~、空から見るとこんな感じなんだ~っ!」
『ですね~っ。』
反応が有った海域に使い魔が向かってる間、あたしと肩に乗ってる妖精さんは、そのリアルな画像を堪能している。
偵察魔法は、使い魔を中心に付近の風景をそのまま自分も見れる上、その様子は、肩に乗ってる妖精さんも共有出来るらしい。
その事から、空から見る何とも迫力ある絶景を、現在2人で堪能中なのだ。
「しっかしっ、中々見当たらないなぁ~っ?」
『そろそろ見付けても良いのですが...。』
索敵で見付けた反応と、使い魔の反応が近付いているから、そろそろ見付けても良いはずなんだけど一向に見当たらない。
使い魔側の索敵でも反応が有る事から、方向的には間違い無いんだけど...。
『これ、もしかしたら、使い魔の高度が高いのでは?』
「あっ!そうかも...。」
『駄々っ広い海ですから、高度が高いと、相手が小さい場合、下手すると点にしか見えませんから...。』
「直ぐ、下げさせようっ。」
使い魔の高度を下げさせてから少しして、数隻の小舟の姿を発見、妖精さんが指摘した通りだった...。