異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~ 作:摩耶様の下僕TNG
江島鎮守府に到着した時のひと悶着が理由なのか、あたしはVIP待遇で歓迎される。
後で那智に聞いたんだが、桐ケ崎での件(武蔵との決闘)がここにも伝わってて、そんな奴を怒らせたら鎮守府を消し飛ばされ兼ねないと、江島の大将(提督)が慌てて待遇を最上級にしたらしい。消し飛ばすなら、既に実行してるって...。
何で那智に聞いたかって?あの後、江島の大将の処に行く間、彼女と色々話してたら仲良くなった。
チラッと聞いたから詳しくは分かんないけど、嘗て桐ケ崎に居た"高雄型の摩耶"とは仲が良かったらしい。多分、その彼女とあたしを重ねてたんじゃないかと思う。
予定では、1週間程滞在する筈だったんだけど、初日の歓迎会で、瑞鶴の義姉(翔鶴)と対面が叶うが、彼女は次の日の早朝に出撃との事で、時間的にもあまり肝心な事(瑞鶴の事)を殆んど聞けず...正確にはあたしが聞きたかった事以外の瑞鶴の事を、翔鶴が長々と話した為に時間切れ...に終了。
そして、肝心の試験運用は空母陣が殆んど出払ってて居なかったから、思ったよりもデータが取れなかった事、瑞鶴が3日後に桐ケ崎に戻る情報を翔鶴から聞き、それならと滞在を3日で切り上げ、桐ケ崎に向かう。
今回は、沿岸沿いを通って桐ケ崎に向かう事もあって、その道中、羽黒には苦手分野の克服を指導してる。
「上手く行かねぇなぁ~っ!」
「洋上だからなぁ~っ...それでも、前よりは進歩してるぞっ。」
今訓練させてるのは、使い魔の離着艦訓練。
江島に向かう時に、使い魔が全然出せないと聞いた時は唖然とした。
こんなんでよく"特級"取れたなぁ~っ...てかっ、どんな基準で合格させたんだよっ?って、合格させた関係者達に呆れる。多分、広範囲攻撃魔法が使えるのを合格の基準にしたんじゃんっ?
近距離なら、あたし以上に錨の使い方が上手いから問題無いが、それ以外はダメダメ。
こんなんで、江島から単独で出てきたんだからびっくりだ。神様にも話したが、やっぱっこの子、結構強運の持ち主だわっ...。
彼女の訓練中、あたしの索敵に味方偵察機の反応...瑞鶴の使い魔だ。
誰のかまでは分からないだろうが、当然、羽黒もその反応に気付いてる筈だ。
「何か、反応に出た味方、凄い速さで移動してるけど?何なんすか~っ?」
「多分、翔鶴の妹の偵察機だろう?」
「瑞鶴の姐さんの...やっぱっ"敵10艦隊"を潰した姐さんの使い魔はスゲーっ!」
江島に短期間とは云え、世話になってた羽黒も、当然翔鶴から瑞鶴の武勇伝は聞いてたから、そんな反応をするのは予想してたが...。
翔鶴、妹が可愛いからって話盛りすぎ。当の本人が困惑するぞ...。