異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~ 作:摩耶様の下僕TNG
さっきまでショックで頭を抱えてた瑞鶴だが、急に"始めるわよっ!"って言い、何時もの様に弓に矢を掛ける。
そして、矢を放つと何時もの様に矢が使い魔に変わるが、その使い魔の姿に驚く。
「Wow!」
「何で英語よっ?」
「似たの出したから。」
「あっ、なるほど...。」
彼女が召喚した使い魔は1機。主翼の大きさ等、所々の形状は違うが、同型の使い魔だと分かる。その使い魔から目線を彼女に移すと、どや顔してやがる。
「あたしも貰えたもんね~っ!」
「そのどや顔、ちょっとムカつくんだけどっ?」
「あんたもどや顔、よくするわよっ!」
「う~んっ...記憶に御座いません。」
ペロッと舌を出すあたしに、何時もの瑞鶴なら突っ込みを入れるんだが、今回は"私に挑戦とは、良い度胸じゃん?"と答える。
これっ、あたしと同じ事考えてるな...。
江島で試験運用した時、たまたま時間が空いてた軽空母の娘を捕まえ、使い魔同士の空戦演習をしたんだが、性能が違いすぎて意味が無かった。
やっぱっ、性能が近い使い魔を持つ"本気の瑞鶴"が相手じゃないと、本来の性能が分からないと思ってたとこに、使い馴れてる"スズメ蜂"じゃなく、あえて新型を出して来たんだから、これはあたしにも好都合だっ。
「羽黒、今すぐ自分の60を仕舞っとけっ。」
「あんたの姉ちゃんとガチでバトルするから、長門のとこまで逃げときなっ。」
近くで使い魔の訓練をしてる羽黒は、あたし達が何時もと違うと気付き"おっ、おうっ"とだけ言うと、直ぐに自分の使い魔を仕舞い、長門が詰めてる観覧室まで戻る。
因みに、このテストを見たいとあたし達に同行した長門に、さっきの会話は聞かれてるが問題無い。何故なら、彼女は最初にこの世界に来た転生者(瑞鶴情報)だから...転生者、この基地にあと何人居るんだかっ...。
"合同試験"と云う名のバトルが始まって直ぐに、あたしは"やらかした"。
よく考えたら、あたしの"乙"、瑞鶴の"丙"と違って、まだレベルが低いから偵察しかできないんだった。
その事を瑞鶴に伝えようとしたが、それは無理だと諦める。彼女、既に"ヒャッハー"モードに突入してるから、どっちかが負けるまでは何を言っても聞こえない。
直ぐに降参するのもしゃくだから、"乙"のパイロット妖精さんに、謝りながら無茶なお願いをするが...。
「悪り~っ!負けても良いから、出来るだけ逃げ回れっ!」
『えっ?負けても良いのかっ?』
既に上空では、"丙"に追い掛けられまっくってる"乙"の妖精さん、声から何か余裕みたいだが...。
「いやいや、偵察機じゃ、ど~足掻いても勝てねぇ~だろっ?」
『ドSの艦長の事だから、てっきり偵察機で相手に勝てと思ってましたが...。』
通信してる間も、攻撃を交わし捲る乙機...てかっ、誰がドSだっ!
あたしと乙妖精さんがそんなやり取りとは逆に、瑞鶴の方は、逃げてばかりの乙に全く攻撃が当たらない事にかなり焦ってる様子。
「てかっ、勝てるのかっ?」
『摩耶所属の艦載機足るもの、そんな事が出来なくてど~します?』
「どっかの貴族の執事かよっ!...それはそうと、勝てるんだなっ?」
『イエスッ!マァ~ムッ!』
今、"マイロード"と言おうとしただろっ...。
乙妖精さんが自信満々で勝てると答えたから、あたしは"撃墜して来いっ!"と激を飛ばし任せる事にした...。