異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~   作:摩耶様の下僕TNG

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さぁ~冒険の再開だ!その2

 あたし達の先を進む艦娘を注視してると、急に長門が念話であたしに話し掛ける。

 

 『ど~し...。』

 『潮を見なかったかっ!?』

 

 応答するなり、こっちの声を遮って聞いた彼女の第一声がそれっ。その先行する艦娘が潮だったから、何となく予想したが...。

 

 『彼女なら、あたし達の30分先を航行してるがっ?』

 『マジか...。』

 

 ガックリするのが目に見える様な声に、やっぱっ何か有ったなっ?

 

 『長門、一体何やらかしたんだっ?』

 『朝、起きたら手紙が置いてあって、それには"暫く帰りません"って...。』

 

 先日の件で、長門に愛想つかせて出ていったパターンか~っ?先行してるのは、あたし達より早く基地を出たからか...てかっ、お前達同室だったのかよっ...。

 理由は分かったが、暫く帰らないってのが気になる。

 確か潮は"上級"持ちだから、昔の瑞鶴みたいに国内なら本人の意思でいきなり移籍しても問題は無いが、それなら今の航路は通らない筈。

 常識人の潮なら、幾らなんでも領海侵犯するって事は先ず考えられないが...。

 

 「瑞鶴っ、確か"特級"の申請出した時、他にも申請者が居たって聞いたけど?」

 「居たよ。あたしが申請出す時、先に並んでた。フード付きのパーカー被ってたから誰だか分かんなかったけどっ?」

 

 そいつ、パーカー被ってたのか...じゃ、誰だか分かんねぇ~よなぁ~っ...。

 一瞬、申請したのが潮だと思ったが...。

 

 「その艦娘、もしかして、ピンクの兎のプリントが付いたパーカーを着てなかったっ?」

 

 あたしがその線は消えたかと思った矢先、羽黒が何か思い出したらしく、瑞鶴にパーカーの特徴を聞き始める。

 

 「羽黒、ピンクの兎のプリントってっ?」

 「うんっ。確か、左の二の腕辺りだったような...。」

 「あっ!そういえば付いてた。」

 「やっぱり潮さんだっ!」

 

 理由は分からんがでかしたぞっ!我が妹っ!

 

 「羽黒、ど~してそいつが潮だと分かったっ?」

 「うん。瑞鶴さんが申請に行った日にね...。」

 

 羽黒の話から、瑞鶴が申請を出した日、書類を提出する窓口付近を鳥海と通り掛かって、偶然、パーカー姿の潮とばったり有ったと云う。

 そん時に、彼女が着てたパーカーの左側にプリントされてたピンクの兎が可愛いって話題になったと云う。

 

 『長門、聞いてたか?』

 

 あたし達の会話を念話を通じて聞いてた彼女は急に何を探し始めてた。念話なのに何故かガサゴソと何かを探す雑音が聞こえたからだ。

 

 『そのパーカー、潮の服に間違い無い...今、現物を見つけた...。』

 『そっか..."特級"持ってるだろうから、戻るのは多分、無理じゃねっ?』

 

 現物を見つけたって事は、潮は既に取得してる可能性が高い、今だに進路を変更しないって事は、こりゃ~っ、取得したから本気で家出したな?と直感。

 長門も今の現状や着てた服を見つけた事から、絶対何とかしてくれって言うだろうから、先に予防線を引いとく。

 

 『駄目で元々、何とか説得してくれ~っ!でないと、私は...うっ、ううっ。』

 

 案の定、彼女の涙ながらの懇願に、自分で連絡取れないのかっ?っては流石に言えないよなぁ~っ...。

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