異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~   作:摩耶様の下僕TNG

37 / 84
さあ~冒険の再開だ!その4

 潮が国境を越えるまであと10分。

 あたしの少し前を航行してた羽黒は、急に"お姉ちゃん"と回線で言うと、速度を落とし、あたしの右舷側に並ぶ。

 単に何かを聞くだけならそのまま話せば良いのに並ぶって事は、多分、あたしがこれから行おうとしてる事が、彼女に何となくだがバレたんだろう。

 当然、近付いた事で、あたしの艤装にある垂直発射装置の蓋が空いてる事にも気付く。

 

 「お姉ちゃんっ...それが空いてるって事は...。」

 「...あたしが手を下す。」

 

 彼女にも分からない様に、わざと少し後方を航行してたんだが、これ以上は隠しようが無いからバラす事にした。

 

 『あんたっ!何で黙ってたのよっ!』

 「黙ってたのは悪かった...。」

 

 回線越しで激怒する瑞鶴に平謝り。重要な事なのに相談しなかったんだから、そりゃ怒るよな?だが、お前や羽黒にやらせる訳にはいかないから、ここから芝居を打つ...いや、芝居じゃないが...。

 

 「黙ってたのには訳がある。」

 『訳っ?訳って何っ?下らない訳なら承知しないわよっ!』

 

 激おこ状態で話を聞こうとしない瑞鶴だが、構わず話を続ける。

 

 「お前、艦娘を殺した事有るのか?」

 『無いわよっ!有るわけ無いじゃ...。』

 「あたしは有るっ。」

 『えっ!?』

 

 あれだけ激おこだった彼女も、流石に黙り込むが、逆に、羽黒には武蔵との事を話してるから冷静さを保ってる。

 

 「あたしが初めて桐ケ崎に来た時、武蔵と決闘したって事は知ってるよな?」

 『ああ、聞いてる。』

 「何処まで聞いてる?」

 『圧勝したとだけ...っ!まさか、お前っ?』

 

 その時の内容は詳しく公にはされてない。しかし、マッチョと仲の良い瑞鶴はある程度聞かされてるが、本当の内容に気付く。

 

 「そうだ...復活魔法方式だ。」

 

 ここから、畳み掛けるようにその時のあたしの心境を彼女に話す。

 相手が復活したとは云え、気分の良く無いものだとか、たまにその時の夢見てげんなりするとか...。

 今回は、沈めたら復活は無いから、その後の後悔の念に耐えれるのかとか...まっ、武蔵の件は別な事で悩んだが...。

 

 『そっ、そんな心境に...。』

 「お前や羽黒にはそうさせたく無い。だから黙ってた。」

 

 結局、有ること無いこと言って、あたしが手を下すと二人を納得させた。

 それに、何らかの訳で潮が国境越えをしなかった場合、それに間に合わず手を下しても、あたしなら直ぐ対応が出来る。これが瑞鶴だったら、向かわせた使い魔が搭載してた攻撃魔道具じゃ、対応出来ないからなぁ~っ...。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。