異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~   作:摩耶様の下僕TNG

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さぁ~冒険の再開だ!その5

 潮が国境を越えるまであと2分を切る。

 ホントなら、この時点で攻撃してなきゃならないんだけど、索敵には洋上、海中共、相手国の偵察機や艦船らしきものは反応無かったから、あたしなりにギリギリまで攻撃を待った。

 もしかしたら、ホントにギリギリで引き返すかも知れないからだ。

 念の為、羽黒には索敵の方に集中してもらってる。

 使い魔を飛ばしてた瑞鶴は、偵察機のみを残し他は帰還させてる。その偵察機を介して、潮にコールを続けてるが、未だに返事は無い。

 ここまでか...あたしは、覚悟を決める。

 

 「瑞鶴、残ってる使い魔を退避させて。」

 

 彼女は分かったとは言わず"畜生っ!"と答え、偵察の使い魔に指示を出す。

 彼女の使い魔を退避させたのは、これから潮に使うのは"広範囲攻撃魔法"。

 ホントなら、個別仕様(戦術攻撃魔法)で沈めるつもりだったが、彼女の沈む姿は見たくないと瑞鶴が言ったから、言い方は悪いが、跡形もなく消し去る方法に変える。

 

 「キクチっ...。」

 『石斧、発射シークエンス入ります。』

 

 カウントダウンが始まると、あたしはいたたまれない気分になる。理由はどうであれ、艦娘1人を本当に殺すのだから...。

 

 カウントダウンが"1"と数えられた時、羽黒が大声を上げる。

 

 『Sに変化っ!』

 「何ぃ~~~っ!?」

 

 その声にあたしも索敵を見ると、潮のライセンスは確かに"特級"に変わってた。彼奴、今頃変えやがって...。

 

 『発射っ!』

 「あっ!」

 

 しかし、それと同時に石斧も発射されるが、キクチが直ぐに軌道修正を指示、潮から逸れた"石斧"は明後日の方向に飛んで行く。そして数分後、遥か遠くにキノコ雲を確認する。

 

 『"石斧"自爆を確認。』

 

 キクチの報告にあたしは安堵するが...あれ?自爆する寸前、その場所に一瞬だが、索敵に反応が有ったような...まっ、いいかっ?

 

 

 一方、石斧が自爆した付近の海域では...。

 

 

 「何だっ!あの爆発はっ!?」

 

 その爆発を見た艦隊の旗艦が驚きを顕にする。

 他の艦娘も、何が起こったのか理解できず、誰もが呆然とする。

 

 『追撃の敵機動艦隊、反応消失っ!』

 

 艦娘の1人が、自分の電探から敵艦隊の反応が消えた事に気付きそう叫ぶと、他の艦娘達からは助かったと声が上がる。

 

 「誰がやってくれたか分からないが、感謝しないとな...。」

 

 彼女達は、付近を哨戒中に敵の艦隊と遭遇、戦力差で勝てないと判断して撤退を開始するが、しかし、敵も見逃す筈は無く追撃戦となり、彼女達は全滅の危機に陥っていた。

 そんなピンチに軌道修正されて飛んで来た"石斧"が敵艦隊の旗艦らしき姫級に偶然命中。その爆発で敵艦隊は消滅したのだった。

 摩耶達は、軌道修正した"石斧"が彼女達を偶然助ける事になるとは、後にも先にも知るよしも無かった...。

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