異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~ 作:摩耶様の下僕TNG
最悪のイベを回避したあたし達は、国境を越えた先で、やっと彼女と連絡が取れる。
「こっちが散々声掛けてたのに、あんた何やってたのよっ!」
連絡が取れて早々、瑞鶴が早速ぶちギレるが、それは当然だ。
ライセンスが"上級"のままだったら、あたしに撃沈されてたからなぁ~っ...。
流石にぶちギレ瑞鶴をこのままにしたら、さっきまで連絡が着かなかった理由が聞けないから、彼女の抑えは羽黒に任せ、改めて潮に聞くが...。
「どうして、こっちの応答に答えなかったっ?」
「鎮守府を出てからさっきまで"あの方"と話してました。」
「はっ?」
「"あの方"と話してて気付きませんでした。」
彼女の他人事の様な話し方に、あたしは天を仰ぐ。
やっぱっ、あのまま消し飛ばせばよかったか...。
今の話を聞いた瑞鶴は、余計激怒してるから共闘って手も有るか...。
ホントにやっちまおうかと思った矢先、右肩にポンっと手を置くからふっと見ると、羽黒が目がハイライトオフ状態、しかも、段々手に力入れ出した。
これ、ヤバいパターンかも...。
「潮さん...」
「何でしょ...っ!」
「神様と重要なお話しをされてたのは理解しますが、あなたの事を姉と瑞鶴さんが心配してた事、少しは考えて頂けませんでしょうかっ?」
静かに話す彼女に、潮の顔は段々青ざめ、さっきまで立ってた頭の耳(猫耳)も、完全に垂れてる。
神様に平気で説教したと云う彼女が、羽黒にそれだけしか言われてないのにしゅんとなるとは...これ、一番怒らせたらヤバいの、うちの妹だわ...。
「...皆様にご心配をお掛けした事、誠に申し訳御座いませんでした...。」
謝罪する潮...しかも自発的に土下座って、羽黒さん?たったあれだけで、彼女に一体何をサレタンスカッ?...に、羽黒は"良いですね?"と、あたしと瑞鶴に聞く。
当然"イエス・マムっ!"と答えるのだった...。
さっきの事ですっかり忘れてたが、長門の元から家出した彼女、"特級"を取得したのは別として、これからどうするのかが気になる。
長門には悪いが、あたしから桐ケ崎に帰る説得はやめだ。ど~せ、長門が原因で出たんだから...。
「それはそうと、これからお前、ど~すんだっ?」
「"カオシュー"の基地に、嘗ての仲間が派遣されてるので、彼女達が帰るまで一緒に行動を共にしようと思います。」
カオシューとは、あたし達が今居る海域を領有する国で、あたし達の国とは、かなり友好的な国らしい...。