異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~   作:摩耶様の下僕TNG

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異世界ものなら最初のお約束?その3

 漁船の救援の為、あたしは全速力でその海域に向かう。

 戦況は、使い魔と漁船の乗務員の攻撃で、黒い魚4匹は海に沈めたものの、残り2体の黒い人型の敵は健在、漁船の不利な状況は続いている。

 

 「"カドマツ"っ!後続の60はっ?」

 

 "カドマツ"とは、最初に出て来た妖精さんの名前、あたしの副官の役目を担う。

 後続の60とは、あたしが使えるもう1つの使い魔の事。使い魔は2体有って、救援開始後、艤装内で待機してたのを直ぐに向かわせた。

 

 『あと1分で到着っ!先出の60と入れ替わりで迎撃に移りますっ!』

 「"キクチ"っ!"鯨の銛"有効射程まではっ?」

 『5分後ですっ!』

 

 "キクチ"とは、後から出て来た眼鏡の妖精さん。

 彼曰く、遠距離攻撃魔法"鯨の銛"は、確実に命中する距離が決められてるらしく、その距離圏まで全速力で向かってるところだ。

 因みに、もう1つの遠距離広域攻撃魔法"石斧"は、自分がある程度レベルアップすると、どうやら、個別攻撃魔法にも使える様になるらしい。

 

 『後続の60、攻撃を開始っ!』

 

 カドマツの報告を聞いて、直ぐに自分の視点を60からの視点に切り替えるが...。

 

 「かてぇなぁ~っ!」

 

60が放った攻撃魔法"地獄の炎"は、黒い人型に命中するが、相手の耐久力が高いのが理由なのか、大した損害を与えて無い。

 

 「黒い魚は簡単に倒せたんだがなぁ~っ?」

 『60のレベルが原因でしょうか?』

 

 どうやら、使い魔が使用する攻撃魔法にもレベルが有って、それが上がると、火力が上がるらしい。

 因みに、使い魔が使用出来る攻撃魔法は現在2種類で、今使用してる"地獄の炎"と、水面下の敵に使用する"アスロック"だ。

 この魔法、今は、一度出撃させると戻るまではどちらかしか使えないが、使い魔のレベルが上がると両方使えるらしい。

 

 「まっ、初陣だから仕方が無いかっ?」

 『今後の飛躍に期待ですね?』

 「そうだなっ!」

 

 笑いながらカドマツとそう話すが、あたし達は内心焦っていた。

 何故なら、漁船の乗組員を確認した時、使い魔に搭乗してた妖精さんの1人を乗組員との連絡役として漁船に乗り込ませたのだが、その妖精さんから、どうやら防御役の乗組員の魔力が切れかかってると聞いた上に、使い魔の攻撃が予想外に効かなかったからだ。

 今は、その防御魔法と60の牽制で、敵の攻撃を何とか凌いでるが...間に合うかっ?

 

 『有効射程圏内到達っ!』

 

 キクチの叫ぶような報告に、あたしは"待ってましたっ!"と返す。

 

 「"鯨の銛"発射っ!」

 

 そう叫んだ後、艤装から光を纏った槍の様な物が2本打ち上げられ、目標としてる黒い人型の方へ飛んで行く。

 2本の鯨の銛は各々敵2体に命中、爆発と黒煙を上げ、沈み始めるのだった...。

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