異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~ 作:摩耶様の下僕TNG
あたしが正式報酬を要求してから1時間後、その要求は正式に認められる。瑞鶴達には悪いが、そっちの方が額が大きいからなぁ~っ。
そんなんで、改めて作戦内容を聞くが、やっぱっ火力不足。
ついでに、シーオークの拠点の近くに、小規模だが深海棲艦の棲地まで有りやんのっ。
基本、魔獣同士だから共闘することは無いが、シーオーク側で騒ぎが起きたら、確実に深海棲艦が野次馬根性で寄ってくるのは明らかだ。
その深海棲艦の牽制に艦娘の艦隊充てるにしても、近くに棲地が有るんじゃ、確かに足らねぇ~わっ!
「んでっ?南と西は、当然参加するんだろうなぁ~っ?」
南とは、ヤンキー海を挟んで南に存在する"マニー共和国"の事。
こっちには、あちこちの国から艦娘が結構派遣されてるが、この国も守備範囲が広いから参加出来るのは精々1艦隊位だろう。
問題は西。西とは、その名の通りヤンキー海の北から西に存在する大陸国の事。陸軍はかなり強いが、海軍はてんで駄目。多分、参加させるのは長距離を飛べる大型爆撃機が数機程度だろう。
「南からは、水雷戦隊が1艦隊。西は爆撃機が10機程。大型爆撃機はシーオーク側の拠点の爆撃用だから、実質、棲地への攻撃応援は南の水雷戦隊のみだ...。」
司令官の回答に、やっぱりと呆れる。
小規模だが、棲地には飛行場系の姫級が居るのに、カオシューの2艦隊(軽空母含む)とマニーの1艦隊だけじゃ、深海棲艦側を抑えるのは厳しい。
「島ごと消して良いのかっ?」
シーオークの拠点の島ごと吹っ飛ばして良いなら、あたし1人でお釣りが来るし、棲地も含めるなら羽黒が居りゃ事足りる。瑞鶴入れたら周りの敵残存艦隊沈めてもオーバーキルになる。例え彼女を外したとしても作戦は速攻で終わる。
「元々その諸島がある為、航路自体は迂回している...島ごと消すと聞いたが、本当にその様な事が可能なのかっ?」
「何なら、あたし達だけで実行しようかっ?」
「それは助かるが...要請した南と西にはどう説明しよう...。」
ちょっと困ったぞと悩み始める司令官。
大方、作戦が成功した後の各国間の利権か何かが絡んでるんだろう。
詳しくは分からんが、南は別として、西は水面下で利権争いしてるんだっけっ?
「あのぉ~っ?1つ提案があるんですけど...。」
あたしと司令官のやり取りを黙って聞いてた羽黒が提案を出す。
「フム...それは良い方法だっ!」
その提案を聞いた司令官は"渡りに船だ"と喜ぶと、羽黒の手を取り"有り難う"と感謝の言葉を述べる...。