異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~ 作:摩耶様の下僕TNG
棲地と拠点を消し去った作戦から1週間後、カオシューを発ったあたし達は、南のマニー共和国へ向かう。
カオシューで聞いたんだが、西の大陸沿いに航行すれば、デリー王国って"カリー"料理が有名な国に行けると聞いた。
だけど、デリー王国までの距離が短い大陸沿いは、途中まで例の大陸国の影響が及ぶ国が続いてる。
何か変な事に巻き込まれたらかなり面倒そうだから遠回りだけど、一旦南へ南下するルートにした。
ついでに新規航路の調査報告を定期的に出せば国から報酬が出る話だから、吹っ飛ばした跡地付近が航路として使えるか調査してる。
「これ、ど~見ても問題無いよなぁ~っ?」
あたしの60が拠点の有った場所に到着。
映像から拠点が有った諸島は、一部の島を除き、跡形も無く消え去っていた。
流石に島の名残みたいな遠浅位は多少残ってるんじゃねっ?と思ってたけど、それさえ存在せず、60から投下したソナーでも水深は充分な深さだと確認する。
「こっちも水深は問題無いそうです。」
棲地跡地に飛ばした羽黒も、自分の60から同じ報告を聞く。
この様子なら、どっちも大型の輸送船が問題無く通れそうだ。
「たった3発で大型輸送船が航行出来る航路が出来るなんて、あんたと羽黒の広域魔法って、どんだけ破壊力有るのよっ?」
想像以上の破壊力だった事に、瑞鶴は半分呆れ顔で感心する。
「あたしの方はともかく、お姉ちゃんの方はビックリだよっ。拠点側には1発しか撃ち込んで無かったのに同じ位の水深なんだからっ。」
「あたしもここまで凄いとは想像しなかったよ...まっ、新たな航路が出来たんだから結果オーライじゃんっ?」
作戦前に確認したから良かったけど、勝手に島を消して、後で駄目な島だったら領有する国から怒られるわ、国連の地理担当からは"地図書き直させるな"って文句が来るで大変な事になってたよなっ?
それに、うちのメンバー結構イケイケだから、この先の旅でホントの意味でのストッパー役が必要になるかも。
あのカドマツ達でさえ、最後は拠点ごと島を消しちゃいましょうなんて言ってたからなぁ~っ...最初の頃のあの謙虚さは何処へ行ったんだぁ~っ?
「そのうち、各国から島の撤去依頼が来たりして?」
「あたしは島自体を解体する業者かよっ?」
茶化す瑞鶴に"会社設立したら従業員にしてこき使うぞっ!"って言ったら、嫌なこったと返された。
まっ、自由な旅が出来なくなるから会社なんて設立する気ないけどっ...。
摩耶達がカオシューで作戦に参加する頃、神様の住まう神殿の応接間に、1人の艦娘が召かれる。
「神様~っ、来たわよ~っ!」
「良く来たね。」
「そりゃ~招かれれば来ますよ~っ。」
「それもそうだね。まっ、そこに座って。」
その艦娘は、神様に勧められるまま、テーブルの椅子に座る。
「でっ?今回は誰の"サポート"にっ?」
「君も知ってると思うけど、例の"彼女達"だよ。」
「あの彼女達ねっ?って、サポート必要なの?」
神様に質問する艦娘。その彼女達に何故サポートが必要なのか、疑問に思ったからだ。
その後、神様から理由を聞いた艦娘は納得する。
「でっ?彼女達は何処に?」
「今頃は、カオシューの作戦に参加する時間じゃないかな?」
「そっかっ...じゃ、明日には発たないとね?」
そう答えた艦娘は席を立つ...。
「彼女達の事、頼むよ。」
「長門達の時みたいに任せといて。」
神様に一礼した艦娘は、そこから姿を消すのだった...。