異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~ 作:摩耶様の下僕TNG
"拒否権"の事を言ったら、コツェイは"知ってる"と言ってそのまま黙ってしまったが、町田がその事を正直に話していたのは幸いだ。
コツェイが拒否権の事を知ってる上での相談。しかも、思い詰めた顔してるから、説明は後で話すが"あれ"に関係が有る依頼だなっ...。
「摩耶っ!お前っ、コツェイはまだ何も言ってないぞっ!」
「そうですよっ!それなのにいきなり"拒否権"って...。」
内容を話す前の段階で"拒否権"の事を切り出したもんだから、村雨と町田があたしを非難するのは当たり前だ。だが...。
「出来ない可能性が有るのに期待されても、あたしや羽黒達が困る。」
「それは...確かに...。」
「しかしなぁっ...。」
村雨は直ぐに理解したみたいだが、町田はコツェイとはかなり良好な友人関係。コツェイの相談内容が、あたしが小耳に挟んだ内容と同じなら、その内容を知ってる彼なら喰い下がるのは予想してた。
「町田、彼はあんたの"友人"だから先に断り入れた。」
「先にってっ...。」
「あたしは"事に依っちゃ"って、先に言ったがっ?」
そう言って彼を黙らせる...このまま収拾が着かないのも困るから。
「取り合えず話しは聞く...相談って"あれの件"だろっ?」
「っ!...ああ..."あれの件"だ。」
何でお前がそれを知ってるんだ?って顔で驚くコツェイ。
「この一週間、色々なお偉いさんに会ったら、その話は簡単に耳に入るぞっ?」
「そうか...摩耶も知ってたか...。」
彼の反応から、相談の件は外部に漏れてるのを知ってる様だ...てかっ、あたし達みたいな余所者にその事が知れちゃうんだから、内密にしてるんならセキュリティ見直せよ...。
「それなら、話は早いな...実は。」
彼はそう前置きして、相談内容を話し始める...。
相談を聞いてから一週間後、あたし達は要人警護ついでに、次の寄港地"ポール国"に向かってる。
何で要人警護してるかってっ?先日コツェイが相談した件が面倒な事なんだ。
ぶっちゃけ、要人を襲おうとしてる集団が、あたし達と同じ"ビースト族"で、場合に由っちゃっ同族を殺さなきゃならないからだ。
一週間前にコツェイがあたし達に相談した内容なんだが、要人ってのがポール国への親善大使を務める彼の親族...王族なんだが、3ヶ月前にその要人に脅迫状が届いたらしい。
内容は、"今回の親善訪問を取り止めろ。さもなければヤンキー海で命を落とす"って内容で、差出人はネイル王国やポール国の政権に反旗を翻すテロ組織だった。
このテロ組織、実は世界的に結構有名な組織らしくって、噂じゃ、一部の魔獣や深海棲艦と組んでるからかなり厄介だと聞く...。