異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~ 作:摩耶様の下僕TNG
ネイル王国を出港してから半日が経つが、今の処は、目立った異常も無く、船団は順調にポール国に向かう...。
『北部警戒区域、今の処、異常無しっ!』
『進路警戒区域、敵の姿は見当たらずっ!』
「僅かな異変も見逃さないようにっ!」
瑞鶴の偵察使い魔妖精からの報告に、彼女は引き続き警戒を密にと指示を出す。
指示を出し終えた処へ、彼女の護衛に就いている羽黒が声を掛ける。
「瑞鶴さん、今の処は異常は無いみたいですねっ?」
「そうね~っ。このまま何も起きなければ良いけど...。」
今の時点で、使節船団にテロ組織が襲撃してくる気配は無く、羽黒達が話す通りに襲撃が無ければ良いが、ポール国までは2日掛かるから可能性は無いとは言えない。
あたしの予想だが、今夜か明日未明に夜襲を掛けて来るんじゃないかっ?
使節船団を外から襲撃する敵には、あたし達や船団の護衛に就くネイル海軍が対応。船内は、予めセキュリティ対策は行われてるが、組織の工作員がどんな手で潜入してるか分からないから、ネイル海兵隊の兵がひっきり無しに船内の警戒に当たってる。
定期的に船の外周と船内を密に見回ってるのが効をそうしてるのか、船体に時限式爆弾や術式魔法等は仕掛けられて無いと聞く。
そう言えば、もし、あたし達と同じビースト族が船舶に乗って接近したら、羽黒達はそいつらに攻撃が出来るだろうか...。
『摩耶さん。』
あたしがちょいと難しい顔をしてたのが気になったんだろう、あたしと同じ船団の前衛を務める村雨が、思念を使って話し掛ける。
『どうしたっ?』
『何か、難しい顔をしてるので...。』
『ちょいと考え事。』
そう答えると彼女は"そうですか..."と言って一呼吸置く。
『摩耶さん、接近するテロ組織の人間(ビースト)は、私が始末します。』
『えっ?』
彼女の意外な言葉にあたしは驚く。しかし、船団に近い羽黒と瑞鶴は無反応だから、彼女の声はあたしにしか聞こえ無いようだ...てかっ、1人で始末するだってっ!?
『どういう事だよっ?』
『言葉の通りです。摩耶さん達は、他の魔獣を攻撃するか、敵ビースト族が乗る船舶に牽制だけをお願いします。』
『言葉の通りって...それに、単独でって、出来るのかよっ?』
『もちろんっ!』
返事聞いて直ぐに村雨の方を見ると、彼女はにんまりとしてる。
『汚物(テロ組織)の処理は、私の担当ですからっ。』
『マジか...。』
『はい。マジで...。』
それ、初めて聞いたんですが...。
『てかっ?村雨...一体何者っ?』
『あれっ?私達"第二駆逐隊"って、"神様"がこの世界に送り込んだ"調停部隊"だって言いませんでしたっけっ?』
聞いて無いよ~っ!てかっ、神様直属の"調停部隊"だってぇ~っ!?