異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~ 作:摩耶様の下僕TNG
親善使節団への襲撃は、予想通り夜中に始まった...と言うより、テロ艦隊への奇襲を担当する対テロ掃討艦隊(村雨の妹の夕立が指揮)が、奴等への奇襲を開始する。
しかし、奴等はあたし達へ向かわせる別動隊を用意してたらしく、あたしの索敵に引っ掛かる。同時に、別動隊の情報は村雨にも伝わると、彼女は艦隊を離れて別動隊が居る北の海域に向かった。
「奴等、だいぶ北だ...普通なら、こっちは気付いたとは思ってないだろう。」
「なら、先手必勝で攻撃機を送るっ?」
新手が現れた事は瑞鶴も把握していて、彼女は先制攻撃を推してくる。
「ああ、頼む。それと、不要だろうが村雨の上空にも。」
「OKっ!」
瑞鶴は、村雨への上空援護機と敵別動隊への攻撃機を召喚、それらを向かわせる。
その時に見えたんだが、彼女の飛行甲板の突端辺りに"76"って数字が見えた...普通は数字じゃなくて"シ"や"ズ"って片仮名じゃっ?
「んっ?何っ?」
航空隊を発艦させた彼女は、あたしがまじまじと飛行甲板を見てる事に気付いて逆に聞いてきたから、その事を話す。
「甲板の文字、前から数字だったっけっ?」
「前から数字だけど?」
逆に"えっ?"って顔された。
「あれっ?気付かなかったっ?」
「ぶっちゃけ、今気付いた。」
「そ~なんだ...これ、翔鶴姉や他のひのもとの空母艦娘と違って、数字が入ってるのって私だけみたいなんだよねぇ~っ。」
「あらまっ。」
楠ヶ浦や江島で会った空母艦娘の甲板の文字は、確かにカタカナだったから、やっぱっ、瑞鶴の場合は"転生者"だから数字なんだろうかっ?
そうしてる内に、予想外の事が起こる。索敵に別の艦隊の反応を確認したのだ。
「何か、別方向からも接近して来てるみたいだぞっ。」
「まじでっ!?直ぐに確認させるっ!」
彼女はそう答え、新たに現れた艦隊に一番近い偵察機を向かわせる。
それから10分後...。
「あっ!」
「どうしたっ!?」
「偵察機、撃墜された...。」
「マジかよっ!」
「この艦隊、ちょっとヤバいかもっ...。」
彼女が向かわせた偵察機は、プロペラ機だったが、通常の深海棲艦や魔獣なら落とされる事は無い。その偵察機が落とされたって事は...。
『摩耶さん、取れますかっ?』
別動隊の迎撃に向かった村雨からの思念波だ。
『ああ。新たな敵部隊が現れた。』
『やはり...。』
『やはりってっ?』
『私が向かった別動隊も、どうやら囮の様です。』
その説明から、どうやら最初の別動隊には、闇落ちした奴の姿は確認されず、又、夕立達が奇襲した艦隊にもその姿は確認されなかったと聞く。
『戻ろうにもこちらは間も無く会敵します。』
『そうなると、あたし達でやるしか無いか...航空隊はそのまま向かわせる。』
『了解です。出来るだけ、速やかにけりを着けて戻ります。』
彼女との思念波通信を切る...これは、闇落ちとの直接対決になるな...。