異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~ 作:摩耶様の下僕TNG
第三波を凌ぎ切った奴は、その後、第四波と第五波を取り巻きの対空兵器と取り巻き自体を盾にする。
『敵旗艦より、"高濃度の魔力"を感知っ!』
『"高濃度の魔力"を帯びた"黒い矢"、上空に打ち上げを確認っ!』
瑞鶴偵察機の報告から、奴が広範囲攻撃魔法を撃ち上げたのを確認。こっちの索敵魔法にもその反応をキャッチする。
「キクチっ!」
『対広範囲攻撃魔法、発動っ!』
あたしは直ぐに迎撃魔法の起動をキクチに指示。
その後、あたしの艤装から黄金色の光を帯びた矢が上空に打ち上げられる。
こんなタイミングで奴が広範囲攻撃魔法を撃ち込んで来るって事は、あたし達が奴の探知圏に入った証拠だ。
「羽黒っ!鯨の銛撃ち切ったら対空監視っ!」
羽黒(裏)「おうよっ!」
「瑞鶴っ!何時までもうずくまってないっ!」
瑞鶴「はっ、はいっ!」
対広範囲攻撃魔法を発動させたからには、あたしはそっちに専念で実質無防備状態。
何で専念かっ?対広範囲攻撃魔法ってのは、どうやら迎撃する場所が遠ければ遠い程、迎撃するのが難しくって、有る意味、狙撃能力が高くないと成功しないらしい。
成功しても迎撃した地点を中心に広範囲を巻き込む爆発が起こるらしくって、迎撃するなら、より遠い場所で撃墜しなきゃならない。だから、そっちに専念しなきゃならないのが理由だ。
かたや、奴の広範囲攻撃魔法は、打ち上げた後に第六波以降に対して回避行動を開始してるから、あたしと同じ撃ちっ放しの筈。最後の第十波目を羽黒が今撃ち込んだから、それで仕留めれば良いけど、奴は第六、第七波を次々と主砲で撃ち落としてるから、このままだと期待は出来ない。
第十波を凌いだ奴が取る次の行動は、もう一度広範囲攻撃魔法に由る攻撃の筈。そうなると、迎撃が完了するまでは、さっきと同様に全ての防御は2人に対処を任せるしかない。
「2人共、迎撃完了までは頭の上は頼むぜっ!」
羽黒(裏)「任せろっ!」
瑞鶴「ええっ。気落ちしてる場合じゃないわねっ!」
どうやら、2人は状態異常が解けた様子。これなら防空は任せれる。
『敵の弾道(広範囲攻撃魔法)、大気圏を突破っ!』
『迎撃弾(対広範囲攻撃魔法)、間も無く、大気圏を突破っ!』
『インターセプト予定地点、当艦隊の上空大気圏外の予定っ!』
艤装CICからの報告に、思わず"はっ?"と声を上げる。真上で迎撃かよっ!
「これって、被害出ないよなっ?」
『大気圏外でしたら問題は無いかと...多分。』
不安げに聞くあたしにキクチが答える...てかっ、多分って...。