異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~ 作:摩耶様の下僕TNG
さっきから、自分の攻撃が全く当たらない事に、奴は相当焦ってる。
「ナッ、何故ダッ?何故当タラナイッ!?」
「お前が下手くそなんだろっ?」
「コッ、殺シテヤルッ!」
「殺れるもんなら殺ってみろよっ?下手くそっ!」
焦る奴を煽りながら、奴の斬檄を次々とかわす。
ホントなら、銃なんだから奴の攻撃を受けるだけじゃなく、反撃で撃ちたいんだけど、作戦前に村雨から"摩耶さんは、近接戦闘での武器に依る反撃はなるべく避けて"と言われてたから、未だに銃の引き金は引いちゃいない...蹴りとかは喰らわせてるけどね。
多分、反撃して奴を殺した後、あたしが"闇落ち"する可能性が有る事を心配して言ったんだろうけど...奴と直接対峙して、こんなのになるんなら冗談でも闇落ちは拒否っ!
格闘戦を始めて時間が経つに連れ、奴の攻撃の勢いは段々鈍り始めるが、何だろう?何か違和感がする。
それに、さっきから奴の攻撃は単調になってるきてるが、それに反比例して薄気味悪い笑みを浮かべてる。まだ、何か企んでると思った方が良いなっ?
奴の攻撃をかわしながら奴の動向を探ると、それらしき兆候を見つける。奴の艤装に装備されてる主砲が、僅かながら少しづつ動いてるのだ。
あっ!これ、主砲の残弾有るなっ?格闘戦中に隙を突いて、その主砲で後方の客船狙うつもりだなっ?
客船を沈め無くても、大使が居るだろう客室部分だけを破壊するだけなら数発有れば充分暗殺出来る...場合に依っちゃ、一発でも可能、全く、やってくれるぜっ...。
そう気付いて、奴の主砲を壊そうとしたが、奴もあたしが気付いてるの察知したのか、その主砲を攻撃させない様、態と庇うように立ち廻る...なら、逆にこっちから誘うかっ?
奴の一太刀をかわした時に、態とバランスを崩した様に見せ掛けると、予想通り、奴は突破を謀る。
そんとき、奴はあたしを見ながらあの薄気味悪い笑みを浮かべるが、直ぐに驚いた表情に変わる。そりゃそうだっ。あたしもニヤリとしてるんだから。
だが、もう遅い。奴が驚いた瞬間、あたしは片方の銃の引き金を引く。
銃口からは、あたしの艤装に装備されてる対空砲みたいに多数の砲弾が連射される。
「ナニィーーッ!?」
「甘いんだよっ!」
その多数の砲弾は、意図も簡単に奴の主砲に命中してそれを吹き飛ばしたから、逆にこっちが驚いたぜっ...てっ、何じゃこの銃はっ!?あたしの主砲よりも破壊力半端ねぇー!村雨が使うなって言う意味が分かるぜっ...。
奴の方だが、主砲を破壊された勢いで横に吹き飛び、海面に叩きつけられる。
それでも何とか立ち上がるが、今ので大ダメージを喰らった...吹っ飛ぶ程のダメージ喰らわしたのっ!?...のか?所々着衣が破れてる...ぶっちゃけ、片方の胸が見えてるんだけど...。
「キッ、貴様~ッ...。」
「勝ち目は無い、降参しろっ!」
「コウナッタラ、貴様ダケデモ道連レニシテヤルッ!」
「いや、それも無いから...。」
片胸も隠さず剣を構え直す奴に言われても迫力無いし、その上、お前の敗けは確定だ。
奇声を上げながら、奴は剣を振り上げ、あたしに向かって一歩足を踏み出すが、その瞬間、奴の右腕は剣と共に後ろから鎖で絡め取られ、そのまま後ろに引き倒される。
奴の主砲を破壊したと同時に、追い付いた村雨が奴の背後に廻り込んでいた。
その村雨は、倒れ込んだ奴の額に主砲を突き付ける。
「チェルヴォナ、"神"の名の下、貴方を拘束しますっ!」
「チッ、畜生目ェーッ!」
その後、奴は後から合流した夕立達に引き渡され、今回の襲撃は解決するのだった...。