異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~ 作:摩耶様の下僕TNG
さ~てっ!そろそろ楽しい時間が始まるっ!
『『か~にばるだよっ!』』
あたしの両肩に乗っかってるカドマツとキクチが、いきなりそんな声を上げたから、見たら2人して赤色のゴスロリドレスにぱっつん前髪ロングカツラ姿で両手を上げてた。
「おいっ、お前達...。」
『『はいっ。』』
「その格好...。」
『何時もの余興です...。』
「そうか...じゃねぇ~よっ!」
『今回はお気に召しません出したかっ?』
「ちょっと無理っ!」
いやいや...いい歳の男(妖精)がそれやると流石にキモいぞっ!それに、横に居る村雨の顔がかなり引きつってるんだけど...。
「お前達、まさか、羽黒の副官達に教えてないよなっ?」
『『もう、伝授してますっ!』』
カドマツ達が答えて直ぐに、羽黒の大笑いする声が聞こえたから彼女の方を見ると、羽黒妖精さん2人の内の1人が、サングラスにあごひげの格好して司令官席に座り、もう1人が手を後ろで組み白髪頭のカツラを被ってて、羽黒は腹を抱えて大笑いしてた。
『あれは"あごひげサングラス司令官シリーズその2(戦闘配備指示編)"ですなっ?』
『早速その2をやるとは、彼等は素質が有りますなぁ~っ!』
「お前ら...。」
てかっ、そのシリーズ、その2も有るのかよっ!?
コイツら、他の妖精さん達にろくなこと教えないから、後でお仕置きだなと思ったが、当の羽黒は喜んでるみたいだから、保留...。
「余興はそこまでにして、そろそろ始まるよ~っ!」
突入部隊の準備が出来たらしく、瑞鶴があたし達に声を掛け、村雨は作戦開始のカウントダウンを始める...突入部隊と言ったが実際は暗殺。
何せ、奴等は国から改善命令を何度も喰らってたらしく、最初は命令に従うも、少し経ったら元通りを繰り返してるんだから、そりゃそうなるな...。
「5、4、3、2、1。作戦開始っ!」
村雨の号令で、あたしと羽黒の艤装から無弾頭の石斧が各々一発づつ打ち上げられる。
目標は、もちろん、ポール国ギルド最上階。弾頭有りなら着弾すれば、周囲を巻き込む被害が出るけど、無弾頭だから建物の外壁に穴が開く程度。
それも、普段は人気が無い小さい部屋を狙う。その部屋は、奴等が溜め込んだ資金が保管されてる金庫室と内偵で判明、命中しても一番被害が小さい場所だとも判明したらしい。
金庫室狙うの良いが、そこの金庫と中身の金銭、間違って吹っ飛ばしたりして...そう言や、あっちの用心棒に対空特化した奴、居ないよなっ?
ちょいと気になったから、村雨の声掛ける。
「撃ち込んだ後から言うのも何だが、石斧を迎撃する用心棒、居ないよなっ?」
「春雨の密偵の調べでは、居ないので問題は有りませんよ。」
あっさり答える村雨に、妹達は優秀なのねぇ~と感心する...。
それから数分後、無弾頭の石斧2発は、予定通りに金庫室に命中。例の奴等は予定通りに奇襲に混乱、その混乱に乗じて春雨達突入部隊が建物に突入。
案の定、奴等は全員抹殺され、呆気なく幕を閉じるのだった...。