異世界艦娘~猫耳摩耶の、チートな冒険~   作:摩耶様の下僕TNG

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最短距離でつっ走れっ!その2

 魔物の群れを探知後、あたし達は対応を協議する。その最中、リランカの駐留軍からある情報が入って来る。

 

 「スタンピートが発生して以降、どうやら、この海域で操業する漁船に被害が出てるみたいです。」

 「ホンマかいなっ!?」

 

 村雨の報告に、驚きながら聞き返す黒潮の意外な反応に、思わず"えっ?"と反応するあたし達。

 

 「ああ...ごめん...。」

 「いやいや、謝る事じゃないけどっ...。」

 「黒潮さん?一体、どうしたのですかっ?」

 「いやなっ、この海域って、結構良質なマグロが釣れる海域やから...。」

 「あっ!そう云えばそうでしたねっ?」

 

 最初、何の事か分かんなかったが、良質なマグロってのでピンと来た。

 この海域のマグロは、魚消費量が少ない沿岸諸国でさえも漁船が釣りに来る位旨いんだが、スタンピートの影響はこの海域でも起こってるらしく、この海域にも魔獣の群れが大群で流れて来てるらしく、その襲撃で漁船にも被害が出て漁獲量が激減。当然、流通量は減るから、リランカに着いたは良いが、それが食えない可能性が大きい...多分、黒潮はその事を瞬時に想像したんだろう...。

 因みに、この時期はひのもとからも遠洋漁業船団が来ているが、幸か不幸か、スタンピートの影響で海峡を通過出来ず足止め中で、ひのもと側は被害無し。

 

 あたしの"マグロか..."の呟きに、羽黒、黒潮、浜風が呼応する。

 

 「あれは、美味しいにゃ~っ...。」

 「羽黒...語尾が変だが...。」

 「お姉ちゃんこそ、よだれ出てるよっ?」

 「あっ!ホントだ...。」

 「トロ...中トロ...。」

 「兜焼き...絶品やなぁ〜っ...。」

 

 これ、4人して顔が腑抜けになってるよなっ?

 しかし、あたし達とは対照的に、瑞鶴と村雨...特に瑞鶴は冷ややかな目をしてる...てかっ、瑞鶴っ!お前も猫系人類(ビースト)じゃんっ?何故にマグロで食い付かないんだよっ?元々神様の献属(天使)の村雨は食い付かないのは分かるけど...。

 

 「話を戻しましょう...。」

 「そうだな...。」

 

 村雨の鶴の一声で、話しが戻る...。

 

 「それで、どうしますっ?」

 「脅威度からすれば、正面排除よね...。」

 「だよなぁ~っ...。」

 

 リランカに向かうんだから、当然、瑞鶴が言う通りだが...北側の魔物群も、奴等の動きに因っちゃ、最後辺りで会敵の可能性があって注意が必要だ。

 

 「そんなら、両方やっちゃえばええんやないかいっ?」

 「一気に両方って事っ?」

 「流石に同時は...。」

 

 黒潮の提案に瑞鶴が喰い付くが、浜風が疑問を投げる。

 

 「流石に両方は無理やろっ?」

 「確かにな...。」

 「先ずは北、次に西。そうすりゃ~っ、うちらが進む航路もカレー洋北部の漁業も安全になるやろっ?一石二鳥やっ!」

 

 確かに一石二鳥だよな...てかっ、これってマグロの方を優先してるよな...。

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