本日はお忙しい中…時間を作って頂いてありがとうございます、木場祐斗さん。
「…僕個人の事では無く、あの人の事で良いんですね?」
ええ…貴方への取材ではないので、安心してください。
「なら、良いです…とは言え、あの人の事ですか…実を言うと、僕自身はたまに何度か鍛錬に付き合って貰った事は有っても…プライベートの付き合いはほぼ全くと言って良いほど無いんですが…」
一応、兵藤一誠さんからもそう伺いましたが…
「…彼の場合、何だかんだ相談を受けたり…それから、あの人の妹のクレアちゃんとは今でも歳の離れた友人の様に付き合ってますから…実際はプライベートな付き合いは多い方でしょうね…ただ、僕の方は本当に全く…そもそも、最近はあの人とはほとんど会っていません…僕は現在…今もあの人と付き合いの有るイッセー君と違って、もう違う方に教えを受けていますしね…」
…それはどなたなんでしょうか?
「…僕の取材はしない、そう聞いた筈なんですけどね…ハァ…まぁ良いでしょう…"幻影"…この名に、聞き覚えは?」
!…では現在の貴方の師は、彼女と同じ種族の…!
「…先に言いますが、居場所を教えたりは出来ません。どうしてあの人を除くクレイモアの方たちが皆姿を消したのか…その理由は、当然ご存知ですよね?」
!…申し訳ありません…全ては私たちの…
「…すみません、貴女が悪い訳じゃないですね…少し、言い過ぎました…」
いえ、悪いのが私たちで有る事には変わりませんから…
「…とまぁ、とにかく…僕ではあの人の事で語れる事はほとんど有りません…まぁ、でも…その上で、何故僕に貴女からの取材依頼を受けるようにイッセー君が言ったのかは分かりました…」
…と言うと?
「僕はあの人たちの事でそこまで、貴女の同業者たちに怒ったりはしてません…それは、リアス部…リアスさんも同じでしょう…でも、一部の方たちは別です…彼は女性に優しい男ですから、ハッキリ言うのを躊躇ったのでしょう…」
…もし、私が取材依頼をすれば…
「怒りますね、間違い無く…この役目は彼には出来無いでしょう…ですが、僕なら中立の立場で厳しい意見を出せます…取材を申し込めば、最悪…貴女はすぐさま殺されます…その覚悟は、有りますか…?」
…はい、もちろん有り…!?
「…貴女の首に今突きつけている剣…この剣に向けても、そう誓う事は出来ますか?出来無いので有れば、このまま首を斬り落とします…彼女たちにやられるより、遥かにマシですよ?」
……誓えます!どんな手を使っても、私は…!
「……合格です。ま、さっきも言った通り…僕ではほとんど取材になりませんからね、他の方を紹介しましょう…ただし、彼女も相当怒るでしょうね…まだマシな方だとは思いますが…それでも彼女は僕と違い、あの人の剣技を受け継いだ正当な弟子ですからね…上手く行けば、それなりに実りの有る取材が出来るでしょう。」
!…彼女と、連絡が取れるのですか!?
「…自分を引き取ってくれた家族の元から姿を消し、現在は行方知れず…表向きには、そう伝わってますか…ただ、僕だけは一応…彼女の居場所を知っています。ただし、教えるには条件が有ります。」
…何でしょうか?
「…彼女の居場所を外部に漏らさない事…当然の事ながら、後で誰にどれだけ詰め寄られたとしても…話す事は許しません…その時は、僕が貴女を斬ります…もう一つ、あくまでも貴女一人で会いに行く事…この二つです、守れますか?」
…はい、分かりました…本当に、彼女の居場所を教えて頂けるんですね…?
「…言い忘れてました、彼女に連絡する方法は有りません…つまり、取材依頼は飛び込みでするしか無いと言う事です…それでも、行きますか?」
…当然です。
「…では、"ここ"に…彼女は今、この場所に居ます…」
!…彼女は、本当にこのメモに書かれた場所に…?
「…残念ながら不在の時も有ります。彼女はとにかく、気まぐれなので…それでも彼女は、最後には必ずそこに戻ります…後は貴女次第ですね、頑張ってください…ご武運をお祈りしています。」