「絶対安静?」
「当然でしょ?」
リアスたち眷属一同+サーゼクス、ライザーに見送られつつ…人間界に帰って来るなり私はそんな事を黒歌から言われた…
「いや…傷は見ての通りもう治って来てるんだが「駄目って言ったら駄目」いや…だからな…」
「あんだけダメージ受けてたら疲れも溜まってる筈でしょ。」
「……」
そんな事は無い…そう言おうとしたら身体から違和感を感じた…
「あんた長い付き合いだから私の考えてる事なんて分かるって言ったわよね?そのまま返すわ…今あんた動けないでしょ?」
「…何で分かった…?」
「…その顔見たらそもそもこの場にいる全員が分かるわよ、それと…私たち全員、似た様な経験あるからかしら?」
後ろから肩を掴むオフィーリアがそう答え…ん?もう片方にも掴まれた感触が…
「そういう事ですわ。取り敢えず今日はこのまま横になってください。」
なっ!?朱乃!?お前向こうに残ったんじゃないのか!?……ふぅ…掴まれている今でさえこいつの気配をほとんど感じないが、それはまぁ良い…取り敢えずは…
「どういう経験だ…?」
「…傷そのものは治っても、結局疲れはするって事よ、あんたさっきまでずっと気張ってたでしょ?あんたはさっきまでの戦いの疲れが今、身体に一気に降り掛かってるの…動けなくて当たり前よ。」
「……」
「じゃ、私とテレーズはこの後アザゼルの所に寄るから…この馬鹿の事、お願いね?」
「ん…?文句でも言うのか?」
「…何で巻き込まれたのがあんただけなのに私たちが文句言うのよ…どっちにしろ今日はテレーズの検診の日なの…全く、今日来てくれてたら話は早かったのに。」
そう言ってオフィーリアが私から離れたところで、何時の間にか前に回っていた朱乃と…黒歌の横に立ち、黙って佇んでいたセラフォルーが私の所に来て私の手を引っ張る…
「…ハァ…両手を引くな…このまま部屋まで私を引きずって行くつもりか…?全く…お前らどっちでも良いから肩を貸せ。」
結局私はセラフォルーに肩を借りながら部屋まで歩く事になった…
当たり前だが…部屋の前に直接転移すれば誰に見られるか分からん…だから比較的人気の無い所に転移し、こうして私たちの住むマンションまで歩く事になる訳だ。
「…で?お前は何時までくっついて来る?仕事は終わっただろう?戻って良いぞ。」
「私はサーゼクス様に貴女が部屋に入るまで見届ける様に言われてるの…ま、言われてなくてもそのつもりだったけどね。」
ただでさえ大所帯(しかも一人は別の一人に支えられている…)で移動してるのにお前が後ろから付かず離れずの距離でマンションの中まで入って来たら目立つだろうが…全員(多少癪だが、私も含めて)見た目は美女だしな…最も服装は普通なのが救いか…全員一応人間には見える…ただな…
「…お前のメイド服がめちゃくちゃ目立つんだよ。」
「知らないわ、私はこれが仕事着兼普段着だもの。」
「さすがに嘘だろ…」
その後グレイフィアはマンションのロビーから私たちと共にエレベーターに乗り、部屋の前まで本当に着いてきた…
「……もう良いだろ?部屋にはこうして着いた…まさか…中まで来るつもりか?」
「まさか。今日は別に招かれた訳じゃないし、来るならサーゼクス様と…そうね、ミリキャスを連れて来るわよ。…それじゃ、お大事に「どうせここまで来たんだから上がって行ったらどうにゃ?」……」
「お前は何でこれから帰ろうとしている奴を誘う?」
「いや…ここまで来てそのまま帰すのも何かなって…」
「そうね…せっかくだから上がって行こうかしら。」
「……お前も簡単に乗るんじゃない…」