予定外の客が来たとは言え、助かる事もある…
「じゃあ今日の夕飯や、クレアたちの事は任せて良いから。」
「え?でも…」
「良いから。私としてはお客さんみたいに扱われる方が正直落ち着かないし…」
そう、ほとんどプロのグレイフィアが面倒事を片付けてくれると言うのだ…最も…
「それに貴女たち…彼女に言いたい事色々あるでしょ?さっきも言った通り、家の事やクレアたちの事は任せてくれて良いわ…家に帰って来たテレサの姿見て割とショックだったみたいだし…私も放ってもおけないから…」
……要するにこれから私はこの三人にテレーズ、オフィーリアに続いて説教される訳だ…
「じゃ、三人は外に連れ出すから…ごゆっくり。」
そう言って寝転がる私を一瞬見て、グレイフィアか部屋から退出する…さて…
「…ふぅ…良いぞ、言いたい事があるなら言ってもな。」
「じゃあ私が代表して…」
そう言って私を見詰める黒歌…っ…
「……痛いな?」
いきなり頬を貼られて、それなりに強烈な痛みが走る…やれやれ…
「……満足か?」
「…ま、今更説教なんてしても…ね…クレイモアの戦い方やそれに賭ける想いなんて私たち全員分からないし…」
「そうか「でも…一つ聞きたい事があるにゃ」ん?」
「あんたがそんなにボロボロになった理由…あんたはデネブの剣を見切れなかったって言ったけど…テレーズは違うって…」
……アレか。
「二人は最後の攻撃の防ぎ方についてしか言及してないからな、そりゃあ…意味が分からないよな…」
「うん…結局アレってどういう事?」
「一つ言うなら…私は二人に嘘をついた…二人にはバレていた様だがな。」
「嘘?」
「…嘘とは少し違うかも知れないが…私がボロボロになった理由を聞かれて…私はデネブの剣を見切れなかったからだと言った…」
「…確かに言ったわね「そこだ」え?」
「私は割と早い段階でデネブの振るう剣がそういう剣だと何となく気付いていた…ま、確証を持ったのは本当に最後の瞬間だがな…」
「…そう言えばあんた、一回剣と腕でデネブの剣を防いだわよね…」
良く見てるな…
「そうだな…」
「…なら、何であんな無茶を…?あの時あんたの首から血が飛んだの…ちゃんと見えてたんだからね…?」
「だからな…私は本当に他に方法が思い浮かばなかったんだよ…デネブの剣を完全に止めた上で反撃する方法がな…さすがに足を斬られれば私の負けは確定だからな…」
「じゃあ二人は…」
「私が何処まで考えて…ああいう手を使ったのか全部分かった上で…敢えてそのやり方だけを注意したのさ、考え無しの阿呆だとな。」
「…馬鹿じゃない…防ぎようが無いなら降参してまたやれば「次なんて、無い」……え?」
「そもそも私たちに次なんて無いんだよ黒歌。負ければ死ぬ、それが私たちクレイモア…半人半妖の戦士たちだ。」
「でも、あんたは違う。」
「そうだ…だが、だからと言って簡単に…例え相手が正式なクレイモアだからって負けを認める理由など無い。なった経緯は違えど、この身は間違い無く奴らと同じ半人半妖だからな…」
「でも…もしそれで死んだら私たちはどうしたら良いの!?」
「たらればに意味は無い…こうして私は生きてる…それが全てだろう?」
「……やっぱりあんたは大馬鹿者にゃ…」
「……その私についてこようとするお前らも結局同類だよ。」