『そう、悪いわね…何か押し付けちゃったみたいで…』
「お前からそんな殊勝な言葉が聞けるとはな…」
部屋に戻ってから、一応テレーズの状態についてどれだけ把握してるのか確認する為にオフィーリアに電話する…
「その様子だと、特に深刻な状態だとは思ってなかったのか…?」
『…ええ、少なくとも私が家を出る時は普通だったわよ。』
「そうか。ま、私が言う事でも無いだろうが、家に帰ったら一応気を使ってやれ。」
『…朝は無理してたのかもしれないしね。忠告は有り難く受け取るわ。』
「…ついでになるが、あまりミリアをからかうなよ?」
『…その様子だと、彼女から何か聞いたのかしら?』
「さてね…とは言え、お前がちょっかい出すのは容易に想像が着くからな。」
『善処するわ「そこは何もしないと断言しろよ」だってねぇ…貴女やテレーズより反応が良いんですもの。』
「問題起こしてクビになったらさすがに恥ずかしいぞ?」
『…私もそろそろ長いものね…分かったわ、さすがに気を付ける…』
「なら、良い…じゃあな。」
『え…?ちょっと待って。』
「…何だ?何か用なのか?」
『いや…今あの子いないんだけど…正直会話弾まなくて…』
「…だからってからかうのは止めろ。あいつは真面目だし、まだお前との掛け合いに慣れて無いんだ。」
『分かったわよ…ねぇ…でも、一つ聞かせてくれる?』
「何だ?」
『…貴女はあの子の性格大体知ってるんでしょ?私はどう接したら良い…?』
こう聞いてくると言う事はこいつになりにあの事を気にしている、と言う事だろうか…?
「…あいつには誠実に接すれば良い…それならいくら因縁のあるお前相手でも邪険にはしない…あいつは歩み寄る努力をしてる奴をそういう風には扱えない…何せ、お人好しだからな。」
『そう…分かったわ…何とかやってみる。』
そう言ったオフィーリアが電話を切る…やれやれ…本当は余計な事しない方が円滑に進むと言ってやるべきだっただろうか…?何となく二人が噛み合わないまま終わりそうな気がするんだよな…
「…ま、どっちか…或いは両方かもしれんが相談に来たら受けてやるか…私が言った事の責任は取るべきだろうしな…」
休日なのに要らん苦労を背負い込む事になったのを認識し、私は溜め息を吐いた…
外に干した洗濯物を取り込み、タンスに詰め込む…食事を作らない上、今日は一人で休みなんだからこれぐらいはやらんとならん…やれやれ…後は掃除か…?これなら午前中にやっておくべきだったか…?今からやるのは非常に面倒臭いな…
「仕方無い、か。」
私は掃除機の電源を入れる…あいつらが帰って来る前に終わると良いんだがな…