「良くお似合いですよ。」
「……そうですか。」
結局、私は白のブラウスにスーツと比較的無難な格好に落ち着いた(まぁ、私が女性的な服装を嫌がったせいだが…)
一応上はジャケットに近く、比較的薄手で下もベルト無しのズボン…と言うよりはパンツと言う方が正しいか…ま、普通に外行きの格好としてはこんなもので良いだろう…
ちなみに、ルナは未だに店員たちに捕まっている様だ(普通にあれから二時間経過してるんだがな…)
……私としてはこのまま待ってても良いんだが、横の店員はまだまだやり足りないと言う顔をしてるのでさっさと店を出たい所だ(今着てるやつ以外に、似た様なのが後二着ほど既に私の持ってる袋に入ってるんだが…まだ買わせる気なのか…)
正直溜め息を吐きたくなったが、この場ではな…やれやれ…
「…で、体調は大丈夫か?」
「えっと、店員の方々は気を使ってくれましたので…」
私らしくない事をしている自覚は有るが…まぁ、こいつは結局三時間も店員に囲まれてたからな…さすがに気にはする…ちなみにルナの今の格好は黒のブラウスに白のカーディガン、足首近くまで覆うベージュのプリーツスカートになっている…
……正直似合ってるかと聞かれれば私でも似合ってるなとは思う…最も、こいつは今…自分がどんな格好してるか分からん訳だが…
「あの…変じゃないでしょうか?」
「いや、普通に似合ってるぞ?……どうした?」
「その…何となく視線を感じるので…」
どうも様子が可笑しいので聞いてみれば、周囲の目が気になる様だ…まぁ、こいつが見られてるのは似合ってないからじゃないがな…
「それはな、お前が綺麗だから周りの目を惹いてるんだ…」
「そう、なんですか…?」
……ガラテアは多少見えてる様だったが、ルナの方は本当に全く見えてないだろうからな…そう言われても分からないか。
「さてと…取り敢えずお前の杖を見に行くか?」
「あ、はい…お願いします。」
見えないのにそこら辺グチグチ説明しても仕方無いからな…さっさと次に行くに限る。
買いに来といてなんだが、私は杖が何処に売ってるのか知らん…ショッピングモールで買えるのか携帯で調べると意外な事実を知った…
「まさか薬屋に置いてるとはな…」
今居るのはモール内に有るドラッグストアだ。取り敢えず目的の物を見付けたので適当に見てみるが…
「……」
値段は素直に安いと言える…ただ、正直強度に不安を感じる…ルナの場合、素の腕力でも脆い杖だと壊す可能性が有るからな…
「あの…どうかしましたか?」
「ん?…いや、ちょっとな…取り敢えずこれ持ってみろ。」
立て掛けて有る杖の内…一本を手に取り、ルナに渡す…良く考えたら、ルナの意見も聞かないと駄目だからな…
「……どうだ?」
「…大丈夫ですよ。」
……若干の間が有ったな…どうもこいつも不安を感じている様だ…
「他を当たるか。」
「え?ですからこれで大丈夫だと「正直に言え」…その、何となく壊しそうで…」
……今確認したら、このモール内には他にも杖を扱ってる場所が有るらしい…そちらも回ってみる事にしよう…こうなるんなら先に色々調べておくんだったな…