ハイスクールDxDにクレイモアがいたら   作:三和

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#89

「えっと…力が強かったり「いや…同類相手にその対応意味無いだろ」……」

 

「ハァ…別に問題は無い、これで良いか?」

 

「そうですか…なら良かったです…」

 

「……」

 

黒歌が帰り、コイツの補助で飯を食った後…私は身体を拭かれている…コイツの性質を思えば、無防備過ぎると思わなくはないが…まぁ今更だ…

 

「…あの、改めて聞いて良いですか?」

 

背中越しにフローラの声が聞こえた。

 

「何だ?」

 

「どうして、そんなに…私の事が苦手なんですか…?」

 

「……」

 

……実は私は、フローラに面と向かって『お前の事が苦手だ』とハッキリ言った事は無い…ただ、コイツには他人を観察する癖が有る様で早々にバレてしまっていた…

 

「ふぅ…さぁな、正直…私にも分からん…」

 

この…コイツと一緒に居ると時折襲われる不快感…その理由は、私にも分からない…

 

「そうですか…じゃあ苦手でも良いです…でも出来れば…もう一つだけ、聞かせて貰えませんか?」

 

「何…!…何だ、いきなり?」

 

「何を悩んでるんですか?…その、良ければ話して貰えませんか?」

 

背中に感じる感触は恐らくフローラの頭…コイツが私の背中に自分の頭を押し付けて来ている…

 

「貴方はいつも何処か辛そうに見えるんです…私で良ければ、話して貰えませんか…?」

 

……そうか、そう言う事か…今、コイツを不快に感じてる理由が分かった…そして、実感する…私は、不快なんて通り越してコイツが嫌いなんだと…

 

「ふぅ…ノブレス・オブリージュ…と、言った所か?」

 

「っ…」

 

正解か…フローラが後ろで息を飲むのが分かる…

 

「向こうにも有る言葉なのかは知らんし…」

 

言葉として有る可能性は高い…漫画クレイモアの作者は確か日本人だ…つまり、日本人が分かる言葉なら…普通に向こうにも有る可能性は高い…そうでなくても…

 

「お前は努力家だ…この世界の言葉についてなら、多分今はミリアよりも詳しいだろう…で、この言葉をお前的に解釈するなら…持ち得る者は持たざる者の為に、とでも言った所か…?」

 

「っ…」

 

「フローラ、今ハッキリ分かった…私は…お前が嫌いだ。」

 

「っ…そう、ですか「ただな」…え?」

 

「嫌いでも関わってしまった以上…問題点をそのまま放置するのは私の主義に反するんだよ…先ずは一言言わせて貰う…余計なお世話だ…大体お前はな、他人の悩みに関わってる場合じゃないんだよ…今問題を抱えてるのは、お前の方だ…」

 

「え?な、にを「良いから聞け」っ…」

 

「フローラ、私はこれからお前を徹底的に否定する…私はお前が嫌いだ…だから手は抜かん…」

 

「っ…「逃がさないぞ、人の悩みに勝手に踏み込もうとしたんだ…お前もそうされて然るべきだと思わないか?」…離して、ください…」

 

私はフローラに背を向けたまま腕を掴んでいる…離せ、か。

 

「離して欲しければ、いっそ払い除けたらどうだ?今の私は身体に力が入らん…外そうとすれば今すぐにでも外せるだろ?」

 

「離して、ください…お願い、ですから…!」

 

「駄目だ…言っただろう?お前を否定する、と。」

 

コレは単なる八つ当たり…要はストレス発散に過ぎん…だが、それでもコイツに文句を言わないと…私は気が済まん…

 

「覚悟しろよ、フローラ?私がここまで他人を嫌うなど、そうは無い…」

 

後ろを向いた時に目に入ったのは、とても戦士とは思えない怯え切った女の目…コイツには罪悪感すら湧かん。ま、甘んじて私からの批判を受け止めて貰おうじゃないか…

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