ハイスクールDxDにクレイモアがいたら   作:三和

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#107

「……」

 

「…出ないのか?」

 

「ああ…」

 

デネブの携帯に電話を掛けたが、あいつが出る様子は無い…取り敢えず私は電話を切った。

 

「…一つ聞くんだが…」

 

「ん…?」

 

「少なくともそいつは今、色々不安定な状態なんだろ?」

 

「まぁな…だから、事前連絡無しで会いに行くと少々面倒な事になるかも知れん…」

 

とは言え、数日前に会った時は比較的マシになってる印象では有ったがな…あれだけの状態から、あの短期間でああまで戻るんだから…一応その辺はマリアの手腕がそれだけ優れてると言っても良いだろう……まぁ、基本意識して色々やって心を解きほぐして行くクレアと違って…マリアの方はほぼ天然でやってるんだろうがな…マリアの場合、どちらかと言えば…他人の感情に関して何となく対応してる面が強く、実は相手の気持ちにあまり共感とかは出来てないんじゃないかと思う…ま、その辺はまだまだ人生経験が足りないせいでも有るだろうし…教えれば何となくは分かるのかも知れんが。

 

……そこまで考えて思ったのは、デネブが一応の回復を見せて来ている以上…寧ろ、今はマリアの方がヤバいのでは無いかと言う事で有る…

 

「おい。」

 

「!…何だ?」

 

耳元にライザーの声が届き、私は我に返る…

 

「…いや、あんたが急に黙ったんだろ?まだ何か悩み事が有るのか?」

 

「……」

 

何でも無い…そう言おうとして、私はそこで口を閉じた。

 

…クレアは私と初めて出会った時から既に高いコミュニケーション能力が有り、元々頭もよかった…何より、当初からこっちが普通に大人にする様な対応をしたとしても…何だかんだクレアは色々と察する事の出来る奴だった様に思う……まぁ、子供としては少々不自然では有るが…

 

とは言え、そう言う気質のクレアとの付き合い方すら…私は当初まるで分からなかった…

 

なので、言ってしまえば…私としては普通にあの見た目になるまで成長して来たなら当然持ってる筈の、人として大事な事がいくつも欠けているあいつと接するのは厳しい…まぁ、本人は何故か…実の親より私の方に懐いてる節も有るから更に面倒にも感じる…

 

……ま、平たく言えば…死ぬ程面倒臭いから、もっと適任な誰かに丸投げしたいのが本音なのだ…

 

…で、今私は考えてしまった…コイツの眷属に任せれば話はそれで済むのでは無いかと……まぁ、あいつらの気質もどちらかと言えばかなりアレだと思うが…正直私がやるより遥かにマシな様にも思える。何にしても…元々どちらかと言えば化け物寄りの私に人としての情緒を身に付けさせたり、親代わりをやるとかは到底無理な話だ…ま、マリアは実質人間ではないが…だったら、尚の事悪魔で有るあいつらに任せてしまった方が良い気がする。

 

「ライザー、ついでに一つ頼みが……何だその顔は?」

 

ライザーが何やら顔を顰めている…

 

「…いや、あんた…俺に何か面倒事押し付けようと思ってるだろ?…それも、さっき話してたデネブの事以上に遥かに厄介な内容のやつ。」

 

……正直、驚いた…そんなハッキリ顔に出てたか…?

 

「顔に出てたかって聞きたそうだな…まぁ、実際思いっ切り出てるけどな…」

 

「…そうか…で、私の頼みを聞くのはそんなに嫌か?」

 

「…あんたの頼みなら余程の事以外大体引き受けるつもりでいるけどな…正直、今度のは安請け合い出来る内容じゃない予感がするんだよ……ハァ…ま、取り敢えず話すだけ話してみろよ。」

 

「ああ…実はな…」

 

……甘いな。こうして話す以上、私はそう簡単に断らせるつもりは無い…この際、無理矢理にでも首を縦に振らせてやるとしようか…

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