「すみません…こんなに遅くなってしまって…」
「あ、いえ…元々、時間も時間でしたしね…それに…退屈はしませんでしたから…」
教会の前で姉さん、フローラさんと合流し…食事。フローラさんは完全に部外者になりますし、どうなる事かと不安でしたが…終始、フローラさんは恐らく作り笑顔では無いと思われる笑顔を浮かべていたので(あちらの方々が話上手で助かりました…)その辺は大丈夫だとも思いましたが、それでも…迷惑を掛けた事には変わり有りませんよね…。
「ルナ、フローラが良いと言ってるんだ…そんなに気にしなくても良いだろう?」
「…もう…そうは言っても、そろそろ日付けが変わろうとしてるんですよ…?」
「…だったら寧ろ、そこで落ち込んでないでさっさと話を進めるべきだと思わないか?」
「それは…確かに、そうですけど…」
ホント、この人にはこれから先もずっと…勝てる気はしませんね……まぁ、本気で負かしたいとは思いませんけど…口喧嘩ならまだしも…力では絶対敵いませんし…?
「えっと…フローラさん、何か…?」
「クス…すみません、仲が良いのだなと思いまして…」
「…ここまでの会話聞いてそう思うなら、お前も相当アレだな…」
…ま、私がこの"義理の姉"を嫌ってるのかと言われたら…実際そんな事も無いんですけどね……こうして分かれてからはずっと振り回されてばかりなので、色々疲れるのも確かですけど。
「ま、取り敢えず…お前は着替えて来たらどうだ?話終わったら、どうせ後は寝るだけになるだろ?」
「…と言うか、こっちこそすみません…明日も早いんですよね…?」
「そうでも無い…明日は遅く起きて、軽く観光でもして…またテレサの所にでも顔出して…その後は休んで…それから、帰る予定だったからな…」
「…えっと…仕事で来てるのでは…?」
まぁ、聞かれますよね…
「…実を言うと…私にとっても半分、テレサさんの様子を見に来るのがメインだったりしまして…はい。」
なので、実は多少無理をして予定を捩じ込んでたりもするんですよね…まぁ、そこまで言う必要は無いでしょうし…さすがに、それだけが目的でも無いですが。
「ホント、愛されてますね…」
「どちらかと言うと、放っておいて…その間に何か有ったら寝覚めが悪い、が…本音だったりするけどな……ま、こうして毎回私たちが来た所で…別に何か出来る訳じゃないけどな。」
「それでも…テレサさんは間違い無く、私たちにとって恩人の一人ですから…と言っても、彼女の様子が可笑しいのに気付いたのは…私たちもだいぶ落ち着いて来てからですけど…その、最初の内はこっちも色々大変でしたし…」
「何とか分離出来てからも色々有ったな…」
「ええ…とにかく、一度着替えて来ますね?……あまり人に見せる格好では無いですけど…」
「あ、いえ…気になさらないでください。突然押し掛けたのは私ですし…そう言えば、ガラテアさんはそのままで良いんですか?」
「…お前もだいぶ人間の常識に染まって来たな…私はこの世界に来た時から色々特殊な状態だったし、半覚醒まで果たしたとは言え…お前と種族は同じだぞ?」
これは、指摘されるまで忘れていた私のせいでしょうかね…
「…いや、姉さんは半覚醒した事で最低限の睡眠は必要と言われたでしょう?姉さんも着替えましょう?」
「私まで引っ込んだら、誰が客の相手をするんだ?」
「いや、ホントお構い無く…ガラテアさんも良いですよ?私、待ってますから…」
「本当にすみません、フローラさん…と言うか、姉さんは面倒臭いだけでしょう?汗もあまり掻かないからって普段もろくに着替えないんですから…ほら、行きますよ?」
「分かった…分かったから引っ張るな…全く、そもそも寝間着はお前の趣味で選んだ物しか無いだろうに…」
「それは姉さんが面倒臭がって自分の服を全然買わないからじゃないですか…サイズは同じですし、問題無いでしょう?…大体、お金出してるのだって姉さんなのに…」
「別に同じ服を毎日着たからって死にはせん…と言うか、その気になれば裸でも寝れるだろう…」
「ハイハイ、さっさと行きますよ?」
フローラさんの苦笑いが辛いですし、これ以上待たせるのも申し訳無いです…早く着替えてしまいましょう…全く、本当に手の掛かる人ですね…