真・恋姫†無双~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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料理人生活、洛陽編

 

 

恋ちゃんに連れられて洛陽に行ったはいいが、それまでに比べて出撃の頻度が段違いに増えた。

つまり、俺もそれなりの頻度で恋ちゃんに付き合って色々なところに行っているわけなんだが……どうもオーバーワークが過ぎると思われる。

休んでいる暇なんてほとんど無いし、洛陽にある自分の館に居ることもない。恋ちゃんが家族として可愛がっている動物達も、世話はほとんどあの儚げな印象の娘さん(董卓っていう名前で、真名は月と言うらしい。前に本人に聞いた)が代わりにしていてくれている状況で俺もあんまり寝れなくて少しイライラしている。

 

……宮殿に隕石が落ちればいいのに。

 

まあ、そう言うわけで割と外出しながらの料理生活が長いわけだが……何で俺まで将の扱いになってるんだろうな。あの腹黒陰険眼鏡の策略だろうが、そんなに俺を怒らせたいのか?

別に俺は寝れればそれで構わないが、寝れなくなったらさっさと全部見捨てて出奔するよ?

 

……で、そう言うことは実際出ていく時までなにも言わないことにして、今は料理を作ろうか。中国らしい料理はあんまり作ってなかったから、回鍋肉でも作ってみようと思う。

中華系統の料理は鈴や弾には及ばないものの、苦手ではなく得意な方に入る程度には上手く作れるつもりだ。ちー姉さんに美味しいものを食べてほしくて、それなり以上に練習したしな。

 

青椒肉絲とか担々麺とか、実のところ中国生まれではないエビチリとかも作ってみた。名前を覚えていないような物も沢山あるが、とりあえず手早く作れるものから。

肉料理も魚料理も卵料理も野菜も、手早く美味しく量多く。それが恋ちゃんに食事を作るときの鉄則だ。

 

なお、俺の料理は恋ちゃんの率いる軍全体に好評だったりする。

千の顔を持つ英雄で作った心の籠らない料理だが、一応俺が間接的にしっかり手順を意識して作れば若干美味しくなることはわかっているので、恋ちゃんも時間がないとわかっている時には乗り気では無さそうだが食べるようになったし。

こうして俺は料理人として呂布軍の食事に関する全てを一手に担うことになり、恋ちゃんの軍の分の食費が浮いた分の金をあの腹黒陰険眼鏡がこっそり溜め込んでいるのを知っている。

 

……まったく。あの腹黒陰険冷血眼鏡は何を考えてるんだか。頭の悪い馬鹿が考えてることはわからないが、頭のいい馬鹿が考えてることはもっとわからない。

何を考えていようが俺に関係がないならそれで構わないが、あいつの場合は使えそうだと思ったものは何であろうと潰れるまで使おうとするからな。

しかも、自分が本当に使いこなせるかを見誤ることが多いのにそれに気付かないから厄介だ。これだから頭のいい馬鹿は。

 

……ちなみに束姉さんは頭のいい馬鹿だが、頭がよすぎて突き抜けているタイプの馬鹿だ。それを理解できないから馬鹿に見えるが、実際どうかはわからない。

束姉さん自身は道化に徹している節があるからこそ余計に馬鹿に見えるが、実際には大天才だ。尊敬もしている。

 

翻って腹黒陰険冷血眼鏡の方だが、全世界の中で突き抜けていると言うほど頭が良いわけでもなく、腹黒いと言うわけでもない、天才は天才だが盆百の天才に埋もれる程度と言っていいだろう。

これくらいならかんちゃん(イライラしてて見境がないバージョン)の方がえげつない作戦とか策略を巡らせるし、戦術的にはセシリーの方が確実に何段か上だろう。将棋やったら百戦百敗するんじゃないか?

 

……さて、腹黒陰険冷血眼鏡はいったい何を考え、そしてどんな行動をとるのやら。現在の皇帝の…………あー……『治世』の中で、精々必死に足掻いてくれよ? 俺はそれを横目に見ながら適当に暮らしてるからさ。

 

…………でも、そうやって平和に暮らすにはあれが邪魔だよな。皇帝の傍にいる老害と言うか腐敗菌の根元と言うか玉無し共が。十常侍だっけ?

何かしらこっちに仕掛けてきたら殺そう。ミサイルで。

あるいは久し振りに銀の煙に出動を願うことになるかもしれないな。

 

……戦車で真正面から轢き殺し踏み潰し撥ね飛ばして蹂躙するのもありかもな。戦車を走らせるだけなら一寸した練習でできるようになるだろうし、撃つのとかもある程度演習すればできるはずだ。

この世界の武将ならある程度対抗できそうではあるが、それでもかなりボロボロになるだろう。遠距離から砲撃されたらいくらなんでも死ぬだろうし、近接散弾食らったら多分死ぬしな。

 

……死ぬよな? どこぞの達人達のように硬気功で弾くとか、そんなことは無理だよな? 俺はできるけど。俺じゃなくてもシルバースキン着てれば大体の奴はできるけど。着てなくても弾は素手で対戦車砲の砲弾掴んで止めたけど。

 

……ここの武将もできそうで怖い。恋ちゃんだったら方天画戟を使えば暫く持ち堪えるどころか、百台くらいは潰して見せそうで怖い。本当に人間か?

 

……俺? 俺はいいんだ、人間じゃなくて英霊だから。なんの言い訳もできない程度には人外だから。英霊になる前から人外だろとか言ったら怒る。

それに、人外は俺だけじゃない。ちー姉さんを筆頭にしたISメンバーと、ルーちゃんといざべえ、ジョジョとエトセトラのゼロ魔メンバー。さらになのちゃんまで居るんだから。

 

……なに? 全体的に元凶は俺だって?

 

……まあ、否定はしない。実際そうだし。

 

だが、俺は後悔してないし謝る気も無い。どこの誰になんと言われようと、俺は悪くない。

 

……さて、恋ちゃんも満足したようだし……寝るか。

 

 

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