二度目の転生はD×Dでした。   作:ぬりんちょす

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同盟結成

小猫と一緒にイッセーを尾行していくと駅へと着いた。

誰かを探しているようで、周りをキョロキョロしている。

 

「…怪しいですね」

 

「だな」

 

俺たちは少し離れた場所でイッセーの様子を伺っていたが、イッセーはやっと目的の人を見つけたようで駆け寄っていく。

 

「あれはこの前部室に来ていた生徒会書記の匙だったか?」

 

「…ですね。どうしましょう?」

 

イッセーと匙2人で何か巧まれるよりは混じって手助けした方が何をするにしても安全だと、2人で結論付けイッセーへと歩き出した。

 

-------

 

「で、何するつもりだったんだ?」

 

「な、なんでここに絋雅と小猫ちゃんが…?

呼んだのは匙だけのはず?」

 

「小猫がイッセーが怪しい動きをしてるって言うから2人で尾行してたんだよ、な、小猫」

 

「…そうです。いつもに増して怪しさ満点でした。」

 

「ひ、ひでぇいいようだな。まあいいか、実はな?」

 

イッセーは俺たち3人に今から行おうとしていた事を説明した。

どうやらイッセーは先程の祓魔師の2人にエクスカリバーの破壊を手伝いたいと交渉するつもりらしい。

相手方と利害は一致しているが、悪魔の言葉に耳を貸してくれるか分からない為に極秘で動くつもりだったと言う。

 

「絶対嫌だぁぁ!俺は帰るぞ!」

 

「小猫」

 

匙が逃げ出そうとするが小猫に直ぐに捕まる。

俺は疑問を感じイッセーに問う。

 

「イッセー、なんで俺らじゃなくて匙に頼んだんだ?」

 

「そうだぞ!なんで俺なんだよ!俺はシトリー眷属だ!

これはお前らの眷属の問題だろ?!」

 

それを聞きイッセーは申し訳なさそうに言う。

 

「いやー俺が知っている悪魔で協力してくれそうなのはお前ぐらいだし、

一応眷属の問題だから人間の絋雅を巻き込むのはどうかと思ってな」

 

「ふざけんな!協力なんかするか!会長に殺されちまう!

会長は厳しいうえに厳しくて厳しいんだぞ!」

 

泣きながら喚く匙をスルーして俺の意志をイッセーへと伝える。

 

「俺にも協力させてくれ、木場は友達でたとえ俺が眷属じゃないとしても同じ部活の仲間だろ?」

 

「…私も協力します。祐斗先輩の為なら」

 

「サンキュー2人とも」

 

「2人がいるなら俺はいらないな、じゃあ失礼するぜ」

 

「小猫」

 

また直ぐに匙は小猫に捕まる。

 

「まじで嫌だー!会長に殺されちまうよ!」

 

「さぁ先ずはどうするんだイッセー」

 

「とりあえずイリナ達を探して交渉の場を作りたい」

 

「…では行きましょう」

 

「嫌だぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

イリナ達は直ぐに見つかった。

道端でかなり騒いでいたため、かなり目立っていたからだ。

そして俺たちは2人の祓魔師、イリナとゼノヴィアを連れてファミレスに来ていた。

 

「美味い!日本の食事は美味いぞ!」

 

「これよ!この味が故郷の味よ!」

 

ご飯が出てくるまではかなり嫌悪な雰囲気だったが2人はお腹が空いていたようでかなりはしゃいでご飯を食べている。

 

「ふぅ、で私達に接触した理由は?」

 

「担当直入に言うと、エクスカリバーの破壊に協力したい」

 

「………そうだな、1本ぐらい任せてもいいだろう。

破壊で出来るのならな」

 

「ええっ!」

 

イリナがゼノヴィアの発言に驚く中、ゼノヴィアは「ただし」と付け足す。

 

「そちらの正体がバレないようにしてくれ、こちらも悪魔と関係を持っていると思われたくない」

 

「ちょっとゼノヴィア?!相手はイッセー君とはいえ悪魔なのよ!」

 

「だが、正直私たちだけではこの任務は辛い」

 

「でも!」

 

「奥の手を使ったとしても、残りのエクスカリバー三本の奪取又は破壊ができる確率は3割にも満たない」

 

「それを承知で来たはずよ?それが信徒の本懐じゃないの?」

 

「否定はしない、だが無事に生きて帰りこれからも主の為に戦うのも信仰だ。

それに悪魔の力は借りない、借りるのは絋雅という人間の力だ。」

 

「俺?」

 

「ああ、お前は唯の人間でありながらイリナに勝っているしな」

 

原作だとイッセーの中のドラゴンの力だったはずだが、決闘をしたのは俺だからまだイッセーの赤龍帝の力を知らないのか。

 

「ああ、もちろん力を貸す。それにドラゴンの力も貸そう」

 

「ドラゴン?確かに少しドラゴンの気配がするが、…そこの2人か?」

 

「おう!俺は赤龍帝の篭手を持っている!俺の力も貸すぜ!」

 

「バ、バレてるのか、俺もドラゴンの神器持ちだよ」

 

「赤龍帝の篭手、神滅具か。

イリナ、心強いじゃないか、それに彼は君の幼なじみだろう、信じてみようじゃないか?」

 

「は〜わかったわよ」

 

「よし、なら交渉は成立だ。

今回の俺のパートナーを呼んでもいいか?」

 

イッセーがメールを送り、現れたのは木場。

木場が来たことによってこの共同戦線は確立された。

そして情報共有により判明した敵がコカビエル以外に新たにわかった。

バルパー・ガリレイ 別名『皆殺しの大司教』

フリード・セルゼン、この3名が今回の敵。

 

バルパー・ガリレイは『聖剣計画』を作った奴で木場の因縁の相手だ。

 

フリードはアーシアを殺そうとしていた堕天使の協力者として前に見た、さらに木場は昨日聖剣を持ったフリードに襲撃されたらしい。

 

俺たちは何かあったら直ぐに連絡をとると決めて、この場は解散となった。

その後俺たちだけの話し合いをするべく、公園へと来ていた。

木場がイッセーへと問いかけた。

 

「イッセー君どうしてこんな事を?

下手すると大きな問題になったかもしれないのに」

 

「お前は仲間だし、前に助けられたこともあるしな。

それにお前が『はぐれ』にでもなったら部長が悲しむだろ?」

 

「…」

 

木場は黙り込んでしまう。

だが小猫が木場へと言葉をかける

 

「…祐斗先輩、私は先輩がいなくなるのは寂しいです。

…お手伝いさせて下さい」

 

小猫の本心が木場へと伝わる。

俺たちよりも早く部長の眷属として一緒にいたからこその思いだ。

 

「木場、俺もアーシアを助ける時は世話になった。

あの時の借りを返させてくれ」

 

俺もアーシア救出の時に救援に来てくれた木場には恩を返したい。

 

「…まいったな。

今回は皆の好意に甘えさせて貰うよ。

でもやるからには絶対に聖剣は破壊する!」

 

「ああ!俺ら俺たちでやり遂げよう!」

 

「…なぁ俺の事呼び出しておいて忘れてないか?

結局聖剣と木場になんの関係があるんだよ」

 

木場は俺たちに過去の話を聞かせてくれた。

過去に何かしらが起こり、聖剣を憎んでいた事は知っていたが予想を上回る酷さだった。

 

バルパー・ガリレイとカトリック教会が極秘に行っていた実験。

聖剣に適応した者を排出するために、剣の才能と神器を持つものを集め、

非人道的な実験を繰り返し、幾数も過酷な実験をされた後に待っていたのは、全処分という結果。

木場の仲間たちはまるで道具をゴミ箱に捨てるがごとく処分されたのだ。

その中何とか逃げ延びた木場が出会ったのがリアス・グレモリーだったそうだ。

 

「僕は同士たちの無念を晴らしたい。いや、彼らの死を無駄にしたくない。

僕は彼らの分も生きて聖剣よりも強いと証明したいんだ」

 

木場の話を聞き終え彼の本心を理解することができた。

過酷な人体実験、許されていいことじゃない。

俺は前の世界の二亜を思い出していた。

 

「うぅう〜 ……木場ー!」

 

俺が二亜を思い出していると匙が突然木場に詰め寄り泣き出した。

 

「木場!辛かったろ?!俺は非常にお前に同情している!

そりゃー聖剣に恨みを持つわけだ!わかる!酷い話だぜ!」

 

「あ、ありがと…う?」

 

木場が驚いてる中、匙は構わず話つづける。

 

「俺はイケメンのお前が正直いけ好かなかったがそういう話なら別だ!

俺も協力するぞ!

良い機会だ共同戦線を貼るなら俺のことも知ってくれよ!」

 

匙は涙を拭いて宣言した。

 

「俺の目標は、ソーナ会長と出来ちゃった婚することだ!」

 

「同士!」

 

匙の宣言を聞いたイッセーが匙へと勢いよく宣言しだした。

 

「俺の目標は部長の乳を吸うことだ!」

 

場の空気感が2分割される。

自分の主への劣情、目標、夢を語り出す2人と、それを呆れた目で見る3人に。

 

「「2人ならやれる!2人ならいつか出来ちゃた婚も出来るかもしれない!」」

 

2人が騒ぎ出す中、小猫が袖を引いくる。

 

「…絋雅先輩?大丈夫ですか?少し変ですよ?」

 

小猫は俺の少しの感情の変化が分かったようだ

 

「さっきの木場の話を聞いて少し昔を思い出しただけだよ」

 

俺の言葉を聞いて木場が問いかけてくる。

 

「昔…?絋雅君も昔に実験に巻き込まれたことが?」

 

木場の質問を騒いでいたイッセー達も聞いていたようで、こちらを向いていた。

 

「俺じゃないんだけどな、昔の友達って言うか、仲間が人体実験をされていたんだ。

そいつは特殊な力を持っていて、その力を調べるためにとある企業に捕まり、5年間という長い時間で身体中を切り刻まれたり等の拷問紛いの実験をされていたんだ。

まぁ今じゃその企業もぶっ潰して元気にやってるよ」

 

俺の話を聞き、木場の話を聞いた時同様に皆少し黙ってしまう。

 

「木場、改めてお前に力を貸すぞ。

ガルパーを倒して聖剣を破壊し、お前の仲間達に強くなったぞと見せつけてやろう!」

 

「っ!ありがとう!絋雅君!」

 

「よし!改めて聖剣破壊を目的に頑張るぞ!」

 

より結束が強まった俺たちはこれからどうやって聖剣を破壊するか考えることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「実際どうするよ?地道に歩き回って探すか?」

 

匙の問にイッセーは少し考えた後に答えた。

 

「神父の振りをするのはどうだ?あのイカれた神父なら襲って来そうじゃないか?」

 

「確かに、そして襲ってきたところを倒して聖剣を破壊する。」

 

木場が了承しているが、そんなちまちまやることはない。

 

「俺は捜索系のアイテムを持っているからそれで探すのもありだな」

 

「アーシアが持っていたやつか」

 

イッセーが思い出したようだ。

町中をカンドロイドに捜索させれば一瞬だ。

 

「じゃあ早速だけど頼めるかい?」

 

「ああ、さっさと見つけちまおう」

 

木場に頼まれてカンドロイドであるタカカンドロイドを召喚する。

タカカンドロイドには高感度センサーが内蔵されており、上空からの索敵には最適だ。

 

『『『タカー』』』

 

無数に召喚したタカカンドロイドは羽ばたき、空へと飛んで行った。

 

「とりあえずこれで少し待機だ、いずれ見つかるだろう」

 

それから1時間程待っている間に俺たちは神父を見つけた時の戦い方などを相談していたら、タカカンドロイドから反応があった。

 

「見つけたらしい、……!」

 

「本当か?!どこにいたんだ?」

 

イッセー達に神父の居場所を細かく伝える。

 

「じゃあそこに向かおうか」

 

皆が準備を始める中、皆には黙っていたもう1つの反応に俺は驚愕して固まってしまった。

 

「…どうしました?」

 

「皆、俺はもう1つの反応を見つけたからそっちに行ってみる。」

 

「1人で危険じゃないか?」

 

イッセーや小猫に心配されるが見つけた反応には俺一人で行きたい。

 

「大丈夫だ、一応みんなが来るまでは偵察だけに徹しておくから」

 

その言葉に納得してくれたのか俺とそれ以外に別れて行動を開始した。

俺はもう1つの反応があった場所まで身体強化を全力で行い駆けつけた。

 

 

反応があったのは街の中心近くのビルの上、屋上だ。

俺がそこにたどり着くと反応の元であろう彼女がこちらを背にして街を見下ろしている。

 

「なんで…ここにいるんだよ」

 

月にまるでスポットライトのように全身を照らされている彼女は俺の声に気づいた風にゆっくり振り返り声を発した。

 

「きひひひひ、お久しぶりですわねぇ、絋雅さん?」

 

この声は何度も聞いた、時に敵対し、時に助けてもらい、そして最後には仲間となった彼女の声。

 

「狂三!」

 

そこに居たのは前の世界にいたはずの時崎狂三だった。




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