「はぁ……僕が何をしたんだろ……マミさんもマミさんだし……」
「あ、あはは……マミさんも明久君と再会して嬉しいんだよ」
「マミさんほど余裕を持ってる人が喜んでる姿なんて想像出来ないんだけど……」
むしろ、何があったって勘ぐっちゃうよ……。
僕等はそんな会話をしながらAクラスに戻る。
途中で島田さん達が何か言ってきたけど巡回していた西村先生に連れられていった。
ホント、何度も連行されてるのに何で反省しないんだろ……いつか、西村先生に何か奢ろうかな?いつも僕の為に頑張ってくれるし……。
そしてAクラスに戻ってくると、何とか客足は戻ってきていた。
「おお、明久!帰ってきたか!急いで着替えてくれ!手が足りねぇんだ!」
「わかった。雄二、何とか持ちこたえさせて。三十秒で支度してくる!」
僕はそう言って超特急で着替えてホールに出る。
「すいませ~ん」
「はい、ただいま!」
「こっちもよろしいですか~?」
「はい、少々お待ちください!」
「すいませ~ん、水くださ~い」
「少々お待ちくださ~い!」
僕は次々とやってくるそれぞれの要求に次々と応えていく。
後に雄二に聞いたんだけど
「あの時のお前は分身しているように見えた。それ位に速かった」
と、言われた。あんまり本気は出してなかったんだけどな……。
そして何とか客足も落ち着いてきた頃……僕等の準決勝が始まる、と思っていたのだが……
「え?優子さん達が準決勝の相手だったの?」
「ええ。でも翔子が「…これから雄二とデートだから。ごめんね、優子」って言って坂本君と一緒に行っちゃったのよ」
なるほどね……。
「え?って、事は僕等不戦勝って事なの?」
「多分……明久くん達本当に恵まれてるわね。ほとんど戦ったの一回だけでしょ?」
「まあ、それでも油断はしないけどね」
「……明久くんのあの強さを見て戦ってみたいって思ってたけど……それはまた別の機会に持ち越しって所かしら?」
「まさか。いつでも挑戦は受け付けるよ?」
「あはは。それじゃあね」
そう言って優子さんはホールに戻っていく。
そうか……準決勝も不戦勝なのか……。
「なんだか、不気味に思うんだけど……」
「でも、いいんじゃないかな?優勝には一歩近づいたんだし」
「まどかちゃん……そうだね。よし、そう考えよう。あ、材料が無くなってたんだ。ちょっと取ってくるね」
この時、僕は知らなかった……この後、まどかちゃん達が
それは、本当に少しの時間だった……。
「あれ?まどかちゃん?」
まどかちゃんが待っているであろう場所にいなかった。そして僕はホールにいるのかなって思ってホールにも向かったのだが
「あれ?ほむらちゃん達もいない……」
僕は嫌な予感がして近くを通りかかった秀吉に聞く。
「ねぇ、秀吉」
「?どうしてここにおるんじゃ、明久?さっき暁美達を呼んだのではないのか?」
呼んだ?僕が?ほむらちゃん達を……?
「ねぇ、それって……ほむらちゃんやさやかちゃん、杏子ちゃんやまどかちゃんの事?」
「?その四人以外に誰がおるのじゃ?というか早く行ってやらねばいかんじゃろう」
「待って秀吉。僕は四人を呼んじゃいない。僕はただ材料が切れかかってたから取りに行ってただけだよ」
そう、僕は本当に材料を取りにいってただけで四人を呼んじゃいない。
これは一体……?
「おい、明久!大変だ!」
と、息を切らして雄二がやってきた。
その額には今まで全力で走ってきたからだろう、うっすらと汗がにじみ出ている。
側には霧島さんもいる。
「どうしたの?」
「鹿目達が……誘拐された!」
…………今、雄二は何て言った?まどかちゃん達が……誘拐?
「それって、どういう事なの?」
「……さっき、学校に俺が仕掛けた監視カメラに鹿目達が校外に出て行く様子が映し出されていた。あいつらは眠らされていた」
と、物陰から康太が出てきた。
「眠らされていた……?」
「……ああ、さすがに全身をすっぽりと布か何かで覆っていたから解析が終わらなかったんだが……さっき終わってな。それが鹿目達とわかって飛んできたんだ」
「くそっ!油断した俺がバカだった!」
「…雄二のせいじゃない」
「康太君、何とか探し出せないの?」
………………。
今の僕には雄二達の声は聞こえない。
僕は守れなかった……妨害とかしてきたんだから誘拐も視野に入れておくべきだったんだ……!僕の所為だ……!
「康太……連れていかれた場所はわかる……?」
「……今、全力でこの街のすべての監視カメラをチェックしている」
ノートパソコンを操作しながらそう答える康太。
この際、何で街全体に監視カメラがあるのかは放っておくとして……早く見つかってくれ……!
「……!ヒットした…!」
「ホント!?」
「そいつはどこだ!?」
「ここは……近くのカラオケ店だね」
工藤さんがそう言う。
なるほど……地図上では確かに近いね。
「雄二。ちょっと野暮用が出来たから離れるね。それまで店を保たせて」
「お、おい明久……俺たちも」
「いや、これに関しては僕の責任だ。僕がけりをつける」
僕はそう言って地図を頭に描きながらカラオケ店に直行する。
頼むよ……皆、無事でいてくれ……!
ほむらSIDE
しまった、迂闊だったわ……!私とした事が警戒心が衰えたのかしら……。
今、私たちはどこかの一室に男たちと一緒に閉じ込められている。
色彩などを見るに、カラオケ店の一室だろう。
「さて、どうする? 坂本と……吉井だったか?そいつら、この人質を盾にして呼びだすか?」
「待て。吉井ってのは知らないが、坂本は下手に手を出すとマズい。坂本は中学自体は、相当鳴らしていたらしいしな」
「ああ。出来れば、事を構えたくはないんだが……」
「気持ちは分かるがそうもいかないだろ?依頼はその2人を動けなくする事なんだから」
男達がそんな会話をしている。
明久の名前が出たって事は何かしらの目的で私たちを誘拐したって感じね。
魔法少女の力でこいつらを倒してもいいんだけど……いかんせん、こんな一般人に使ってしまったらこの人間達が死んでしまうかもしれない。それに……
(明久に使うなって言われてるしね……)
別に一定期間使わなければ穢れは消えていくのだがそれでも私たちは本当に非常時ではない時には使わないようにしている。
「このオネーチャンたちどうする?ヤっちゃっていいの?」
「だったら俺は、コッチの巨乳チャンがいいなー!」
「あっ、ズリー!それなら俺、2番目ね!」
男達は私たちを犯そうとしている。それはすぐにわかった。
「美樹さやか!起きなさい!」
しかし、それでも美樹さやかは起きない。
(ああ、もう!そういえば昨日夜更かししてたとか言ってたわね!)
それがまさか裏目に出るとは……!
「じゃあ俺こっち!」
男の一人が私に手を伸ばしてくる。
「くっ!?はなしなさい」
「ちっ!だまれっての」
「きゃっ!!」
私が抵抗した為、私は男に張り手を喰らわされる。
と、その時
バンッ!!
「お前ら……」
ドアが乱暴に開けられる音が聞こえて、入ってきた人物の声が聞こえてくる……ああ、もう。
「遅いわよ、明久……」
私の……好きな人……!
SIDE OUT
すいません、遅くなりました……そして遅くなってこのクオリティって……。