魔法少女と召喚獣   作:レゾナ

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第15話 清涼祭、終了!

召喚大会も終わり、教頭先生の野望も僕が白金の腕輪を手に入れた事によって水の泡になってしまった。

 

これでもう堪忍するだろう。

 

後は学園長の仕事だ。

 

『ただいまの時刻をもって、清涼祭の一般公開を終了します。各生徒は速やかに撤収作業を行ってください』

 

「「「「おわったあああああああ!!」」」」

 

清涼祭の終わりを告げる放送が鳴ると同時に生徒達はそれぞれ励ましあったり腰を伸ばしたりして各々の時間を過ごしていた。

 

「終わったね……」

 

「ああ、終わったな……」

 

「燃え尽きたよね……」

 

「ええ、ホント……」

 

((((あのバカ二人のせいで……))))

 

その中でも一際疲れてるっていうのがわかるのがまどかちゃん達なんだけど……皆と一緒に頑張っていたのはわかるけど皆とはまた違う疲れがあるように見えるんだよね……どうしたんだろう?

 

「とりあえず気になるし……学園長の部屋にでも行こうかな」

 

「おっ?学園長室にいくのか、明久?」

 

ちょうど学園長室に行こうとしたら雄二がやってきた。

 

「雄二」

 

「学園長室に行くんだろ?俺もついてくぞ」

 

「え?何で?」

 

「学園長にはこの企画を通してくれたからな。それのお礼だ」

 

「雄二がお礼って……何か悪い物でも食べた?」

 

「明久、お前ちょっと言葉を考えて喋ろうな?その口を強制的に閉じられたくなければな?」

 

「あはは、ちょっとしたお茶目じゃないか、雄二。笑って笑って」

 

いやぁ……結構本気で怖かった……歯軋りして拳を力一杯握ってるのが見てわかったもん……あれは結構本気で殴る気だったとはっきりわかった。

 

そして僕達は学園長室に向かう。

 

~学園長室~

 

前に立ってドアをノック。

 

「入りな」

 

許可をもらったので部屋に入る。

 

「なんだい、Fクラスの代表もいたのかい」

 

「ああ、今回の件。本当にありがとうございます」

 

雄二が頭を下げた……!

 

「明久、後で覚えてろ……!(ボソッ)」

 

後ですぐに逃げようっと♪

 

「それで、学園長。この腕輪、どうしますか?」

 

僕は袖をめくりそこにつけている白金の腕輪を見せる。

 

「いいさね。どうせ調整しても意味はないし。お前に預けるさ。お前なら問題はないだろうしね」

 

これは信頼されてるって事だね。だったら頑張って信頼に応えないと。

 

ガチャ……。

 

「ん……?」

 

僕は背後で聞こえた微かな音に気づく。

 

すると……扉の前から誰かが立ち去る音が聞こえる。

 

「学園長!誰かがドアの前から立ち去っていきました!」

 

「何だって!?いけないねぇ……教頭の奴、まだ諦めていない可能性があるさね……」

 

そうか、今のこの部屋での会話を録音されてたら……!

 

「雄二、手伝って!」

 

「わかった!」

 

僕と雄二は学園長室を飛び出して走り出す。

 

まずは……!

 

「雄二、放送室!」

 

「わかってる!」

 

僕と雄二は放送室をとりあえず確保して状況を整理する。

 

「多分だけど……決勝戦での僕等の相手が教頭先生の配下だろうね……」

 

「ああ、常夏コンビな……多分、今回の事もあいつらがやってる事だ」

 

「さてと……後は……」

 

屋上の放送設備だけか……?

 

「雄二、屋上の放送設備に行った可能性もあるからそっちにいって」

 

「わかった」

 

そう言って雄二は屋上の放送設備に向かう。

 

「ふぅ……ごめんね、雄二……ガングニール、いくよ?」

 

僕は力を開放し、光輝く槍を手にする。

 

窓を開けて教頭室を探す。

 

確か……反対側の校舎のあそこだよな?

 

「いくよっ……ガングニール!」

 

僕は窓枠を蹴って一気に反対側の校舎にある教頭室に槍を突き立てて一気に部屋に侵入する。

 

「なっ!?」

 

「こんにちわ、教頭先生」

 

教頭先生は僕の持っている槍を持って口をパクパクさせている。

 

「よ、吉井……な、なんだ……?その槍は……なぜ、召喚獣の腕輪によって出来る槍が……」

 

ああ、そうだよね。まあ、普通は召喚獣の装備を人が持ってる事なんてありえないし。

 

それが腕輪の力によって出来る槍とまったく同じ物だったらそりゃ驚くよね。

 

「まあ、いいじゃないですか。そんなのは些細な問題です……それよりも……聞きたい事があるんですよね……」

 

僕はゆっくりと近づいて先生の首元に槍の先端を突きつける。

 

「……何で、関係ないまどかちゃん達を巻き込んだ……?」

 

そう、それだけが聞きたかった……あの時誘拐をした張本人達は教頭先生に言われてやったと言っていた。

 

こいつは……僕を妨害する為に関係ないまどかちゃん達を巻き込んだ……!

 

僕にはそれが許せない……!

 

「き、貴様が悪いんだぞ!?クズの分際で、優秀な存在である私の邪魔をするから!」

 

「…………あ?」

 

僕はその言葉を聞いて堪忍袋の尾が切れた。

 

一瞬で槍を振るうと……周辺にあった物は全て切り刻まれた。

 

「なっ!?い、一体何が!?」

 

「僕はね……自分がどれだけ傷つけられても笑って許すよ……でもね……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は……まどかちゃん達が傷つけられるのだけは我慢がならないんだよ……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………気がつくと教頭先生は泡を吹いて気を失っていた。

 

こんなので気絶するなんて……まだまだだね……。

 

「まどかちゃん達の負った傷はこれじゃ済まないんだよ……」

 

まどかちゃん達は……特にほむらちゃんは自分の未来を犠牲にして世界を守った……。

 

そんな娘達が……不幸になっていい筈がない……だから……。

 

「僕は守ってみせるよ……ほむらちゃんの代わりに……この世界を……だから、これからもよろしくね?ガングニール……」

 

誰もいない室内……薄暗い部屋の中で黄色い光だけが辺りを照らしていた……。




うちの明久は切れたら僕ではなく俺と言います。
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