魔法少女と召喚獣   作:レゾナ

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第22話 合宿所到着……そしてなぜか覗き疑惑?

すぅ~……すぅ~……。

 

「……さ、お………さい」

 

「ん……んぅ……?」

 

何だ……さっきから……?

 

「明久、起きなさい」

 

この声……ほむらちゃん?

 

うっすらと目を開けると……目の前にほむらちゃんの顔があった。

 

「ほむら……ちゃん?」

 

「あ、やっと起きた。もう既に合宿所に着いたわ。私たちが最後だから」

 

「ごめんごめ……もしかして、待っててくれた?」

 

「え、ええ……迷惑、だった?」

 

「迷惑じゃないよ。ありがとう、起こしてくれて」

 

「う、うん……」

 

おかしいな。いつもの態度じゃない……こういう時のほむらちゃんは……。

 

「もしかして……昔の夢でも、見た?」

 

「…………っ」

 

図星か……。

 

ほむらちゃんには……誰にも言えない秘密がある。

 

それは……僕が一年間過ごしたあの見滝原中学を襲う……いや、むしろまどかちゃん、さやかちゃん、杏子ちゃん、巴さんを襲う災厄を何度も経験しており、それを止められなかった所為で彼女達の死を……何度も見てきた事。

 

この時間軸ではそんな事にはならずにこうやって平穏に過ごせているが……それでも時々夢に出てきてしまうらしい。

 

そしてその時にはこうして……僕に、頼り気味になってしまう。

 

僕がこの時間軸で唯一ほむらちゃんの事を知ってるからなんだろうけど……。

 

「大丈夫だよ。僕等は乗り越えたんだ……ねっ?」

 

「うんっ……ごめんなさい、吉井明久。時間を取らせたわ」

 

うんうん、元のほむらちゃんに戻ったみたいだ。

 

「うんうん、いいよ。急いで降りないとね」

 

バスから急いで降りるとそこには他のクラスのバスも一緒に止まっており皆でワイワイとこれからの予定などを話し合っている。

 

さて、僕は何をしようかな……。

 

「吉井」

 

と、何かしようかなと思っていると自分の名前を呼ばれた。

 

「なんですか、西村先生?」

 

僕を呼んだのは西村先生……って、ああ。そういえばボイラーの調子が悪いって言ってたな。

 

「ボイラーの件に関してなんだが……誰か、応援を呼んできてはくれたか?」

 

「あ、あはは……実は、まだ……これから雄二とかに話をしようかなって思ってます」

 

「そうか?まあ、坂本なら力仕事などは得意そうだしな……早めに頼むぞ?今日の夜には作動させんといかんのだ」

 

おっと。僕等にも関係する事だったな。これは一刻も早く雄二達に話さないと!

 

そうと決まれば早速……おっ!発見!

 

雄二は霧島さんと一緒にいた。

 

「雄二っ!」

 

「おっ?なんだ、明久?」

 

「実はね……」

 

それから僕はこれからする事を話した上で問う。

 

「……という事なんだけど、どう?やってくれる?」

 

「ああ、俺は別に構わんが……」

 

と、雄二は隣にいる霧島さんを見る。

 

ああ、なるほど。心配なんだね。

 

「大丈夫だよ。基本的な事は僕や西村先生の仕事だし。雄二には必要な物だけ持ってきてくれればいいだけだよ」

 

「ああ、そういう事なら。すまんな、翔子」

 

「……いい。夫を待つのも妻の仕事」

 

「ばっ!?///」

 

もうすっかり夫婦になってるね、雄二」

 

「明久、聞こえてんぞ」

 

「あれ?僕、口に出してた?」

 

「ああ、普通にな……ほら、行くんだろ?」

 

「あ、うん」

 

そして僕は先生に教えてもらったボイラーの場所まで雄二を案内し、手伝ってもらった。

 

 

 

「すまんな、吉井」

 

「いいんですよ、観察処分者の仕事ですしね」

 

「いや、しかしお前は……」

 

「いいんですって。こういうのも操作能力の向上になりますし」

 

「そうか……本当にありがとうな」

 

そう言って僕と雄二は自分の部屋に戻ろうとした矢先

 

「?明久、電話が鳴ってるぞ?」

 

「え?あ、本当だ……」

 

掛けてきたのは……康太?

 

僕は電話に出る。

 

「もしもし康太?どうしたの?」

 

『……情報が手に入った。至急、俺の部屋に来てくれ』

 

情報って……僕を脅迫してきた、犯人の事?

 

「わかった、今から部屋に行くから」

 

そう言って電話を切る。

 

「康太の部屋に行くんだったら俺も行くぞ。というか、俺と康太、秀吉は同室だしな」

 

「へぇ、そうだったんだ……いいなぁ、面白そう……」

 

「?不満なのか?」

 

「不満がっていうなら……ある……だって……1人部屋なんだよ!?普通こういう時って最低でも三人同室とかでしょ!?」

 

「いや、お前がAクラス代表だからじゃないか?」

 

「うぅ……クラス代表、返上しようかな……?」

 

本気で返上しようかと考えてしまう。

 

そう、僕に当てられた部屋なんだが……なんと、一人部屋なのである。

 

そして一人部屋なので……むろん、話相手など皆無。

 

悲しいよ……。

 

「ああ……まあ、なんていうか……就寝時間手前まで俺たちの部屋にいるか?」

 

「ありがとう雄二っ!心の友よ!」

 

今この時、これ程までに雄二の事を誇りある友達だと思えた事はない!

 

「何か不穏な感じになったんだが……」

 

雄二が何か言ってるけど無視だ!いやっほぅ!

 

 

 

「……ようやく来たか」

 

「いや、済まんな。このバカが俺の事をバカにしやがるからちょっとお説教してた」

 

「はい、すいませんでした……」

 

僕は軽く泣きながらも部屋に入り、座布団に腰を落ち着ける。

 

「それで?情報って……僕を脅迫してきた人の事?」

 

「……ああ、誰かまでは特定出来なかったが……まずは、これを見てくれ」

 

と、どこかからか分からないが取り出したノートパソコンを開く。

 

そこに映し出されていたのは……うちの学園の下駄箱。

 

「え?これってあの日の?」

 

「……ああ……お前の靴箱を見れる角度のカメラを探し出すのに苦労した。しかも相手はこちらのカメラの場所を完全に把握していたのか、他のカメラには映らなかった」

 

つまりは、相当用意周到って事だね。

 

そして時間が経つと……僕の下駄箱に女子生徒がやってきて僕の下駄箱に封筒を入れている。間違いない、彼女だ。

 

「康太、ズームとか出来る?」

 

「……出来るが、画像が荒いな……もう少しだけ待ってくれ」

 

「しかし、この女子生徒は何がしたいんじゃろうな……」

 

秀吉の言う通りだね。女子生徒なのに僕の近くにいる異性に近づくな……つまりは百合って事?

 

まあ、それは康太に任せよう。この学園内において康太に勝る情報屋はいないからね。

 

「うん、わかったよ」

 

と、僕がそう言った時

 

『全員、手を頭の上に置いて伏せなさい!』

 

すごい勢いで扉が開かれて、女子たちが雪崩れ込んできた。

 

「な、何事じゃ!?」

 

「木下はこっちね!そっちの男子二人は大人しくしなさい!」

 

大人しくも何も……

 

「いや、何なのか意味がわかんないんだけど……」

 

僕がそう言うと、先頭にいた女子が

 

「よくもまぁ、シラが切れる物ね。貴方達が犯人だってことくらい、簡単にわかるのに」

 

何であんなに自信満々なんだろうか……?というか、犯人って……?

 

それに島田さん達も一緒にいるし……。

 

「それより、犯人とは?俺たちには状況がさっぱりなんだが……」

 

雄二が訳がわからない僕等を代表して聞いてみる。

 

「そんな嘘が通用すると思ってるの!?これの事よ!」

 

と、先頭の女子(確かCクラス代表だったと記憶している)が僕等に何かを差し出してくる。

 

それは……

 

「……CCDカメラと小型マイク」

 

これが?

 

「女子風呂の脱衣所に設置されてたの」

 

女子風呂に設置って……!?

 

「盗撮じゃないか!」

 

「だから!それはあんたらがやったんでしょ!」

 

「ちょっと待つのじゃ!そこまで言うからには証拠があるのか!?あったら見せてくれなのじゃ!」

 

秀吉がそう叫ぶ。確かにそうだ。ここまで確信を持ってるって事は何かしらの信用のある証拠があるって事。

 

それを見せてほしいね。

 

「吉井、見下げ果てたわ!あんたがこんな事をするなんて!」

 

「そうです!」

 

ちょっと待って。何でそんな風に言われなきゃいけないのかがわかんない。わかんないよ、姫路さん島田さん。

 

「もう怒りました!よりにもよってお夕飯を欲張って食べちゃった時に覗きをしようなんて!い、いつもはもう少しそのスリムなんですからねっ!?」

 

「う、ウチだっていつもはもう少し胸が大きいんだからね!?」

 

いや、聞いてないし。どうでもいいし。

 

「さあ、観念してお仕置きされなさ『バンッ!』っ!?」

 

島田さんが言いきろうとしたら島田さんの右頬を何かがすごい勢いで通りすぎて行った。

 

それの行き先を見てみると……壁に硬質ゴム弾が埋まっていた。

 

あれ?硬質ゴム弾はあくまでゴムだから壁とかには埋まらなかった筈じゃ……。

 

と、それよりも!さっきの飛んできた方向は扉。

 

そこに目を向けると

 

「貴女達……一体、何をしているの?」

 

「明久君っ、大丈夫!?」

 

「はぁ……ねぇ、杏子……もう、我慢しなくてもいいよね?」

 

「ああ、さやか……あたしも、もう我慢の限界だわ……」

 

明らかに怒っていますよといわんばかりの顔をしている皆がいた。




さあ……お仕置きタイムだ♪
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