魔法少女と召喚獣   作:レゾナ

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第27話 日常

あの合宿の翌日……振り替え休日となった今日、僕はマミさんの所にやってきていた。

 

「なるほどね……」

 

マミさんは自身で入れた紅茶を口に含みながらそう言った。

 

ちなみに今日はマミさんの学校は休みらしい。何でも教職員の方々が全員腹痛で欠勤になってしまったかららしい。

 

その欠勤になった教職員の方達はうわ言で「あれは何なんだ……腹の中が溶かされるような……」と、言っていたらしい。

 

その時、僕の脳裏にはある殺人料理が思い浮かんでしまった。

 

いや、あれならそんな感じになるのも仕方ないのかもしれない。

 

と、そんな事よりもこっちの事だ。

 

「ですから……どうすればいいかなって思ってるんですよ」

 

「どうって……明久君はもう決めてるんでしょ?」

 

「それは、そうなんですけど……」

 

僕がマミさんに相談していた事とは、今回の合宿で問題を起こした人達への処罰だ。

 

学園長も今回の事柄に関しては僕に一任すると言う。

 

何でも

 

「あたしは何も見ていない。でも、あんたは見ていただろ?生徒という立場からの意見も取り入れようと思ってね」

 

という事で僕にも彼らの罰を言い渡す権利が与えられてしまった。

 

僕としては島田さんと姫路さん、そして清水さんに関する処罰だけを意見しようと思っていた所にこの話である。

 

はっきり言って僕からしたら彼らの自業自得……生徒という立場無しにしても完全に向こうに非がある。

 

「ま、明久くんのやりたいようにやればいいと思うわよ?私から言うことはそれだけ」

 

マミさんはそう言って自分で作ったケーキを口に運ぶ。

 

「うん、美味しい♪明久くんも食べたら?」

 

「それじゃ……いただきます」

 

僕はそう言ってマミさんお手製のケーキを口に入れる。

 

いつも通りの美味しいケーキだ。僕個人でもケーキを作る事はあるがマミさんお手製のケーキには未だに勝てる気がしない。

 

「いつも通り、美味しいですよ。マミさん」

 

「ありがとう♪」

 

ちなみにここはマミさんの家で、お茶会の最中である。

 

え?まどかちゃん達はどうしたって?

 

まどかちゃん達は久しぶりに見滝原に帰って今はいない。

 

そしてその時にまどかちゃんとさやかちゃんの親御さんとも電話で話したのだが

 

「「うちの嫁が認めても、俺は認めんからな!!」」

 

と、なぜか第一声でそう言われた。

 

認めるって……何を?と思い、それを聞こうと思ったのだが

 

「「ごめんねぇ、明久君。うちの人が変な事言って」」

 

と、いきなりそれぞれのお母さんからそう言われた。

 

認めるってどういう事?と聞いてもはぐらかされるし……一体?

 

マミさんに相談しようかなとも思ったんだけど……でも、マミさんには家族はいない。

 

小さい頃に一緒に交通事故に巻き込まれて亡くなってしまったという。

 

だから仲間内ではこういう話はタブーになっているのだ。

 

「あ、そういえば」

 

「?どうしたの、明久くん」

 

マミさんと話していて思い出した。

 

冷蔵庫の中身が結構減っていたんだった。

 

理由は単純。合宿の日にちと賞味期限などが一致しており、一気に使いきってしまったのだ。

 

そのせいで今、家には野菜やお肉、他にもソースなどが切れているのだ。

 

「いえ、ちょっと買い物しないといけない事に今気づきまして」

 

そう言って僕は紅茶を飲み干し、帰宅準備を始める。

 

財布は家に置いて来てしまっているからある。

 

「明久君、よかったら私も行きましょうか?」

 

「え?でも、マミさんに迷惑ですよ」

 

「迷惑じゃないわよ。それに、一人だけじゃなくて二人で行った方が話も弾むし、いいでしょ?」

 

「はぁ……迷惑じゃなければいいですけど……それじゃ、駅前のスーパーの所に行っといてください」

 

「駅前のスーパー?商店街の方じゃなくて?」

 

ちっちっち。マミさんはわかってないなぁ。

 

「スーパーの方は今日は……タイムセールがあるんです。今日のチラシによると、もうすぐ始まるのです!」

 

そう、今日は駅前のスーパーは月に一度のタイムセールの日。しかもタイムセールによって出される金額が途轍もなく安い事でちょっと有名なのである。

 

「そうなの?これからはそういうのもチェックしないと」

 

いやぁ、これからはマミさんも強力なライバルになるって事か。

 

「それじゃ、スーパーで!」

 

そう言って僕は小走りで玄関に向かい靴を履いて、自分の家に向かう。

 

家に到着し、鍵を開けて自室へと一直線。

 

僕は整理整頓はちゃんとしているので財布はすぐに見つかる。

 

ちなみにだけどさやかちゃんはそういうのが苦手なのか、すぐに散らかる。

 

そして、それを僕が見つける度に掃除をしたりする。

 

さやかちゃんも毎回反省してやってくれるんだけどね……一ヶ月とか経つとすぐに散らかってしまうので僕としてはもうちょっと整理整頓してくれると助かるって言うか……。

 

あれ?僕って考え方がお母さん的な感じになってないか?

 

と、そんな変な事を考えてたらマミさんを待たせる事になるかもしれない。急ごう。

 

僕はいつも持ち歩くある物を手に取り、財布をポケットに押し込む。

 

そして駅前のスーパーに繰り出した。

 

 

 

駅前のスーパーは名前のとおり、駅の目の前にある。

 

そして今日はタイムセールという事を知っている奥様方が今か今かと待ち構えているといった感じだ。

 

この中からマミさんを探すのか……と思っていたが

 

「明久く~ん、こっちこっち!」

 

と、向こうから呼ばれた。どうやらマミさんの方が僕を見つけるのが早かったらしい。

 

「ごめん、マミさん。遅れちゃっ………た…………」

 

マミさんの姿を見て言葉を無くす。なぜなら……先ほどまで着ていた服ではなくなっているからだ。

 

「ん?どうしたの、明久くん?」

 

「あ、いえ……あの、聞いてもいいですか?」

 

「?どうぞ」

 

「何で……制服姿なんですか?」

 

そう、マミさんが着ているのはマミさんが通っている風見学園の制服だったのである。

 

白を基調とした可愛らしい感じの制服でマミさんによく似合っている。

 

そして最も主張しているのが……胸、である。

 

いや、ね?僕だって青春真っ盛りの男の子なわけで……注目してしまうのが性であろう。

 

「?明久くん、どうしたの?」

 

「っ…何でもない、何でもない!あ、あはは……」

 

「???」

 

や、ヤバい、バレるかと思った……と、それよりも。

 

「マミさん、何で制服なの?」

 

「ああ、それね。私もさっきまで着ていた服でもよかったんだけど……でも、汚れる可能性だってあるでしょ?」

 

「ああ、確かに……」

 

万が一という可能性もある。

 

「で、あの服ってあんまり洗いたくないのよ。色合いとかも落ちちゃって……その点、制服だったら汚れてもクリーニングに出すだけで綺麗になって返ってくるし……お金がかさんじゃうけど……」

 

何だろう、女の子の非常にデリケートな部分に飛び込んでしまった気がする。

 

「あ、あはは……そ、それじゃ行きましょうか」

 

「うん♪」

 

と、先ほどまで沈んでいたのに一気に上機嫌になるマミさん。

 

そしてなぜか……腕に抱きついてきた。

 

「なっ!?」

 

「うふふ♪」

 

マミさんはものすごく上機嫌だし……抱きついてきているからかマミさんのむ、胸が……!

 

初めて出会った時もマミさんの胸の成長はまどかちゃんを沈ませた程だ。

 

でも、何でだろうか……あの頃よりも大きくなってる気がするんだけど……。

 

(まどかちゃんとか、ほむらちゃんとかがそれを知ったらきっと落ち込む)

 

と、そこまで考えた所で

 

ゾクッ!!

 

「っ!!!」

 

「?どうしたの、明久くん?」

 

「あ。い、いや……何か、今ちょっと悪寒が……」

 

「?変な明久くん」

 

そしてマミさんはそのまま腕に抱きついたままだった。

 

それ故か……買い物途中にも、スーパー内にいた男の人達からの視線が痛かった。

 

うぅ……僕、何も悪くないのに……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………………」

 

「あ、明久くん?だ、大丈夫?」

 

マミさんに返事を返そうとしても返事を返す気力すらもない。

 

それもそうだろう。男の人達からの痛い視線に加え、強靭な主婦さん達の中に飛び込み、食材などを手にする。

 

そのせいで体力も消費し、そして男の人達からの視線で精神を磨り減らし……今、燃え尽きた状態です。

 

しかし、その甲斐あってか、目的の物は全て購入する事が出来たが……いかんせん、やる気が起きない。

 

「う~ん、そうだ!明久くん、今から明久くんの家に行きましょう?」

 

「いや、僕は帰るつもり満々だったんですけど……」

 

「そうじゃなくてっ」

 

?マミさんは何が言いたいのだろうか?

 

「私が、料理を作ってあげるって言ってるの!」

 

「っ!?何ですって!?」

 

マミさんの提案に思わず息を飲む。

 

マミさんの料理……はっきり言おう。甘ったるいのだ。

 

多分ケーキとかを自作で作っているからだろう、マミさんの舌は甘い物を求める傾向があるように思える。

 

理由はそれだけなのかわからないが、いかんせん甘ったるい料理が出てくるのだ。

 

それゆえに、あまりマミさんに料理は作らせたくはないのだが……いかんせん、僕はやる気が出ない。

 

「もぅ……何でそんなに驚くの?」

 

「いえ……わかりました、お願いします」

 

「うんっ♪」

 

本日の夕食が甘ったるい食事に決定してしまいました。

 

まあ、美味しかったけどね。




その頃のまどかちゃん達。

まどかSIDE

「それで?まどか、明久くんとどこまで進んだの?」

「ふええっ!?ど、どこまでって……////で、デートは、したけど……//////」

「認めん!認めんぞ、吉井明久ぁ!!」

「あなたは少し黙ってなさい!」

さやかSIDE

「さやか、明久くんとはどうなんだ?」

「どうって?」

「そ、その……彼氏彼女の関係にはなってはいないだろうな……?」

「…………裸を見られた////」

「はいはいあなた。ゴルフクラブを持ってどこに行こうとしているの?」

「止めないでくれ、お前!さやかの裸を見るなんぞ……うおおおぉぉぉぉぉ!!!」

ほむらSIDE

「ほむら。楽しんでいるか?」

「ええ。楽しんでるわ」

「そうね。ほむらがあそこまで我侭を言ったのは初めてだったもんね。「明久と一緒の高校に通いたいの!」って」

「お、お母さん!?///」

杏子SIDE

「ねぇねぇお姉ちゃん。いつも一緒にいた茶髪のお兄さんは~?」

「ああ、あいつはこっちに戻ってきてなくてな。今度長期休みに入ったら戻ってこれると思うぞ?」

「そうなんだ~だからお姉ちゃん残念そうだったんだね~」

「残念そうだぁ?んな事あるわけねぇだろ?」

「だって、お兄ちゃんと一緒にいる時のお姉ちゃんって完全に恋する乙女みたいだったもん」

「なっ!?////////」

(あ、あたしって明久と遊んでる時に周りにそう思われてたのか!?///)

皆さん、思い思いの休日を過ごしたようです。
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