午前の授業が終わり、僕等はいつも通り屋上に向かう。
そこでは、いつも通りに雄二達がいた。
「よ、明久」
「うん。さて皆揃った所で、食べようか」
僕の言葉で皆「いただきます」と言ってそれぞれ弁当を食べる。
「それにしても、昨日はサンキューな明久」
「うむ、これでテストに少しは自信がついたのじゃ」
「そうなんだ。だったら勉強会をやってよかったよ」
「……明久の教え方が上手かった」
「まさか。僕のは単なる受け売りだし」
僕が助言をしたりした事を康太は言っているんだろうけど、あれに関してはマミさんの受け売りだしね。
実際、マミさんのおかげで僕は何とかバカとは呼ばれなくなった。
まあその後雄二館とバカやったせいか、再びバカになっちゃったんだけど……何とか一年で巻き返せてよかったと思っている。
だって……マミさんに教わって「ごめん、忘れちゃった♪」とかしようものなら……。
「ぶるっ…………!」
「?どうしたのじゃ、明久?」
「あ、ああ……何でもないよ、何でも……」
危ない危ない……あの時の地獄の授業を思い出してしまっていたそうだ。
マミさん、なぜか僕にはスパルタだったからなぁ……。
「そういえば、雄二は大丈夫だったの?」
僕はこれ以上思い出してしまう前に話題を変える為に
「あん?大丈夫って……何がだ?」
「霧島さんに説明とかしたのかなって思って……同棲してるんでしょ!?」
雄二にとっての爆弾を投下する事にした。
「ぶはっ!?」
「「「「ええっ!?」」」」
「初耳なのじゃ!」
「……興味深い!」
爆弾は効果的だったようだ。
「おい明久!何でこんな所でそんな発言をしやがる!?」
「って事は……!」
「明久の言った事は事実だって事だよね!?」
まどかちゃんとさやかちゃんが話に食いつく。
「だぁっ!話しかけるな!俺に話を振るな!」
そう言って黙々と弁当を食べる雄二。
「……それも、愛妻弁当だったりして」
「ごはっ!?げほっ、げほっ!?」
しかし、僕はそんなのは認めない。
「だからなぁ!明久、俺に何か恨みでもあんのか!?」
「いや、ちょっとした悪戯心が働いただけだよ♪」
「その悪戯心がちょっととは思えねぇんだよ!」
いやぁ、いつもは僕が弄ばれる方だから爽快だね♪
「……ったく、とりあえず翔子には明久の家に勉強会をしに行く事は事前に言っておいた。だから、大丈夫だ」
「そっか、それならよかった」
「……ああ、翔子で思い出した」
と、手をポンッと叩いて何かを思い出したような仕草をする。
「翔子からな、今度の週末。翔子の家で勉強会しないか?って誘いが来てんだ」
「え?霧島さんの家で勉強会?」
「ああ、それも泊まりでだ」
「泊まりかぁ……確かにそれなら集中して勉強が出来るね」
「さやか、お前集中してもしなくても成績あんまり変わらないだろ?」
「むっきぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!杏子、あんたにだけは言われたくないわよ!成績が浮き沈み激しい癖に!」
「でも、良い時はお前を楽々と越えれるけどな(ドヤッ)」
「そこがむかつくのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
さやかちゃんと杏子ちゃんは何かコントみたいな事始めちゃったけど……。
「いいんじゃないの?お泊まりとか楽しい事満載だし」
「そうじゃの。姉上も誘ってみるか」
「どうせだから工藤さんも誘ってみる?」
「……保健体育でどっちが優れているか、決着をつける時」
康太もやる気を出しているし。
となると、参加する予定の人は
僕・雄二・秀吉・康太・まどかちゃん・さやかちゃん・杏子ちゃん・ほむらちゃん・霧島さん・優子さん・工藤さん
って所かな?
「それじゃ……週末は霧島さん家に行くって事で」
「決まりだねっ」
ここに、週末のお泊まり会が決まった。
三人称SIDE
「美波ちゃん、聞きました……?」
「ええ、聞いたわ……ウチ達も行くわよ」
「はいっ!」
そんな反省という言葉を知らない二人が屋上へと続く扉の前で今の会話を聞いていた事を明久達はまだ知らなかった……。
そして、明久達はもう一つ、知らなかった……彼女達が持っていた情報の中にある情報があった事を……。
彼女達が持っていた携帯には一つの画面が映し出されていた。
そこにはこう書かれていた。
「見滝原にて、女子生徒が同級生の男子生徒を刺殺か」という見出しがあり、そこには明久と……さやかの顔が映し出されていた。
ちなみにこの刺殺の件は魔女化した際の明久の怪我の事でございます。