タグにオリ主最強とありますが、今後はその様に話しを進めて参ります。
それでは本編どうぞ!
セシリアは祐樹をピットに運んだ時にある事を告白した。
「祐樹。貴方に言いたいことがあります」
『何だいセシリア』
セシリアは緊張した面持ちで祐樹と向き合い…
「祐樹…いえ、高柳祐樹さん。私は…貴方の事が好きです。…友人としてではなく、1人の異性として貴方をお慕い申しております」
『…理由を聞いてもいいかい?』
「初めて会った時から惹かれていました。身をもって私を守った事。両親や両目を失っても折れない心の強さ。そして、貴方が私にふさわしい人になると言った時胸が高まりました。
これが、恋だと。
ですから、貴方と共に生きて行きたい。そう思ったんですわ」
セシリアからの突然の告白に黙って聞いていた祐樹。けど、それを実現する為には相当な努力をする必要があると同時に思った。
『…』
「今すぐ返事をして欲しいとは言いません。ですが、いい返事を待っていますわ」
『…待ってくれ』
「え?」
そう言って、祐樹はセシリアの声がする方に歩いて行き、セシリアを強く抱き締めた。あまりの出来事にセシリアは驚きを隠せなかった。
「ゆ、祐樹!?」
『…本当であれば、君に勝ってから言いたかったのにな』
「え?」
『セシリア…いや、セシリア・オルコットさん。僕も貴女が好きです。こんな僕でよければお付き合いをお願い致します』
「え、ええ!?」
『僕も君を見たあの日から一目惚れだった。だけど、両目を失ってそれが負い目に感じたから君との交際を迷っていたんだ。けど、君がそう思っているのならそれに答えるのが男だと思ったんだ』
「祐樹…」
『それで返事はどうなのかな?』
「も、勿論OKですわ!」
『おっと!』
あまりの嬉しさにセシリアは抱きつき祐樹は尻餅をついてしまった。
「祐樹!祐樹!嬉しいですわ!」
『セシリア…けど、色々迷惑をかけると思うよ。僕は目が見えないんだし』
「そんな事気にしませんわ!」
『君と違って一般人だし』
「周りが何と言おうとも祐樹と一緒にいますわ。それにもし、オルコット家が迷惑であれば私は家を出る覚悟もありますわ」
『それは…僕がロベルトさんとメアリーさんに怒られるよ』
「大丈夫ですよ。もう、両親には言ってありますから。ねぇお父様。お母様」
『え?』
セシリアが何を言っているのか分からなかったが、その意味は直ぐに分かった。突然ロベルトとメアリーの声が聞こえて来たのだ。
「元気だったかいユウキ~!」
『ろ、ロベルトさん!?』
「あら、私もいるのよ」
『メアリーさんまで…どうしたんですか?』
「なに、セシリアから連絡があってね。君とセシリアがクラス代表を行うと聞いたもんだから」
「ええ、終わったタイミングを見計らって通信をしたのだけども…お邪魔だったみたいだわね」
『メアリーさん!?』
「セシリア…よく頑張ったな。パパは嬉しいぞ」
「お父様…ありがとうございますわ」
「それとユウキ。セシリアが迷惑かけたな」
『いえ、僕はセシリアと再会出来て嬉しかったですよ』
「そうなのね…。セシリア、ユウキといつまでも一緒にね」
「お母様…わかりましたわ!」
『メアリーさん…ありがとうございます』
「なに、セシリアとユウキが幸せになれば、私達は文句を言わないよ。なんならもう2~3人恋人を増やしても構わないよ」
『あはは…』
「お父様!祐樹の恋人は私だけで十分ですわ!」
「分からないぞセシリア。IS学園と言えば結構可愛い子がいっぱいいるからな。それに、ユウキはカッコイイからな。引く手あまたかもしれんぞ」
「そりゃあ、祐樹はカッコイイですが…兎に角!祐樹は誰にも渡しませんわ!」
そう言って、より一層抱きつくセシリア。それに、祐樹は若干照れつつロベルトとメアリーに言うのであった。
『ロベルトさんメアリーさん。これから迷惑をかけるかもしれませんが、セシリア共々よろしくお願いします』
「そう畏まらなくてもいいぞ。既に君は我が家族同然の様なものだ」
「ええ。だから、セシリアの事よろしくお願いね」
『はい』
「それじゃあ、邪魔者は退散してあとは2人でお楽しみに~」
そう言って、ロベルトとメアリーは通信を切ったのであった。そして、セシリアは一夏との試合になった。
《続いて織斑一夏VSセシリア・オルコットの試合を開始します。両者はスタート位置に来てください》
「では、行って来ますね祐樹」
『ああ、いってらっしゃい。セシリア』
「はい!」
そう言って、セシリアはカタパルトからアリーナ上空へと向かうのであった。
結果としては一夏の惨敗だった。最初こそ近接ブレード1本で善戦しているように見えたが、セシリアの
そして、ミサイルを受けてゲームセットと思ったが
それにより近接ブレードが雪片弐型となり
《試合終了―!勝者、セシリア・オルコット!》
「あれ?」
突如として一夏のSEが切れて試合終了となった。如何やら自身のシールドエネルギーを消費して稼動するため、使用するほど自身も危機に陥ってしまうと言う事をわかっていないようだった。
『お疲れ様セシリア』
「祐樹!いかがでしたか私の試合は?」
『問題なかったよ。一夏が自分のISを理解していなかったから勝てた様なものだよ』
「ええ、あの方はもう少し勉強する必要がありますね」
『まぁ、これからに期待かな。それじゃあ、行ってくるね』
「あ!お待ちくださいまし」
そう言って、セシリアは祐樹に近づくと頬に軽いキスをするのであった。
「ん…幸運のお守りですわ///」
『あ、ありがとう///』
「いえいえ///いってらっしゃいまし」
そう言って、今度は祐樹がアリーナ上空に向かうのであった。
『待たせたね一夏』
「いや、大丈夫だ。それよりも顔赤いけど大丈夫か?」
『…人の心配をするよりも自分の心配をしなよ。さっきの様には行かないからね』
「あ、あれはまぐれだって!今度は大丈夫だ!」
『どうかな…まぁいいや。僕も負けられないからね。全力で行くよ!』
そう言って、祐樹は一夏に飛び込んで行くのであった。葵を装備して一夏に飛び込んで言ったが一夏も負けじと雪片弐型を振るい鍔迫り合いが起こった。
「へへ、伊達に剣道をしていただけはあるな」
『そうかい。けどね僕も特訓はして来たんだよ!だから、この勝負は負けられない!』
「そうか…なら、俺も全力で行くぜ!」
『行くよ一夏!』
そう言って、祐樹は一旦距離をとり、スラスターから放出したエネルギーを再び取り込み、都合2回分のエネルギーで直線加速を行う、いわゆる「溜めダッシュ」をして一夏に突っ込んで行った。
「何だよその加速!?」
『でりゃあああ!』
ガキン!という音が聞こえ【白式】のSEが半分以下の状態になった。これに対して一夏は焦りを見せた。
「ちょ!どう言うだ!」
『そこだ!』
すかさず祐樹はアサルトライフル「
すると、みるみるうちにSEが減っていく。
「ちょっと!それは卑怯だぞ!」
『違うね。戦術と言ってほしいな』
「くっそー!
『来る!』
白式の
だが、先ほどのセシリア戦で学んでいた祐樹はSE切れになるまで待っていた。そして…
《織斑一夏【白式】SEエンプティ!勝者、高柳祐樹!》
「あー!祐樹に負けた~!」
『ハァハァ…何とか勝てた』
こうして、セシリアは2勝。祐樹は1勝1敗。一夏は2敗という結果になった。
代表決定戦を終えて祐樹は【打鉄】をドックに戻すと楯無と虚が寄って来るのであった。
「お疲れ様祐樹君」
「お疲れ様です」
『楯無さん、虚さん。お疲れ様です。…負けちゃいました』
「ううん。代表候補生相手にあれだけ出来れば御の字よ」
「ええ、祐樹さんは努力しました。誇ってください」
『…ありがとうございます。次は絶対に勝ちます!』
「ええ、その意気よ!」
「陰ながらサポート致しますね」
『はい!』
「それじゃあ、祐樹君の特訓計画でも立てないとね」
『え?今回だけだと思っていたんですけど…』
「そんな事ないわよ。祐樹君を私の次の位まで強くしないと」
『ええ!?生徒会の仕事はいいですか?』
「問題ありません。私が目を光らせておきますから」
そう言って、虚が楯無を見る目を強くした。それを見た楯無はがっくりとした。
「虚ちゃん~そりゃあないでしょ~」
「いいえ。ただでさえ業務が滞っているのに、祐樹さんの特訓で更に遅くなっては困りますから」
『あはは…』
楯無と虚と別れて自室に戻る途中、千冬と真耶に会った祐樹は、IS学園が完全バリアフリー化をしている事を聞いた。
「高柳すまなかったな。順番を早めてしまって」
「高柳君。大丈夫でしたか?」
『織斑先生、山田先生。順番の件でしたら大丈夫でしたよ。オルコットさんを待たせるわけにはいきませんでしたし』
「そうか…今後このような事が無いように努める」
「それと話しは変わりますが、高柳君に嬉しいお知らせがありますよ♪」
『嬉しいお知らせ?』
「ああ、今回のクラス代表決定戦を鑑みて、高柳祐樹をIS学園全体でサポートする決定となった」
「つきましては、IS学園全体のバリアフリー化を進めています」
『ええ!?そんな事をして大丈夫ですか?』
「これは、学園長及び理事長もこの案に賛成で、既に日本政府に対して工事の発注も行っている」
「だから、高柳君が気を負う必要はありませんよ」
『そうですか…』
「何だか浮かない顔をしているな」
『いえ、僕みたいな一般人に対して規模が大きくなって来たというか、こんなに幸せでいいのかなって…』
「高柳。お前は勘違いしているぞ」
『え?』
「お前は世界で2人目の男性操縦者だ。その時点で一般人ではない。それに、男性でISを扱えるのは、何かの運命だと私は思っている。だから、あまり自分を卑下するな」
『織斑先生…ありがとうございます』
「うむ。それじゃあ、また明日だ」
『はい!』
「それじゃあ、また明日ですよ高柳君」
そう言って、千冬と真耶は去っていた。祐樹も白杖を持って自室に向かうのであった。帰ると簪がPCに向かって何か作業をしていた。
邪魔すると悪いと思った祐樹は静かにシャワー室に入ろうしたら、急に止められた。
「…おかえりなさい。試合あと一歩だったね」
『ただいま。ありがとうございます』
「けど…」
『はい?』
「私にはかっこよく見えたよ///」
『あ、ありがとう…ございます』
「それじゃあ…」
そう言って、簪は再びPCに視線を落とすのであった。それを感じた祐樹は再度シャワー室に入り熱い雫を全身で感じていくのであった。
次の日。1年1組のクラス代表を決定するのであったが、代表に選ばれたのは…
「クラス代表は織斑一夏君に決まりました。あ!いち、繫がりでいいですね」
「ちょっと待ってください!どうして俺なんですか!?俺はオルコットさんや祐樹に負けたんですよ!?」
「それについては『私から話しますわ』あう…」
せっかく山田先生が話そうとした時にセシリアが割って入ってしまった。
「織斑さんは弱すぎます。いくら専用機があっても「タカラのモチグサレ」と言うのでしたっけ?兎に角クラス代表になっていただき、多くの経験を積んでもらわなければなりませんわ」
「祐樹はそれでいいのかよ?」
『僕は大丈夫だよ。それよりも一夏は、これから頑張らないとね』
「まぁ、祐樹がそう言うならいいけど…」
『だから、僕の分までクラス代表頑張ってね』
「祐樹……分ったぜ!俺クラス代表やります!」
一夏のクラス代表宣言後セシリアは手を挙げて、先日のことについて謝罪するのであった。
「織斑先生。この場で発言よろしいでしょうか?」
「…いいだろう。手短にな」
「ありがとうございます。……皆様。先日の不躾な発言につきまして、誠に申し訳ございませんでした!」
そう言って、クラスメイト達に頭を下げた。すると、まばらであるがセシリアの謝罪を受け取るとのことだった。
「大丈夫だよオルコットさん!」
「うん。皆に頭下げるなって私怖くて出来ないよ…」
「そんなに重く考えなくてもいいよオルコットさん!」
「皆さま…ありがとうございます!それと、私の事はセシリアと呼んでください」
そして、一夏の前に来て和解を果たすのであった。
「その…先日は無礼な発言をしてしまい、申し訳ございませんでした」
「あ~大丈夫だって、俺も頭に血が登っていたからさぁ」
「良かったですわ。それと、私の事はセシリアと呼んでください」
「ああいいぜ。俺のことは一夏って呼んでくれ!」
そう言って、何とかセシリアと和解出来た一夏であった。そんなセシリアは祐樹の所に来ると突然ある事を言い出した。
「私の事はセシリアと呼んでくれますか。祐樹」
『もちろん。これからもよろしくねセシリア』
「う~ん!祐樹!」
『うぁ!』
セシリアは嬉しさのあまり祐樹に抱きついてきた。それを見ていたクラスメイト達は「やっぱり…」と言っていた。
『ちょっと!セシリア!皆が見ているよ…』
「大丈夫ですわ!私達の仲の良さを存分に見せつけましょう!」
「なんだ祐樹とセシリアってそんなに仲が良かったのか?」
「良いわけではありませんわ!何と私達『ちょっと待ってセシリア!』…恋人関係になりましたの!」
「…」
その発言にクラスメイト達は一瞬動きを止めたが、意味を理解した瞬間歓喜の雄叫びをあげた。
『キャーーーー!』
その後恋に敏感な彼女たちは、怒涛の質問攻めに移った。
「え!?いつからなの?誰からなの!?」
「セシリアから?それとも高柳君から?」
「きっかけとかは?」
「昨日のクラス代表戦で告白したのは私からですわ。祐樹とは以前からの知り合った仲ですが、
「へ~いいなぁ~私のそんな恋をしてみたいなぁ」
そんなセシリアが告白をしている中、祐樹は後ずさりたい気持ちがあったが今はSHRの最中なので教室から出ることは出来ない。
願わくはSHRが早く終わって欲しいと思うのであった…
SHR後の昼休み。祐樹はセシリアと一緒に食堂に向かう途中楯無と虚の両名に会ってしまった。
『セシリア…歩きづらいんだけど』
「ダメですわ祐樹。貴方は目が見えないのですもの。ぶつかったりしたら大変ですから」
『白杖を持っているから大丈夫だよ』
「それでもです」
「おや、祐樹君じゃないの?」
『楯無さん』
「こんにちは、祐樹さん」
『虚さんも一緒でしたか』
「ええ、ちょうどお嬢様と一緒に食堂に向かう所でしたので」
「そうなのよ…で、貴女は誰かしら?」
「私はイギリス代表候補生セシリア・オルコットと申しますわ。以後お見知りおきを」
「そうなのね。私はロシア国家代表兼IS学園生徒会長の更識楯無よ」
「同じくIS学園生徒会会計の布仏虚と申します」
この瞬間祐樹は思った。これから何かが起こると…
「そうなのね…で、なんで
「そうですよ…
「あら~聞こえませんでしたわ。私のとかおっしゃっていたような気がしますが…祐樹は
『え?え?え?』
『ウフフフフ』
この光景について後に、1人の女子生徒から聞いたところによると、セシリアの後ろには北欧神話の主オーディン。楯無の後ろにはインド神で戦の女神でもあるカーリー。虚の後ろにはギリシャ神話で知恵・芸術・戦略の女神でもあるアテナが見えていたらしい。
そんな事は露知らず祐樹は早く食べに行くためにセシリアの腕をほどいて1人で行ってしまった。
『はぁ~すみません。先に行っていますねセシリア』
「あ!ちょっと待って下さいな」
「おっと…ここは通さないわよ祐樹君。貴方からも説明してもらえないかしら?」
『わかりました。それじゃあ、皆さん一緒に食べましょう。その時話します』
祐樹君がそう言うなら…と楯無は納得していなかったが一緒に食べれるとだけあって、若干嬉しそうにしていた。
そして、4人で食べていると祐樹がセシリアと知り合った事について説明した。
「なるほどね。それじゃあ、祐樹君はセシリアちゃんにとっては命の恩人ってわけなのね」
「ええ、あの時の祐樹の行動が無ければ、私はこの世にいなかったかもしれませんわ…」
「そうでしたか…流石祐樹さんですね」
『あの時はセシリアを助けるよりも、無我夢中だったのでよく覚えていなかったんですけどね…』
「何を言いますか!あそこに祐樹がいて私達と話し込んでいなければ、私達家族はもう…」
『セシリア…ごめんね』
「大丈夫ですわ。貴方には感謝してもしきれない恩があるのですから」
そう言って、セシリアは祐樹の手を握り微笑んでいた。それを面白くないと思った楯無は、空いている手を握り返した。
「けど、祐樹君もよく頑張ったわ。流石私達が教え込んだだけあるわね」
「…
『ああ、楯無さんと虚さんに訓練を見ていたんだよ』
それを聞いた途端セシリアは祐樹に掴みかかった。
「祐樹……どうして、そんな大事な事を黙っていたんですかー!」
『え?』
「私に言ってくれれば、手取り足取り教えたのに!どうしてですか!」
『どうしてって…クラス代表戦の時はお互い干渉しない約束だろ。それに、セシリアに勝ちたかったからさぁ』
「うっう!」
これを聞いた楯無はニヤニヤと笑っていた。
「ゆ、祐樹の……浮気者~~!」
『ええ!?』
そして、捨て台詞を吐いて勢いよく食堂から出て行くのであった。教室に戻ってもセシリアの機嫌が直る事はなく、時間だけが過ぎて行くのであった。
放課後。一夏のクラス代表就任パーティーをする事を聞いた祐樹は辞退する風に言ったが、一夏から「必ず来てくれ!」と言われたので行く事にした。
『織斑君クラス代表就任おめでとう!』
「はぁ、ありがとうございます」
「もっと喜びなよ~これから頑張ってもらうんだかね」
早速クラスメイト達に囲まれている一夏。そんな中僕は慣れない人だかりでぶつからない様に壁にもたれかかっていた。
そんな時人混みをかき分けて、こちらにやって来る人物がいた。
「祐樹。こんなところにいたのか?」
『箒さん?どうしたんですか?』
「なに、この会の立役者が居なくてな、もしやと思ってここに来たんだ」
『そうでしたか。すみませんね』
「まぁいい。それよりパーティーに参加しないのか?一夏が探していたぞ」
『どうも人混みは苦手なんですよ…だから、こうして外にいるのが楽なんですよ』
「そうか…なら、何か持ってこようか?」
『じゃあ、オレンジジュースを取ってもらえませんか。喉が乾いたので…』
「オレンジジュースだな。分かった」
そう言って、箒は人混みをかき分けてオレンジジュースを取ってきて、祐樹に手渡した。
「ほら、オレンジジュースだ」
『ありがとうございます』
「なぁ、以前から思っていたんだが、どうしてそうよそよそしいんだ」
『え?』
「せっかく、クラスメイトになったんだ。祐樹とは、分け隔てなく接したいんだ」
『そうですね…僕はオルコット家を出てから施設で育ったんです。だから小さい子達の面倒を見ている内に、こんな喋り方になってしまったんだと思います』
「…まぁ今すぐにとでも言わん。その内でいいから気軽に話しかけてくれ」
『努力してみますよ。それよりも一夏との仲はどうなりましたか?』
「そ、その…今だ進展はなしなんだ」
『そうですか…箒さん。諦めずに頑張って下さいね。応援してますから』
「祐樹…ありがとう。頑張ってみるよ」
そう言って、箒は一夏の所に戻って行くのであった。そんな事をセシリアに見られて「祐樹の浮気者!」言われながらも皆のところに行くのであった。
しばらく談笑していると、丸眼鏡にショートカット。高級そうな一眼レフカメラを肩に担いで腕には『新聞部』の腕章をしてリボンの色が黄色(色によって学年が変わる。一年なら青。二年なら黄色。三年なら赤色)の女子生徒が一夏とセシリアの間に入って来た。
「初めまして~新聞部です!噂の男性操縦者を取材しに来ました~これが名刺ね」
「えっと…IS学園新聞部 副部長黛薫子。それで、その新聞部さんが俺達にどんな用があるんですか?」
「1年生で有名な男性操縦者がクラス代表になったって聞いたからインタビューさせてもらうと思ってね。今大丈夫かな?」
「ああ、それで…俺は大丈夫ですよ。セシリアは?」
「わたくしも問題ありませんわ」
「それじゃあ先ずは、織斑君、ズバリ「クラス代表になって一言」お願い!」
「えっと…頑張ります?」
「え~そこはもっと『俺に触るとやけどするぜ』とかないの?」
「自分不器用ですから…」
「まぁいいや。適当に捏造しておくから」
(だったら聞くなよ…)
「続いてセシリアちゃんよろしく~!」
「えっとわたくしが代表「長くなりそうだからいいや」ちょっと待ってくださる!」
セシリアのインタビューを途中で切った薫子はもう1人男性操縦者を探すのであった。すると、テーブルの傍でスプーンを使いながら食事をしている祐樹の姿があった。
「えっと…貴方が2人目の男性操縦者で間違いないかしら?」
『ええ、高柳祐樹と言います。よろしくお願いします』
「私はね~IS学園新聞部 副部長黛薫子って言うのよ。これが名刺ね」
そう言って、名刺を出してきたが、祐樹は上手く掴めなかった。
『ああ、すみませんね』
「ほぇ~たっちゃんが言ってた通りなのね」
『たっちゃん?』
「そう、更識楯無。私とクラスメイトなのよ。だから、よく君の話しとか聞いていたんだけど、その…大丈夫?」
『大丈夫ですよ。もう慣れましたから』
「…そっか。何かあったら連絡してね!力になると思うから」
『その時はよろしくお願いします』
その後は、祐樹にも質問して3人で写真撮影となった。
しかし、薫子がシャッターを押すと同時にクラスメイト達が入り込み、さながらクラス写真見たくなった。
「それじゃあ3人の写真撮るからもっと寄って……はいチーズ!」
パシャ!
「んも!どうして皆さんも写ってしまいましたの!?」
「まぁまぁセシリアいいじゃない」
「記念だよ記念!」
そして、今日はお開きとなった。そんな中1人の女子生徒がIS学園の門をたたいた。
「ここに居るのね……覚悟しないさいよ一夏!」
小柄でツインテールに八重歯という可愛らしい容貌。肩が大きく露出しており、IS学園制服はへそ出しブラウスに丈の短いキュロットという改造を加え、標準デザインから大きく逸脱した制服となっている。
その肩にはボストンバッグひとつだった。
彼女の名前は
鈴ちゃん登場!今後どうなっていくのでしょうかねぇ~
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