仮面ライダーディブレイカー~紅の破壊者~ 作:火野荒シオンLv.X-ビリオン
翔「お前随分適当だな。そんなんでよく小説家目指してるな」
シオン「適当も何も、そこまで名前に拘るとなぁ」
ナクア「じゃあ私は?」
シオン「モブ扱いだけど、多分度々出す。後々面白い展開出してから決めるから、そこら辺は未定だけど」
ナクア「あ、出番とか後々あるのかもしれないんだ」
翔は一人、星を眺めるため宿屋の屋上に上っていた。
理由は簡単、今ナクアという少女が自分たちと一緒にいるからだ。
その為「今日は外で寝てください」と、零が部屋から追い出したからだ。
なので実質、星を眺めるというよりは、屋上で寝るだ。
因みにちゃんと宿主に許可は取っている。
「はぁー………【あんな事】言う資格は無いはずだけどなぁ……」
【あんな事】とは、昼間にナクアに言ったことだ。
【生きていることに意味なんて本当は無い。今を足掻いて生きている】、と。
感情に任せて言ってしまったが、正直翔自身が言えることではない。
裏を返せばそれは、【生きる意味を作るために足掻いている】と言ってもいいことなのだ。
「俺もなんだかんだで、【今を生きる意味】を作っているからな………」
翔はそう呟くと、その場で寝転がる。
その空は青く、無数の星が様々な光を放っていた。
「にしても、なんか引っかかるんだよなー。奴隷とかそこら辺が。食べ物とかが豊富とか零が言っていた筈だが、それなら簡単には貧民とか出ないはずなのに」
「それはこの世界の有力のある者が、独占しているからに決まっているだろう」
「げっ」
翔は慌てて起き上がり、後ろを向く。
するとそこには、コウマが立っていた。
「またあんたかよ………俺たちにとって、今日で二度目だぞ?」
「すまんな。ただ、この世界に関してと、悪い情報が1つ入ってな」
「悪い情報?」
「それについては後だ。まず、この世界は異世界から人が来ることも度々あるから、その分食料などが大量に必要となる。が、この街の周りではそれを仕入れるのが出来ない。何故だか分かるか?」
「………あまりそのようなものが収穫できない、もしくは採取のし過ぎで街の周りにある自然が崩壊するから、とか?」
「そうだ」
翔の解釈に、コウマは頷く。
確かに、周りにはフルーツの成りそうな木が幾つもある。
街の外でも収穫できそうなものが大量にあった。
だがそれに関しては、先程コウマが『異世界から人が来ることが度々ある』と言う言葉に対して、軽い矛盾が生じる。
その矛盾とは、【異世界から人が来るなら、場合によっては街の周辺の食物も採取してないとおかしい】と言うことだ。
「………成程、そういうことか………。つまりこういう事だろ?【何処かで食物を栽培する】。そしてそれは都市化が進んでないような【貧相地】で、主にその貧相地から貧しそうな奴を【奴隷】にして仕事させたりする。そうだろう?」
翔は自分が思ったことをコウマに述べる。
が、コウマはそれを聞くと、少しため息をついていた。
「少し惜しいな」
「え?」
「確かに、貧相地の奴等を奴隷にしている。が、だからと言って貧相地にそう易々と【栽培することが許される】と思ったか?」
「!」
そう、いくら都市化が進んでない場所でも、育てる場所が悪ければ、結果的に育たなければ意味がないのだ。
では、どこで大量の食物を育てているのだろうか。
翔はそう思うが、その疑問はコウマが先に答えていた。
「この世界で一番有力な貴族がいる。名前は『ヨクバール・オール』。中々の戦略家で、事実それで金儲けを度々成功させているが、裏では奴隷商人や薬物売買を平気で行い、尚且つ一部の異世界にそれらを引き渡したりしている、世界的に大規模な貴族だ」
「つまりそいつが何処かで食物を栽培したりして、裏では独占しているということか?」
翔の言葉にコウマは肯定する。
コウマの話では、自分の敷地内に巨大な地下空間を作り、そこで様々な違法物を作ったりしているらしい。
更にそこで食物を生産したりしているらしく、その生産スピードがおかしいほど早いらしい。
「………まさか違法的な薬品とかを使って栽培したりしているのか?」
「恐らくな」
「ちょっ、俺たち普通にそれ食べてるんじゃあないのか!?」
「かもな。実際にそこら辺にいた馬の体を【気】を応用して探ってみたが、身体に有害な物質が少し含まれていた。恐らくは稲作もその方法で育てていたんだろうな」
「俺、今からそいつぶっ潰しに行ってくる」
翔は直ぐ様オーロラを呼び出すと、ディブレイクドライバーを構えオーロラの中に入ろうとする。
が、その前にコウマが翔とオーロラの間に立つと、オーロラを軽く触れて壊していた。
「Σちょっ、オーロラ壊すな!?」
「落ち着け。まだ話は終わってない」
コウマはそう言うと、魔法で翔の体に鎖を掛ける。
翔は慌てて抜け出そうとしたが、コウマが更に重力波を掛けてきたので、渋々諦めた。
「それで、先程悪い情報があると言ったな」
「それが何か関係してんのか?」
「ヘルズが関わっている」
「!」
ヘルズが関わっていると聞いて、翔は目を見開く。
コウマはそれを気にせず、話を続けた。
「奴等はどういうわけか、異世界のいくつかに干渉し、力を蓄えている。お前たちも昼間にリザードマンたちと対峙しただろ」
「あ、あの蜥蜴か。まさかそれも?」
「あぁ。あのリザードマンはこの世界の存在だが、奴等はどういうわけか人間に従っている。恐らくはヘルズの奴等がヨクバールに何らかの力を与えたか、奴等が何かを吹き込んで、それをヨクバールに主導権を握らせたかだな」
コウマが言うには、この世界のリザードマンたちは知性がかなり高く、その上プライドが凄まじく強いという。
そうなると、コウマの言った事と一致しないのだ。
何かを吹き込まれて協力している、もしくはそのヨクバールというやつが洗脳系の能力をヘルズから与えられたという可能性が十分高い。
「敵さんもここまで秘密利に活動しているなんて、偉いねぇ………」
「だから直接乗り込むのは危険だ。それに明日からお前はそいつを見るぞ」
「明日………まさか?」
「そいつが今回の大会のスポンサー等を行っている」
飛んで火に入る夏の虫、とはこの事かと翔は思い、軽く胸を踊らせるが、あることを思い浮かべる。
それはヨクバールが開催の主催者でもあるということは、もしかしたら裏で何かしてくるかもしれないということだ。
「とにかく、大会に出るなら気を付けておけ。もしかしたら、昼間のお前らの行動で、ヘルズの奴等も動いてくるかもしれないからな」
「あーはいはい、分かってまーす」
「フンッ。達者でな」
その瞬間コウマは一瞬で、その場から去っていった。
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翌日。
この日は朝からトーナメントの会場が騒がしかった。
試合が始まる前から既に観客席が満員で、その上無理矢理入っている人もいたため、正直暑苦しいことだろう。
そんな中で翔たちは、とりあえず人が少なさそうな所に座っていた。
「しっかし、これだけ大規模なのに、選手専用の部屋が無いってどういうことだよ………」
「でも良かったじゃないですか。あまり人が来なそうな所に入れて」
「そうですね。それにしても、翔さんたちが大会に出るとは………」
ナクアは翔たちの顔を見る。
すると零は顔を膨らませて、機嫌を損ねだしていた。
「そもそも私は大会に出るつもりはなかったけど、何処かの誰かさんがなー」
「おいおい……」
「でもお二人なら、余裕に勝ち進めると思うのですが?」
ナクアの言葉に零は未だ顔をしかめる。
すると翔は、ディブレイクドライバーを取り出すと、いきなりナクアに預けていた。
「と言うわけで、暫く預かってくれ」
「え?でも」
「リーダーは基本、決勝まで生身で挑むのが好きで………」
「まぁ、途中でそれを使うことがあったら、その時は投げ渡してくれ」
翔はそう言うと、服のポケットから拳銃を取り出し、弾を抜いていく。
そしてプラスチック製のような物に詰め替えると、服のポケットに戻した。
『お待たせしましたーー!!只今より、第7回ディアスムーントーナメントを開始します!!!』
突如として、会場から大声が聞こえだす。
それと同時に観客席から、歓声が響きだしていた。
『司会はこの俺、異世界を又に駆けるドン・ボイスがお送りいたします!!そして今回VIPを勤めるのは、主催者であるヨクバール・オールさんと!特別ゲストのホークタイガーさんです!!』
『主催者のヨクバールです』
『ゲストとして呼ばれたホークタイガーだ。宜しく頼む』
『そして試合のジャッジを務めるのは、シンサーマナーだぁぁぁ!!』
やけにデカイ大声を出しつつ、大会の主要人物を紹介していくドン・ボイス。
だが、彼が騒ぐたびに観客が盛り上がっていった。
一方翔は、双眼鏡を取り出して、VIPの所を見ていた。
(あれがヨクバールか………なんかイメージと違うな…)
翔がそう思うと、今度は大会のルール説明が行われた。
『ルールは簡単。武器や防具、魔法などは何でもOKだ!ただし、殺したり、その場で戦闘不能と判断されたにもかかわらず、何時までも相手を攻撃すること、そしてシンサーマナーが禁止と判断した奴をすると、強制退場!参加者の全員は分かったかい?』
「「「おぉーーーっ!!!」」」
参加者の殆どが叫び、それに合わせて観客の人々も歓声を上げていた。
『さて………ここで今回の参加者は………おぉ?128人と丁度いい人数だねぇ!その内この世界以外の参加者はっと……50人弱、しかも珍しい!女性の参加者が3人も居るらしいぞぉぉぉぉ!!』
(その内の一人、私だ…しかもたった3人って……orz)
(れ、零さんしっかり……!)
女性の参加者がたったの3人、と言う言葉を聞き、零は落ち込み、それをナクアが慰めていた。
翔はそれを堂々と無視しつつ、大会のときに渡された番号の付いた紙を見ていた。
「俺は確か110番か………零の番号は?」
「私ですかー…38番ですねー」
なんか既に放棄気味の零だが、翔はこの際気にしないようにする。
するとVIP席の下にある電光板から、大会のトーナメント表が映し出された。
「お、俺と零は上と下にキッチリ分かれているな。これは決勝で当たるか?」
「もし当たったら、ブルーフォームのアームで遠慮なく殴ります」
「いや、遠慮してくれ」
零の言葉(ナクアにとって、冗談ではないと思った)に翔は遠慮するように頼む。
が、零はにこやかな笑顔で翔を見ると、そのまま翔を見つめていた。
………何処と無く『覚悟しておけよ?』と言っている様な笑みだったが。
「ところで翔さん」
「ん?どうした」
「―――試合、行かなくて良いんですか?」
ナクアの言葉を聞き、翔は首を傾げる。
それを見たナクアは、翔に説明していた。
「どうやら今回の大会は、試合をスムーズに進めるために、試合が控えている三組は、フィールドの近くで待機してないといけないらしいです」
「え、そうなの?」
「確かリーダーって」
「―――悪い、行って来る!!」
翔は慌てて観客席を走り出す。
それを見た二人は顔を見合わせると、軽く笑い出していた。
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それをとある場所から、ローブで顔を隠した者が見ていた。
「あれが登竜翔か………」
そのローブを着た者の周りでは、左半分が緑で、右半分が茶色の【何か】が飛び跳ねていた。
「あいつを倒せば、俺は………!!」
ローブを着た者はそう言うと、その場から去っていった。
ナクアの名前は、若干思いつきで決めたものですが、意外と気に入ってます。
部屋を追い出される翔w。
後、ここで重要なお知らせですが、基本的に翔と零は宿に泊まる時、同じ部屋で寝たりします←
と言ってもまぁ、正直仕方ないです。
外伝編でその理由は明らかにしますが、正直理由が納得するしかありません。
どちらにしろ野宿のときもそうしてますし。
翔が言ったこと、本当は翔自身が言えるわけでもないんですよねー………。
結果的に【生きる意味を無理矢理探し出す】ということですし………。
そしてコウマさんキター!!
何気に色々と凄い事言ってますが、この際気にしないでください←
そしてヨクバールのとっつぁんは、普通の貴族のような体系ですので、そこら辺も気にしないでください←
どうせなら、コウマさんが触れただけでオーロラ破壊+重力波で翔の動きとめるというのも気にしないでください←←
そしてヘルズはあえて他の世界に干渉しているようで………?
会場が満員な理由:そもそも他の世界から参加している人もいるなら、観客も他の世界から来ないわけが無い
司会者とかゲストとか、そこら辺の名前は若干考えました。
ゲストの名前に関しては、遊びですけどwww。
零のキレ具合w。
重要なところは確認しない翔ww。
正直ナクアが居ないと、不戦勝扱いされることになったんじゃ………。
ここで誰かが登場しました。
と言っても、何となく飛び跳ねていた物体が分かれば、答えも見つかると思いますが。
「え!どゆこと!?」となっても、責任とかは取りません(え)。
次回は多分大幅に試合カットする可能性大←