仮面ライダーディブレイカー~紅の破壊者~ 作:火野荒シオンLv.X-ビリオン
翔「なんだその微妙な数字」
零「え、どういうことですか?」
シオン「……とりあえず、ごめん零」←十時の方を向いている
零「え?ちょっ、それどういう意味ですか?ねぇ??」
「そしてこれが俺の変身するマスクドライダー…… もとい仮面ライダー【パンチホッパー】だ…… さぁ、俺と一緒に地獄へ落ちようか」
影山という男が変身した【パンチホッパー】は、ゼロGFに向けて、掌を出す。
だが、それはまるで『かかってこい』という仕草をしていた。
ゼロGFは相手の特徴をよく見ながら、どう先手を打つか考えていた。
実は零は一度だけ、翔と共にライダーの特徴をまとめた資料を見たことがあり、ある程度特徴を知っていた。
(確かあのライダーは…ホッパーゼクターと呼ばれるやつをベルトに嵌める向きによって、今変身されているパンチホッパーってやつと、緑色の【キックホッパー】に変わるんだっけ?それでアレの方は腕力とかが強く、更にクロックアップシステムを備えている……だったら、隙を与えないように攻撃をするべきか?)
ゼロGFは相手の特徴を知っている為、どのように攻撃を伺うか考える。
ゼロGFは攻撃力が若干低いが、その分クロックアップに近い速さを利用したフットワークによるラッシュ攻撃が可能となる。
しかしクロックアップはどちらかと言うと【止まった時間の中を歩く】ような感覚。
ゼロGFはクロックアップは見切れない為、いざと言うときに使われれば、零の認識できる範囲内でも見切れるか分からない。
(どっちにしろ、考えても無駄ね……)
「どうした?来ないのか?」
「そんなに殴られてほしいなら………遠慮なく!!」
ゼロGFはそう言うと、一瞬でパンチホッパーに迫り、攻撃を始める。
が、パンチホッパーはゼロGFの攻撃を素手で受け止め、カウンターでゼロGFの腹部に一発パンチを決め込む。
その一撃にゼロGFは後退りする。
「が、はぁっ……!!」
「なんだ、それだけか?」
「っ、のぉ!!」
ゼロGFは再び攻撃を仕掛けるが、それらを尽く受け流す。
そして再びカウンターを決められ、そこから逆に連続攻撃を喰らってしまう。
そしてゼロGFの首を掴むと、部屋の外に投げ飛ばしていた。
「きゃああ!!」
「あれれー?もう終わりかなー??」
「くっ!だったら!!」
『シロ!シロ!ハクギン!!』
ゼロはグリーンフォームからホワイトフォームにフォームチェンジすると、オーディーンマグナムで遠距離から攻撃をする。
いきなりの遠距離攻撃にパンチホッパーは慌てて避け、ヨクバールも流れ弾をギリギリのところで避けていた。
「ちょっ!遠距離なんてアリか!?」
「戦いは非情って言葉を知らないの!?」
「知るか!!こうなったら、普段は使わないけど………!」
(…来る!!)
ゼロGFは身構え、パンチホッパーは【ゼクトバックル】の横にあるトレーススイッチをスライドする。
「クロップアップ」
『Clock Up』
その音声と共に、パンチホッパーが消える。
否、認識できないほどの速さで移動しているのだ。
しかしゼロHFは焦らず、自身の周りにバリアーを張る。
するとそのバリアーが”何か”を弾いた音が聞こえ、最終的には時間切れを起こしたパンチホッパーが現れていた。
『Clock Over』
「クッソ!なんて硬いんだ………!!」
「この姿の防御力を舐めるな!!」
「ちぃっ、仕方ない…ライダージャンプ」
『Rider Jump』
パンチホッパーはホッパーゼクターの脚部にあるぜクターレバーを動かすと、音声と共に脚にエネルギーが溜まっていく。
そして脚を曲げ、ゼロHFに目を向けると―――近くの壁に跳躍していた。
突然の行動にゼロHFは呆気に取られるが、そのスピードはどんどん上がっていく。
そして一定の速度に達すると、
「ライダーパンチ…!」
『RiderPunch』
そのまま壁を蹴ってゼロHFの所まで跳躍し、腕に【タキオン粒子】と呼ばれるものを収束すると、必殺技【ライダーパンチ】を放った。
ゼロHFはバリアーで防ぐが、跳躍による威力の増幅と、ほんの一瞬だけバリアーを張るのが遅れた影響か、徐々にバリアーに亀裂が入ってくる。
そして………。
―――パキィン
(!砕かれ…)
「地獄に落ちな!」
バリアーが砕けたと同時に、ゼロHFの腹部にパンチホッパーの攻撃が直撃していた。
「が、ぁぁ………」
ゼロHFは入り所が悪かったのか、大きく崩れ落ちる。
しかし変身は解けておらず、意識も薄らと残っていた。
それを見たパンチホッパーは、顔を顰めながら溜め息をついていた。
「まだ意識があるのか……しぶといな!!」
「がはっ!!」
パンチホッパーは追い討ちにゼロHFを蹴飛ばす。
ゼロHFはその場で転がりながら倒れていき、そこから足を乗せられ身動きを取られない様にされてしまった。
「さぁて、どうしようかなー。こいつを優先的に始末しろって言われたけど、こいつが本当に大首領の”脅威”のひとつになるのか?まぁいい」
「う……ぅ…」
「影山殿、例の少女を捕らえてきました」
突然部屋に男が入り込み、パンチホッパーに向かって何かを報告する。
パンチホッパーは「ご苦労」と告げ、捕らえた人物を連れて来るように命じる。
男は返事をしながら部屋を退出し、パンチホッパーはゼロHFに顔を近づける。
「ははっ、いい知らせだ。お前に客が来ている」
「ぇ…?」
「連れて来ました!!」
「―――いや、離してください!!」
「!」
連れて来られた人物を見たゼロHFは、思わず目を見開いてしまう。
その人物は、先程避難した筈のナクアだった。
「ナクア…ちゃん……!?どう……して……」
「!零さん!!」
「本当は少し前に捕まえたみたいだけど、手間が掛かったらしい」
「な……で…?」
「ごめんなさい……あの後やっぱり付いて行こうとして戻った時に捕まって……本当にごめんなさい!!」
ナクアはゼロHFに全力で謝罪する。
それを見ていたパンチホッパーは、高笑いしていた。
「あっはははは。ごめんなさいだって~?むしろ彼女が捕まった理由は、アンタにあるんじゃないの?」
「くっ……!」
「ま、どの道逃げられないけどな。外は既に包囲されていたしっ!!」
パンチホッパーはゼロHFの首を掴み、ベルトを剥ぎ取り投げ捨てる。
同時に変身が解除され、ボロボロの零が姿を露にした。
「くっ……はな……せ…!」
「!?こいつ、女だったのか!?」
パンチホッパーは、零が女だったのに気付くと少し動揺したが、すぐに冷静さをとり直す。
「通りで攻撃が弱いと思ったら……まさか女だったのか」
「な……にを……」
「何、お前が女だからって、お前が想像するようなことしない。むしろ俺の趣味じゃない……どちらにしろ殺さないといけないけどな?」
パンチホッパーがそう告げた途端、零の腹を軽く殴る。
しかし、ライダーの上に元々パンチのスペックが高いパンチホッパーの拳に、生身の零が耐えきれるはずもない。
その攻撃を受けた零は倒れこんでしまうと、その場で吐き出してしまう。
「うっ……げえぇぇぇぇぇ……」
「おいおい……それだけで吐くなよ……どうせ死ぬまで殴られたりするんだからな!」
「ぎっ!?」
今度は強く蹴られ、零が大きく吹っ飛ぶ。
そして地面に落ちたとき、今まで隠れていたヨクバールが出てきて、パンチホッパーの後ろに隠れる。
「だ、大丈夫なのか……!?」
「さぁな。どちらにしろ殺せと言われているから、殺さないといけないけど」
「零さん!零さぁぁぁぁぁぁぁんっっ!!!」
ナクアが悲痛な叫び声をあげ、パンチホッパーは倒れている零の首を再び掴む。
そこから再び殴りだし、段々と腹部以外の場所も殴り出していた。
零の意識は既に途切れかけているが、殴られる度に意識がその場で呼び覚まされ、気絶することすら許されない状況になっていた。
「ぎぃっ!がぁっ!ひぎぃ!」
「お願いします!今すぐ止めてください!!」
「煩い!俺もこういうのは好きじゃない。けど、やらないと俺が死ぬ羽目になる」
「自分が無事であればそれでいいんですか!!?」
「煩いと言っているだろ!そいつを黙らせろ!!」
ナクアは必死に説得をするが、パンチホッパーは受け入れずに、ナクアを黙らせるよう命令する。
するとナクアを捕まえていた男は、ワームの成虫態になり、ナクアを更に強く押さえつける。
突然の出来事にナクアは恐怖し、そのまま気絶してしまった。
零は朦朧とした意識で手を伸ばすが、その前に顔面を殴られてしまう。
「が、ぁぁぁ………ぁ……」
「さてと、そろそろ殺すか……」
『Rider Punch』
パンチホッパーは直接ライダーパンチを発動させ、右腕にタキオン粒子を収束し始める。
そしてそれらを溜め終えると、ゆっくりと零の顔を見る。
零の顔は血と涙と、殴られた後でボロボロになっており、辛うじて原型を留めていた。
「おねが……ころさ……いで……も……やめ…」
「残念だけど、それは無理だ。じゃあな」
パンチホッパーがそう告げてライダーパンチを放つ―――瞬間だった。
「―――テレポート……」
突然背後から声が聞こえ、同時に零の姿が消えていた。
パンチホッパーは途中で攻撃を中断すると、すぐさま背後を向く。
すると先程の成虫ワームが燃え盛り、その他にも部屋にいたワームの者たちが次々と燃えていた。
そして奥の方を見ると、赤いロングの髪の毛を風でなびかせ、藍色のローブに包まれた12~3歳程の少女が立っていた。
その背後には先程消えた零が、壁にもたれ掛かっていた。
「なっ……!?誰だ、貴様!!」
「…私…は……コウマさんの……片腕の…リナ……アルカディアス………。またの名を……【神クラスの魔法使い・リナ】……」
そう、本来なら超絶極神のコウマと一緒にいるはずの、リナだった。
零は途切れかけた意識で何故ここにいるのか尋ねようとするが、
「ちょっと……待ってね……【ディブィジョン】……」
その前に言葉を遮られ、更にリナが魔法を唱えると、もう一人リナが現れる。
そして最初にいたリナがもう一人のリナに「任せたよ…」とだけ伝えると、手に持っていた杖をパンチホッパーに向けていた。
「おいおい。一度だけ仕事で女の子を拐おうとしたけど、流石に殺さなくてもいいやつを殺すのは…」
「ユナイト……【ブレイブバード】…【アイスフィールド】…【ホーリー】………」
「!」
パンチホッパーはもう戦う意思はないと主張するが、その前にリナが魔法を唱え、パンチホッパーに放つ。
炎のような鳥がパンチホッパーを襲うが、その前にジャンプして避ける。
だが、炎の鳥が地面に激突すると、そこから一気に地面が氷結し始める。
そして一定の幅に拡がり、その中にパンチホッパーがまだいた時、氷結した地面から光のようなものが吹き出る。
当然範囲内にいたパンチホッパーは避けきれず、諸にその光を浴びてしまう。
するとその光を浴びたパンチホッパーのスーツから火花が大量に飛び散り、光が収まったと同時に変身を解除していた。
「がはっ…!ま、まさか……最初から範囲攻撃を狙って……!」
「な、なんだかよく分からないですが、今のうちに」
「……逃がさない……チェイン……【ナチュナル】……【エレキ】……」
「!しまっ…あばばばばばばば!?」
隙を見て逃げ出そうとしたヨクバールを、リナは植物の蔦のような物を呼び出して拘束し、更にそこから電流を流す。
電気を流されたヨクバールは気絶し、更にマギアを操っていた腕時計もショートして軽く爆発を起こす。
それを見た影山は、作戦が失敗したと判断し、懐から転送装置を取り出して使い、逃げていた。
「あ…」とリナは声を出すが、そんなことをしている場合じゃないと思い、ナクアの容態を見る。
幸い気絶したこと以外は、特に何もされている様子はなく、ホッと息をつく。
が、それでも零が残っているため、零の傍に行く。
「…大丈夫?」
「大丈夫…みたい…ある程度……回復…させた…から………」
「ありがとう……お疲れ様………」
駆け寄ったリナが治療をしていた方のリナに容態を聞くと、役目を終えたかのように、治療をしていたリナがすうっと消えていった。
それを見届けたリナは、零の方を見る。
零の体の傷は殆ど回復しており、顔もボロボロになる前に戻っていた。
リナはそこに【フルリカバー】と呼ばれる魔法を零に掛けると、そのままテレポートで立ち去っていった。
今回はリナちゃん無双?回でした。
いや、マジで最初からこの展開考えていた←
零がライダーの知識を知っている理由:翔がそれらの資料を読んでいるのを一緒に読んだから
なので零は、大体はライダーの特徴は分かりますね。
影山さんのカウンターフルボッコヒデェwww。
因みにスペックはほんの少しだけ上がっています。
大体………0.5㌧ぐらい?←
そしてそんな言葉はないぞ、零www。
影山さんがやった行動は、実は相手を撹乱しつつ、壁を蹴ることで上がった跳躍力で相手の懐に飛び込み、思いっきり決めるという、バッタという利点を生かした攻撃法でした。
その結果、零がボコボコにされる羽目になったよ!!←
後、実はこの時、ホッパー系のハイパーフォームを考えていたんですが、めんどくなったのでカットしました。
とりあえず言えること:零ゴメン←
いや、それぐらいしか言いようがないです、マジで。
そして女だと知っても殴るのをやめない影山さんマジ鬼畜←←
……いや、若干良心があった……か…?←←←
ここで来ました、コウマさんの付添人のリナちゃん。
実は結構強い(というか冗談抜きに神と戦いあえる)子でした。
基本的な攻撃としては魔法で、一度に複数の技を1つに纏める事も出来れば、連鎖するかのように攻撃を連続で放つ事も出来ます。
後、普通に禁断系の魔法(例えば死んで結構な時間がたった後でも使える蘇生魔法)も扱えるので、ある意味最強の魔法使いです。
もっとも、まだこれだけじゃないんですが。
次回は決着マギアと、とりあえずヨクバールの結末を。
その次がトーナメント大会ラストにしようと思います。