仮面ライダーディブレイカー~紅の破壊者~ 作:火野荒シオンLv.X-ビリオン
翔「地味に長かったなー………」
零「ですねー………」
シオン「果たして物語はどうなるのか!?それでは本編、どうぞ!!」
次の朝、翔たちはオーロラを使い、ナクアたちの村にやって来ていた。
久しぶりの故郷にナクアは、歓喜の声をあげていた。
「ついに…村に帰ってきたんだ………!」
「お前たち、不思議な力を持つんだな…俺が知っている限りでも、これだけ大規模の転移魔法は中々見かけなかったぞ…」
「んー、俺もよく分からんけど、自然と使えるようになっていたんだよな………」
マギアの言葉に翔は軽く頭を掻きながら答える。
マギアは「そうか…」と言うだけで済ませ、村を歩いていく。
それを見たナクアは急いでマギアを追い掛け、翔たちもそれについて行く。
すると道中で、村の人々が声を掛けてきた。
「おろ?マギア!やっと帰ってきたか!!」
「ん?本当だ!ちゃんとナクアちゃんも連れて帰ってきてるぜ!」
「二人とも、心配したのよ!中々戻ってこないから、マギアがしくじったかと思ったわよ!」
「ヘンリーさん!シグルドさん!」
「カタールおばさん、その言葉が胸にチクッとしたんですがorz」
エプロンをしたおばさんの言葉に、マギアはその場でへたれこむ。
それを見た零は苦笑し、翔に至っては大笑いしていた。
「ん?そこのお二人さんはどちら様で?」
「あぁ、そうだった。このお二人は、登竜翔さんと、星野零さん。私とお兄ちゃんを助けてくれたんです」
「おおー!!そうだったのか!ありがとうございます!」
「あ、いえ!こちらこそ、色々と迷惑を…」
(迷惑かけた事って…あったか…?)
翔はそう思うが、それを告げた瞬間に零に殴られるので、心の中に留めておく事にした。
するとどんどん翔たちの周りに人々が集まり始め、みんなでワイワイ騒ぎ出していた。
「おおぅ!マギア!ナクアちゃん!今戻ってきたのか!」
「ずいぶん遅かったね~?」
「ナクアお姉ちゃんが帰ってきた!!」
「ナクアお姉ちゃーん!」
「ん?あそこにいる二人組は誰だ?」
「なんでも、マギアたちを助けてくれた恩人らしいぜ」
「なにぃ!?そうと知っちゃ、早速パーティの準備だ!」
「それにしても…マギアの野郎、途中でしくじったのか……」
勝手に盛り上がっている中に、一部マギアのライフに止めを刺すかの如く、言葉という名の凶器が飛び交い、それを聞いたマギアは、隅っこで体操座りを始めていた。
そんな兄を無視しつつ、ナクアはヘンリーというちょっとポッチャリな男に尋ねていた。
「そういえばヘンリーさん、お母さんはどこにいますか?」
「そういえば畑だったな。ここからだと、お前さんたちが帰ってきたのに、中々気付かないだろうしなぁ」
「畑ですね。分かりました。ありがとうございます」
「礼なんていいから、早く行っておやり。ルシアさん結構悔やんでたから」
「はい!という訳で翔さん、零さん。少し先に行かせてもらいます」
「行ってこい。つぅかいちいち許可とかそういうのいらん」
「頑張ってね、ナクアちゃん!」
「―――はい!」
ナクアは勢いよく返事をすると、スタタと走っていった。
するとヘンリーが翔たちの前に来て、いきなり頭を下げ始めた。
「改めまして、私はこの村の村長、ヘンリー・バレンシアと申します。この度はナクアと、マギアを助けて頂き、誠にありがとうございます。この事に関しては、なんとお礼をしたら……」
「Σとんでもないです!私たちも色々と迷惑を掛けたので、別にお礼なんか…」
「俺もいらん。つぅかアンタ、村長だったんだな」
「えぇ。このなりですが、ナクアが連れていかれた時に決められていたんです。なのであの子は今、私が尊重だと知りませんよ」
ヘンリーは笑いながら言うが、その後顔を真剣にし始めた。
「いやはや、本当にありがとうございます。貴殿方はナクアたちを救ってくださった。ナクアたちが戻ってこなかったら、私たちは罪悪感に縛られていたでしょう………いや、そもそもあんな子を奴隷商人に引き渡した時点で、罪悪感で胸が苦しかったです…」
「「………」」
「それに、一番辛い思いをしたのは、他でもないナクアたちの母親………ルシアさんでした…あの子、そのような事で何か話してましたか?」
「…あいつの母親があいつを売った時、必死に叫んだのに、声が届かなかった、自分が存在するからいけないんだ………って言ってた」
「…そうですか……」
ヘンリーはそれを聞くと、俯き始める。
翔はそんなヘンリーに尋ねていた。
「…なぁ、教えてくれないか?あいつが言ってたんだ……自分が産まれる頃に、景気が悪くなったとか、家族が可笑しくなっていったって言ってて…だから、何が原因で、あんなこと言ったのか気になって…」
「………あれはナクアが産まれる前でした……ルシアが旦那のシングウと一緒に、宿屋を建てました……」
「え?ナクアちゃんの家って、宿屋だったんですか?」
「はい…ルシアがシングウと結婚する時から既に決めていたことで、『旅の人たちが、ゆっくりと休める場所を作りたい』と思い、マギアが当時3歳頃に、建てられました……最初の頃はある程度繁盛しており、村も静かで良い場所として有名でした…」
そう語るヘンリーは顔をあげ、空を見始める。
「しかしある日、ルシアがナクアをお腹に授かって、後数ヵ月で産まれるという時期でした………ヨクバールと名乗る男が、いきなりこの村の付近の森林を、伐採し始めたんです」
「「!」」
ヨクバールと聞いて、翔たちは目を見開く。
話を聞くと、当時からビジネスとしていろんな場所を開拓して、自身の陣地とも言える町を作り上げていたらしく、ディアスムーントーナメントの会場があった町も、昔はあそこまで広くなかったらしい。
「森林を伐採されたら、果物も取れず、動物もいなくなってしまう。そう考えたシングウは、単身でヨクバールに抗議しに行ったのです。しかし……」
「受け入れてもらえなかった、と」
「はい……そしてヨクバール本人が、体がボロボロで戻ってきたシングウと村にやって来て……ルシアの目の前で殺したんです。銃で撃たれて」
その言葉を聞いた零は、思わず口を塞ぐ。
ヘンリーはそれでもなお、当時の出来事を話し続ける。
「目の前でシングウを殺されたルシアは、その場で泣き崩れ、ヨクバールは平然と、森林伐採の作業を再開したのです」
「ヨクバールのやつ……!」
「そして木々が無くなったがために、村は苦しくなり、やがては川にすら魚も寄り付かなくなりました……それを見てヨクバールは、この地が役に立たないとでも思ったのでしょう…そのまま引き返していきました………そしてその2ヵ月後に、ナクアは産まれました」
ヘンリーは拳を握り締め、悔しそうな声をあげながら、なおも語り続ける。
翔は話を聞きながら、ヘンリーや村の者たちを見回す。
村の中には、ヘンリーと同じように、悔やんだかのような顔をしている人たちが、何人もいた。
「それからはルシア一人で、マギアたちを育てることになり、一生懸命働いてました。けれど、シングウが死んだショックが大きかったのか、どことなくルシアは浮かれた感じでいました………そしてついこの間、2年前に行方不明となったマギアが、村に戻ってきたのです」
ヘンリーはマギアの方をゆっくりと向き、マギアもそれに気付いたのか、こちらの方を向いてきた。
「最初にマギアが戻ってきた時は、ナクア以外の者が色んな意味で驚きました。噂を信じて一人で行った事、それがヨクバールの罠だった事、そして2年間も奴隷として働かされたこと………そしてナクアを奴隷として売ってくれと言ってきた事に」
「じゃあその時からマギアはその事を計画していたのか?」
「はい。最初は村の者たち…特にルシアは反対してました。けれどマギアは「信じてくれ」とだけ言い、マギアを信じて、2週間ちょっとぐらい前に、ナクアを奴隷商人に引き渡しました」
「まっ、どうやら失敗したっぽいけどなー…ってイデェ!?」
「空気を壊す事言うんじゃないよシグルド!」
シグルドが余計な事を言ったせいで殴られるが、マギアはスッと立ち上がると、翔達の方を向く。
「いや……シグルドさんの言う通り、俺は自身のせいで失敗した…いや、行動すら出来なかった。ヨクバールの所で働かされて、それが身体に染み付いていた。結局、俺は何にも出来なかった…」
「「「………」」」
「それなのに昨日、ナクアが俺は悪くないって、あいつも俺の罪を背負うと言ったんだ……俺はあいつを巻き込んで、命の危険に晒しといてなお、俺の事を『兄』として受け入れてくれた………ははっ、どうしてこんな最低な男を『兄』として受け入れてくれるのだろうか」
マギアは微笑しながら言うが―――同時に翔がマギアに向けて飛び蹴りを放っていた。
突然の不意打ちにマギアは大きく吹き飛び、地面に倒れこむ。
マギアはその場からゆっくり立ち上がると、ギラリとした目で翔を睨みつける。
「……何をする?」
「お前も一々引っ張り過ぎなんだよ」
「何だと…!?」
「ナクアはお前が自身の過ちに苦しんでいたから、お前が償いきれない罪に苦しんでいたから、あいつはそう言ったんだろ?だったらそれでいいじゃないのか?あいつがそうしたいんだったらな」
「そんな事……」
「それに、ナクアはお前を恨んでなんかいなかっただろ?恨んでいたなら今でもお前のことを『兄』として受け入れてないだろ」
「!」
翔の言葉にマギアは目を見開く。
確かに本来ならば、ナクアはマギアを恨むべきだからだ。
目の前から姿を消し、自身の策で危険な目に遭わせ、ヨクバールの駒として働かされ、沢山の命を奪った様のもの。
それなのに何故ナクアは恨まなかったのか。
―――それはナクアが、マギア自身の苦しみを、後悔を、そしてナクア自身に対しての愚かさ等を、理解し受け入れたからだ。
苦しみや己の怒りを総て理解したから、受け入れたから、自分も罪を償うと言った。
それ以前にナクアは、今まで苦しい思いをしてきてなお、マギアを『兄』として受け止めた。
「それなのにお前、昨日のナクアの気持ちを踏み躙るのか?」
「っ………」
「今のお前に出来る事は、あいつの、お前たちの母親の、村の人々と共に生きていくことだろ。そこから少しづつ、罪を償えばいいさ。俺たちはそれが”出来ないところまで”来てしまった。だけどお前は、まだ償える。お前には”大事な人たち”がいるからな」
翔がそう告げた途端、シグルドが騒ぎ出す。
それに繋がるかのように、村の全員が、マギアに向けて騒ぎ出していた。
「そうだぜマギア!お前は何も悪くない!!悪いのはむしろ俺たちだ!!」
「そうよ!私たちのせいで、アンタたちの親父さんは死んでしまったも同然なんだから!!」
「お前が村に戻ってきた時、辛そうな気持ちは分かっていた!それなのに俺たちは、お前に対して何も出来なかった!」
「だから私たちは、マギア君が悪いなんて思ってないわ!!」
「お前の苦しみは俺たちも償う!お前の親父さんへの分も含めてなぁ!!」
「「「よくわかんないけど、マギアおにーちゃんは、なんにもわるくなーい!!!」」」
「み………んな………」
村の人々の声に、ナクアは涙を零しながら、その場に崩れ落ちる。
―――皆が俺の為に……
―――それなのに俺は………
するとヘンリーがマギアの所に、ゆっくりと近づいてくる。
そしてマギアの頭に、ポンと手を乗せながら告げていた。
「お前は自分を責めすぎていたんだ……私たちにも非があるのに………でも、これからは村の皆と共に、償っていこう………そうじゃないと、シングウにも顔向けが出来ないだろ?」
「…ぅぐっ……ぁああ……!!」
「―――お帰り、マギア」
「ぁぁあ"……あ"あ"ぁ"ぁ"………!!」
マギアはその場で泣き崩れ、村の人々はそんな彼に近づいていく。
零も軽く涙を零しつつ、翔はナクアが向かった方を向く。
(後はお前だけだ、ナクア)
~~~
ナクアは急いで畑の方に向かう。
途中で何度も転びかけ、息も途切れかけていく。
それでもナクアは、母親と会う、その想いだけを胸に秘め、ひたすらと走っていった。
そして3分後―――ようやく畑に到着していた。
ナクアは辺りを見回すと、何人かの女性が野菜を収穫しているのが見える。
ナクアはその方向にゆっくりと歩いていくと、一人の若い女性がナクアに気付く。
そして慌てた様子で近くの女性に話し、話された女性が慌ててナクアの方を向く。
―――ナクアにとってそれは、生まれてから一番見た顔だった。
「―――お母さん………」
ナクアが離れた所でそう呟くと、女性―――ルシアは背中の籠を急いで下ろし、ナクアの方に走り出してきた。
それを見たナクアも、段々とスピードを上げていき、最終的には走り出していく。
そして―――
「―――ナクア!!ナクア!!」
「おかあ………さん………おかあさぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
ちょうど中間付近にまで走った後、二人は抱き締めあっていた。
ナクアの目からは大量の涙が溢れ出しており、ルシアもポロポロと涙を零していた。
「おかあ……さ……」
「ごめん……なさい……ナクア…貴女を……危険な目に…遭わせちゃって………本当に……ごめんなさい………!!」
「いいの…お兄ちゃんに……聞いたの…村を救う為にやったって………だからお母さんは悪くないの……お兄ちゃんも………村の皆も………!!だから私………気にしてないよ………!」
「…ナク…ア……!!」
二人は抱き締めあったまま、暫くその場で泣いていた。
~~~
「えー、それじゃあ皆さん。マギアとナクアが無事に戻って来れた事、そして二人を助けてくださった、登竜翔さんと、星野零さんに感謝を込めて、乾杯!!」
「「「かんぱーーい!!」」」
数時間後、村で祝いのパーティが開かれていた。
本来なら翔たちは、そのまますぐに立ち去ろうとしたが、ヘンリーたちに止められ、ルシアと共に戻ってきたナクアからも「明日までいてください」と言われたので、渋々今日まで滞在する事になってしまった。
翔は溜め息をつくが、零も零で、子供たちが異世界の旅について聞かせてほしいと潤目で言われたため、子供たちに旅について『お話』形式で話していた。
翔は軽くお酒を飲みつつ、村の光景を眺める。
村は一見明るそうに見えるが、元々ヨクバールのせいで貧しくなっていた影響か、初めて来た翔にとっては、その数倍程明るく見えた。
そうしていると、翔の横に誰かが座ってくる。
その人物は、マギアだった。
「………今回は色々と世話になったな。ありがとう。それと、すまなかった」
「おいおい、お前のお袋さんもだが、何回礼と謝罪を言うつもりだ?」
翔は呆れた顔をしながらそう言い、マギアも「それもそうか」と呟いていた。
「そういえばお前、なんで俺たちの事をそうまでして…?」
「ん?んー………そうだな」
翔はマギアの問いに暫く悩むが、一度間を置く。
そして少ししてから、ゆっくり口を開きだした。
「―――俺も昔、妹がいたんだ」
「そうなのか?」
「あぁ。だが、ちょっとした理由で俺は両親を殺し、その後妹と共に家を出た………1ヶ月ぐらいして、元々病弱でもあったから、酷い熱で死んだけどな」
そう語る翔の顔は、何処と無く暗かった。
マギアは翔が『両親を殺した』という部分に疑問を生じ、尋ねようとするが、翔の顔を見て、尋ねるのを止めていた。
「だからかな………俺がここまで肩入れしたのは。お前よりも【償いきれない罪】を持っている俺が言う事じゃないけどな」
「…お前に何があったかは聞かない。だが、今のお前は何をしたいんだ?」
「何を………というと?」
「お前はどういう目的で旅をしているんだ?」
マギアはそう尋ねるが、翔はマギアの方を向くと「内緒♪」とだけ言った。
それを聞いたマギアは呆れた顔をし、「フッ」と軽く笑っていた。
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その日の夜は、ナクアの家に泊まりこむ事になった翔たちは、それぞれの部屋でゆったりと………するはずだった。
「…リーダー……まだ起きてますか…?」
「ん?零か?どうしたんだ、こんな時間に」
本来なら別の部屋で眠ることになった零が、翔の部屋に来ていた。
翔は零を部屋の中に入れると、そのまま二人ともベッドに座り込む。
「で?何しに来たのお前?」
「少し寝付けなくて…あの」
突然零が、翔の方を向く。
翔は首を傾げながら零を見る。
「今回はちょっと………すいませんでした」
「どうしたんだ、いきなり」
「………私が簡単にやられたせいで、ナクアちゃんを救うのが、マギアさんを解放することが出来なくて…」
零は昨日の出来事を簡潔的に述べる。
そんな零を不思議がった翔は何故謝るのかを尋ねるが、零を顔を下に向ける。
「私があの時しっかりしていれば………もっと早くマギアさんを解放出来たし、あの時しっかりしていれば………ナクアちゃんも捕まらなかったはずなのに………!………結局、私は変わってないんですよね、【あの時】と」
そう語る零の体は震えており、涙がポロポロと零れていく。
「私は結局、何も変わっていない…力がなかった【あの時】も、力を手にして少しした時も、そして……今も………結局、私は弱い人間です。守れもしないし救えもしない。そして何よりも【死】を恐れている。………これじゃあ、宝の持ち腐れのようなものですね、ホント」
「零………」
「あははっ、すいません、こんな話してしまって………でもやっぱり私は、変わっていきたいです………もっと強くならないと………私は」
「零!」
翔が怒鳴り声を挙げ、ベッドから立ち上がる。
そして零を平手で叩こうとして、寸止めしていた。
いきなりの行動に零は体をビクリと震わせ、ゆっくりと翔の方を向く。
翔は手を下ろした後、再びベッドに座り始めた。
「お前はなんでもかんでも無理しすぎなんだよ。そもそもお前がそうなってしまったのは、俺の責任だ」
「違います!リーダーのせいではありません!【あの時】の出来事も、今回の件も!全部私が」
「だからそうなんでも自分のせいにするな。【あれ】のせいでお前は心に深い傷をおったし、俺がナクアに敢えてそのまま逃げるように指示しとけば、試合の時のダメージを負ったままのお前を戦わせる事がなかった。それもこれも全部俺のせいだ。だからお前は気にするな」
「リー……ダー……」
「お前は弱いままでもいい。無理に強くなろうとするな。力はそんなもんのためにあるんじゃないからな」
その言葉を零に言い終わると、翔はそのまま寝転がる。
そして零に向かって部屋を出ていくように言う。
しかし零は部屋に戻らず、そのまま寝転がっている翔の上に、頭を乗せていた。
「………すいません。今日はこのまま寝かせてください………」
「………しゃーねぇーな。けど、その前に俺、枕で寝たいから移動しろ」
「…ありがとうこざいます……」
零の目から涙が頬に伝い、その後は二人とも、眠りについていた。
~~~
「世話になったな」
「いや、こちらこそ、厚意で泊めたのに、わざわざ宿代を払ってくれて」
「お金なんてよかったんですよ?」
「零が払おうって煩いからな」
「誰が煩いですって?あ、野菜ありがとうございます!」
翔たちはナクアの家の前で、ナクアたちと別れの挨拶を交わす。
零の手には、村の人たちがお礼として渡された野菜を入れた袋を持っており、頭を一生懸命下げていた。
ルシアは「いえいえ」と言いながら、零に頭をあげるように言う。
「本当ならもっとお礼がしたかったんですよ。けれど最近村の自然が回復したばかりなので、あまり収穫出来なくて」
「いえいえ!こちらこそこれだけ貰えて助かります!」
「おーい零ー。行くぞー?」
「Σあ!?ちょっと待ってくださいよ!?えっと、本当にお世話になりました!」
「いつでもいらしてくださいね?」
「はい!」
零が元気よく返事をして、急いで翔の方に向かう。
翔は既にオーロラを呼び出しており、零は急いで翔の前に到着していた。
そして軽く揉めた後、オーロラを潜ろうとした時だった。
「翔さーーん!零さーーーん!是非またこの世界に来てくださいねーーー!!待ってますからーー!!」
ナクアが大声で翔たちに向かって叫んでいた。
零はナクアに対して手を大きく振り、翔は後ろを向きながら手を軽く振る。
そして翔はオーロラの中に潜る瞬間、こう呟いていた。
「さぁて、次はどの世界に行こうかな?」
やっと1つの章が終わったー!!
これでまだ色々ネタがあるから、後どれぐらい続くのだろうか………。
そしてサイトの方も早く進めたい………!!←
翔のオーロラは、紹介文で説明した通り、ドライバーを手に入れて以降使えるようになりました。
なのでオーロラの呼び出し方も、何故か自然に出来るようになってますね。
おばさんにキツイお言葉を頂戴してしまうマギアェwww。
変な事に疑問を生じる翔www。
そしてマギアのライフを砕く村人の一部www。
そんな兄を無視するナクアwww。
ヘンリーさんとかの名前は突発的に思い浮かべました←
そして村の人たちも、全員ナクアにやった事に後悔しているんですよねー………。
特にルシアさんは。
結論:ヨクバールはもう屑の頂点に立っていいよホント←
いや、自分で書いてて言うのもなんですが←
そしてシングウさんが死んだせいでルシアさんも何処と無く浮かれた感じになったんですよねー………。
マギアは自身の行いにまだ、色々と根に持っているんですよねー…。
簡単には罪は消えないですし、マギアの場合は償うのが出来ない、って思っています。
そしてそんな彼に飛び蹴りする翔ェ。
翔の言う事は、正しいっちゃ正しいです。
実際にナクアは、マギアの自身の行いに苦しんでいるのを理解した上で、「一緒に罪を償う」と言いましたし。
それに本来ならナクアは、マギアを恨むべきなんですが………ナクアちゃんマジ良い子。
そして村の人たちも、マギアと同じような心境なんですよね。
事実、自分たちが何も出来なかったから、今回の出来事も起きるはずがなかったんだという感じに。
なので村の人全員も、『マギアたちと一緒に償う』という選択肢を選びました。
というか、最初からそう決めていた感じですね。
そして今回の一番の見所:ナクアと母親のルシアとの再会
ここ、結構書いてて、どういう風に表現するか悩みましたねー。
ただ言える事………見所の部分が短いって………どういう…事だ……!?←
結局翔たちは、パーティーに無理矢理入れられました←
ちゃっかり零は馴染んでいるけど。
そしてマギアは律儀な人なので、何回もお礼と謝罪をしているという。
過去編の方を見ている方は知っていると思いますが、翔には妹がいました。
どうして両親を殺したのかというのは、過去編で明らかにしていこうと思いますが、まぁ、何となく分かると思います。
そしてマギアも妹であるナクアがいたから、肩入れをしていたという感じですね。
零が翔の部屋に来たとき変な事考えた人、後で零がギガントブレイカーかまします←
というか、そんな簡単にそういう事書くと思いますか?(ェ)。
まぁ、当初はナクアが翔を起こしに部屋に入る→何故か零がいる(しかも二人とも毛布被った状態)→誤解して顔を真っ赤にしながら部屋を出る………って感じでしたね←
零が翔の部屋に来た理由は【自分が弱いから、二人を危険な目に遭わせてしまった】という事を話しに来た、って感じです。
けど実際に仕方無いんですよね………零もまだ色々とトラウマとかそんなものが沢山ありますし、まだ結構ゼロドライバー入手してから、日が浅いし。
けどそんな零を知っているから、翔はああいう事を言ったんですよねー。
翔自身が原因であることもありましたし。
そこら辺は追々過去編で明かしていきますが………。
ちゃっかり野菜貰っている零ェww。
既にオーロラ呼び出して待機している翔www。
そして無駄に渋い別れをする翔wwww。
そしてナクアの言葉、その内(主に遊び半分で)現実にしようかと思っていたりします。
次回は、ちょっと特別編。
アンケートみたいなのも用意してます。