仮面ライダーディブレイカー~紅の破壊者~ 作:火野荒シオンLv.X-ビリオン
翔「どうした、急に」
シオン「いや、溜め書きしてるやつ見て、何となくそう思って…」
零「……まぁ、多分、容赦なく人を不幸のどん底に叩き落とすスタイルですからね、作者は」
翔「ぶっちゃけ、お前が書いた作品で救いようのないやつ、どれだけいるんだろうな」
シオン「うーん……確実に零は救おうとしても救えない部類だとは言える。たとえ神様でもお手上げレベル」
零「orz」
「さーてと、次の世界に到着だ。零、この世界で戦争は?」
「行かせませんよ!?絶対に!!」
「ちぇっ、しけてんなぁ……」
翔たちは次の世界に到着すると、現在地を確認する。
辺りは山に囲まれているが、よくよく見てみると、奥には街が見えており、街の中心らしき場所には、城らしき建物も確認できた。
「ほー。大層立派な城だな。こりゃああそこに行けば、大会の一つや二つはあるだろうな」
「……リーダー、残念ですが、見たところこの惑星『カルミーナ』は、この世界の時間軸では、もう大会はないみたいです」
「……は?」
零の言葉を聞いた翔は、しばらく口をポカンと開ける。
そして口を閉じたかと思うと、思いきりその場で地団駄しながら叫んでいた。
「いやなんでだよ!!なんでもうこの世界で大会がねぇんだよ!!」
「お、落ち着いてくださいリーダー!!どうやらあの街の近隣に、かなり危険なスラムがあるらしいんです」
「スラム?それがどう関わるんだよ」
「なんでもつい最近、そのスラムの住民たちが、あの街の首相に対して反乱を起こしているらしいんです」
零は説明しながら、詳細を詳しく話す。
なんでもそのスラムは、納税やら何やらでかなりの大打撃を受けており、まともな生活はおろか、辛うじて生きていられる生活すらもかなり困難なほどらしい…
その一方で、あの城下町はかなりの豪遊が集まったり、他の町から人々を寄せているため、かなりの財力を持ってるらしく、それをスラムの住民たちに分け与えないがために、そこのスラムは反乱を起こしたとの事。
それらを聞いた翔は、深くため息をついていた。
「…ったく、何処の世界でも、必ずはいるもんだな。腐れたやつは。大体、そんなに金を欲してどうすんだよ。録な使い道にしか使わねぇのに。税金の無駄だろ無駄」
「ですねー……それにどうやら、あの町を納めている現国王、それなりに怪しい噂がしているらしいですよ」
「怪しい噂?」
「はい。ですけど……これ以上この世界の情報は得られませんでした……」
零はホムルに作ってもらった”メディアライザー”と呼ばれる機械の操作を終える。
……このメディアライザーは、翔たちが異世界を旅する上で、その世界の大まかな情報を更新する仕組みになっている。
それでいて情報を得られなかった、ということは、まだその噂に関しては曖昧であると言うことだ。
「ふーん……なーんかあの町、キナ臭いな。近いうちに色んな国と戦争でも起こすかもな」
「参加はダメですからね?」
「ケチ」
~~~
「…失礼します、大王様」
惑星カルミーナにある大きな城………ウィルヘルム城……その城の一室に、一人の老人が入ってくる。
老人が入った部屋には、一人の男がおり、男は窓から外を眺めていた。
「…なんだ、オーム大臣。また良くない報告か?」
「いえいえ、大王様にお会いしたいという方々が……」
「…あの異世界とやらから来た連中か……どうせ断れんし、すぐそこに来ているのだろう。…通せ」
大王様と呼ばれた男―――カリナ・ウィルヘルムは、オーム大臣の言葉を聞き、通すように指示する。
オーム大臣は一礼すると、部屋の外にいる者たちを通す。
そこから入ってきたのは……草加雅人と浅倉威だ。
「…またお前か、クサカ……とやら」
「またとは失礼ですねぇ、大王様」
「……言っとくが、お前らが欲しがっている『アレ』はまだ、手に入ってないぞ……」
「いえいえ、『アレ』はまだ大丈夫ですよ……今回用があるのは、『それ以外』ですから」
草加はにっこりと……それでいてその顔の裏には、得体の知れない邪気が隠れている笑顔で告げる。
「…言っとくが、これ以上スラムの納税を上げるのは無理だ。既に限界が来ている」
「はっ…言いなりになってるくせに、よくそんな事言えるなぁ……あぁ?」
「『スラムの住人が反乱を起こす』のは計画の内だ。今更税を上げても、あの薄汚くて醜い住民は大して変わらないだろ?それに君も、色々と知られたくない【秘密】もあるはずだろう…?」
「くっ……!」
草加たちの言葉に、カリナは唇を噛み締める。
それを見た二人は部屋をそのまま退出する。
二人が部屋を退出したのを確認したカリナは、近くのデスクをダン!と叩きつけていた。
(くっ……スラムの反乱、やつらの欲しがる『アレ』……そして……)
(やつらは恐らく『アレ』以外にも、我が城が隠している【最重要機密事項】……あれの【存在】が、本当にこの城に存在するなら……っ!!)
一方、部屋を退出した草加たちは、これからどうするかを話し合っていた。
「それで……俺ァどうすればいい……どうせ必要以上に殺すのは駄目なんだろう…?」
「…あぁ。けれど大首領の言葉が本当なら、この世界に登竜翔たちが来ている筈………一応オルフェノク共を街に配備させてるから、この街に来たら見つけ次第報告が来る筈だ。その場合は……君の出番だ」
「この街に……否、この世界に来なかったら……どうするつもりだ?」
「そこは抜かりがないよ。何しろ影山が言うには、奴が担当していた世界の大会に参加したって聞いた。恐らくはそれ目当てか何かで世界を回っている。もうこの街では開催されないが……少なくとも、スラムとこの城で戦争が起きた場合は、君みたいに喜んで駆けつけるだろうね。既に噂になっているらしいから、どこかで知る機会は充分ある」
草加は推測を話す。
それを聞いた浅倉は舌打ちしつつ、話を続けていた。
「チッ……てことはまだ戦えるか分からないってか……イライラするぜ……それでテメェはこの城に残るのか?」
「暫くは……どうせなら、君は一旦帰ったらどうだい?」
「…やなこった…」
浅倉は後ろを振り向くと、そのまま何処かへ行ってしまう。
しかし草加は彼を止めず、ポケットからウェットティッシュを取り出し、手を拭いていた。
~~~
暫くして翔たちは、城下町の東側にあるスラム街にやって来ていた(その際見張りは翔がボッコボコにしていた)。
「…で、なんでここに来たんですか…」
「暇だし、他の世界に行くのも面倒だったし、何より戦争が起こりそうな臭いがしたから」
「この戦闘バカ…」
「零、お前昔より失礼になったな、ホント」
零は溜め息をつきながらも、辺りを見回す。
…街はボロボロで空気も酷く、おまけに行き倒れている人間ばかり……
中には小さい子供までもが貧しそうな身なりをしており、それを見た零は俯いていた。
「…」
「……昔を思い出していたのか?」
「…いえ、私はここにいる人たちよりはまだマシでしたので…ただ……」
すると翔が零の方を見ており、零は否定しながら、住民たちの方を見る。
「ただ……あの子たちは、既に親がいないのか、って……」
「…親、ねぇ……俺もお前も、親に対しては何一つ、良い事なんてなかったのに、よく他人の心配は出来るな…」
翔はそう呟くと、スラム街を歩き出し、零もついていく。
…奥に進むにつれ、街並みが酷くなっており、よくこれで今生きている者たちがいると思えるほど……
翔たちはそう思いながら暫く歩いていると、一番奥に巨大なテントが見える。
見た目は多少ボロボロであるが、それでも他よりは綺麗であるため、恐らく一番新しく作られたと見られる。
それを見た翔は、手を顎の部分に持ってきながら、うーんと唸っていた。
「…臭うな、あの中に多少の実力を持つ奴がいる、そんな雰囲気を漂わせている」
「…臭いで分かるものなんですか、それ…」
「お前は例えて言ってるのも分からないのか?」
「―――そこにいるのは誰だ!!」
「「!」」
突然背後から声が聞こえ、二人は慌てて後ろを振り向く。
後ろの道から何人もの武装した男が走ってきており、それを見た零は驚く。
すると近くにいた住民たちも、翔たちを取り囲み始め、翔は「あららー」と暢気に呟いていた。
「まさか反乱軍みたいなのがいたとはなー。しかも後ろから来るとは」
「何暢気なこと言ってるんですか!?っ…住民たちにも取り囲まれてるし……」
「変身して抜け出すか、一人一人こr「それは駄目ですからね!」……あーはいはい、わーったよ」
「貴様ら、何者だ……まさか城の兵士たちか!」
「んなもんじゃあねぇーよ!」
翔は一人の反乱軍の男の言葉を否定すると、一瞬にして男に迫り、顔面に蹴り込んでいた。
蹴られた男はそのまま大きく吹っ飛んでいき、それをきっかけに他の反乱軍の者たちが一斉に翔たちに襲い掛かりだした。
「げぶぁ!?」
「ヘブラー!?くっ…何者かは知らんが、ひっ捕らえて殺せー!!」
「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」
「おーおー、逆上しやがって」
「リーダーがそうさせたんでしょうが!?」
零は暢気な事しか言わない翔に向かって叫びながら、近寄ってくる男たちを殴り飛ばしていく。
反乱軍の男たちは翔たちの異常なまでの強さに怖気ついたのか、ズリ、と後ずさりしていく…
「な、なんだあの者たちは…」
「俺たちは武器を持っているのに……素手で圧倒しているだと…!?」
「歯ごたえねぇな……おいお前ら、反乱軍ってやつらだろ。だったらボスもいるはずだ…」
「なっ…コイツまさか、賞金稼ぎかなんかか!?」
「んな馬鹿な…いずれにしろ、隊長に手を出させるには」
「―――何をしている!!」
「「「!」」」
不意にテントから甲高い声が聞こえ、付近にいた者全員が振り向く。
するとテントから誰かが出てくる……
出てきたのは、赤いロングヘアの女性で、彼女は多少ボロボロながらも、まだ使えるであろう鎧を着ていた。
すると女性を見た反乱軍の男たちはひざまつき、それを見た翔は、テントから出てきた女性の正体に気付いていた。
「お前ら……それでも男か!」
「「「滅相もございません、エルティナ隊長!!」」」
(やっぱり隊長か……女だったけど)
「え、女の人が……反乱軍のリーダー!?」
「…?貴様らは何者だ?見かけない顔だが……」
零の言葉を聞いた女性―――エルティナは翔たちに気付き、何者かと尋ねてくる。
それを聞いた零は説明をするが、途中で翔が話に割り入ってきだしていた。
「あ、すいません!私は星野零です。この隣にいる人は登竜翔さんです。実は私たち、色んな場所を旅してまして…」
「で、ここの反乱軍がドンパチやるって聞いたから、区域の境にいた兵士共フルボッコにしてここにやってきた」
「ちょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?何人が穏便に事を運ぼうとしているのに邪魔するんですかー!!?」
「いや、だって事実だろ」
「リーダーにとってはでしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「…あの入口に立っている兵士を、だと?」
するとエルティナは翔たちの話を聞いて、どういう事かと尋ねてくる。
それに対し翔は「そのまんまの意味だ」と答え、それを聞いたエルティナは、反乱軍の男の一人に確かめてくるように告げる。
その男は返事をすると、すぐさま兵士がいつも立っている区域へ走り出していた。
「…それで、貴様らは何故こんな場所に?見たところ、城の連中が雇った賞金稼ぎ、とかではないようだが」
「いやー、ぶらっと立ち寄った時に、お前らの噂を聞いて。そんでその反乱軍がどれだけ強いかなーって思って……あんま手応え無かったけど。そしてそろそろ零は俺の足を踏むのをやめようか。凄まじくいてぇんだけど」
「リーダーが何でもかんでも言ってしまうからです…!!」
「ちょっ、本気でそれ強す…イデデデデデデデデデデデ!!」
翔の足を思い切り踏んでいる零はさておき…
暫くして、先程区域を見に行った男が戻ってきていた。
「隊長!こいつらの言うとおりでやした!今さっき巡回の兵士共に、あそこの見張りを任されているやつらが介抱されていやした!!」
「そうか……」
「な?言ったとおり……」
男の言葉を聞いたエルティナは、再び翔の方に視線を向ける。
翔は溜め息をつきながらエルティナを見るが、ふと彼女の動作に気付く。
「…なんだ?俺と殺ろうってのか?」
「…貴様らが余計な事をしたからだ。近い内にここに城の兵共がやってくるだろうな。『見張りをあんな目に遭わせたのは』……ってな」
「…リーダー…?」
「え、何これ、俺が悪いの?」
エルティナはゆっくりと腰に掲げている長剣を引き抜き、翔たちに向けて構える。
それを聞いた零は……軽く軽蔑するような眼差しで翔を睨み付け、近くにいた住人たちも翔をにらみ付けている始末。
それに対し翔は自分が悪いのかと尋ねる……むしろお前以外誰が悪い。
「こいつらを簡単に退けるほどの実力を持っているなら、私たちの仲間になってもらおうかと思ったが………死んでもらおうか」
「…リーダー、自分の責任は、自分で取ってくださいね」
「こら零、さらっと一人だけ逃げようとするな」
「そうだぞ、そこの……レイ…だったか?貴様も”男”なら逃げずに、正々堂々と殺されろ」
「いや、正々堂々と殺されろって……零?」
その場から一人逃げようとする零は翔に捕まり、エルティナも大人しく殺されろと告げる。
翔は男だからって…と呟くが、ふと零が体を小刻みに震わせている。
そして……
「私は………”女”だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ただ一言、そう叫んでいた。
それを聞いた殆どの者たちはポカーンと口を開け、翔は「あー…そういう事か…」と頭を掻き毟っていた。
特にエルティナは動揺しながら、零を指差す。
「…き、貴様…女…だったのか…?」
「正真正銘、女ですよ!!」
(まぁ、遠目から見たら男と間違えられる程だしな…第一、服装が男物だし)
「いや、すまぬ……見たことの無い格好であったのもそうだったが…その……胸とかが……」
「…気にしている事を……!!」
零はその場でorzする。事実なので仕方ないのだが。
翔は落ち込む彼女を無視しつつ、懐から拳銃を取り出す。
それを見たエルティナも、再び戦闘態勢を取る。
「…ま、アンタが殺る気なら、俺は大歓迎だぜ…?」
「フッ…随分と自信があるようだな…いいだろう、貴様はじっくりと…」
「―――止まれ!そこの盗人(ぬすびと)共!!」
「「!」」
エルティナが攻撃をしようとした瞬間、突然誰かの叫び声が聞こえる。
声の聞こえた方を振り向くと、奥から果物などを抱えている子供たちが、城の兵士に追われているのが見える……
すると子供たちはこちらにやって来ると、未だに落ち込んでいる零の目の前で隠れる。
何事かと零は振り向くと、3名ほどの兵士が、彼女の前に立っていた。
「…え?」
「貴様、そこの盗人たちを明け渡せ」
「え、っと……この子たちですか?」
「「「ひっ…」」」
「そうだ。盗人には罰を与えなければならない。最悪は死刑だ」
「死刑…」
兵士の言葉を聞き、零はゆっくりと立ち上がる。
そして…そのまま兵士を蹴り飛ばしていた。
蹴り飛ばされた兵士は大きく吹っ飛んでいき、それを見た残りの兵士は彼女を見る。
「貴様!何をする!!」
「今の行為は反逆罪ものだぞ!!」
「そうでしょうね……けれど、貧しいが故に、必死に生きている子供たちが刑罰を受けるのはあんまりじゃないですか?あの子たちだって、必死に生きているのに……第一、この街にはまだ、ここの治安をよく出来るほどの財力があるはず…それなのに税を掛けてまでお金を巻き上げて、何を企んでいるんです?戦争なんていうくだらないものにですか?」
「こいつ…!?」
「大王様が決めたことだ。あの方の言うとおりにしていれば、その内ここも豊かになる」
「その前にここの住人全員が餓死します!それにその口振りじゃあ、その大王様が何を目的としているかとか知らないようですね……そんな人の言葉なんか信じられませんし、ここの住民たちは反乱をやめませんよ!!」
「がっ…偉そうな事言いやがってこの餓鬼……この場で処刑してやる!」
零の言葉に怒りを感じた兵士の一人が、彼女に斬りかかる。
が、零はそれを避けると、相手の剣を持つ手を肘打ちし、剣を手放させる。
兵士は急いでそれを拾おうとするが、その前に彼女は剣を拾い、兵士に向けて牽制する。
それを見たスラムの住民たちは驚き、翔もニヤニヤとしていた。
「なっ…!?」
「…どうしますか?まだやるって言うなら……最悪、私が貴方を殺しますよ」
「むしろ殺っちまえ。慈悲は無い」
「くっ…この餓鬼…!」
「よせ、サウル」
「!何故だリゾウ!?」
リゾウと呼ばれた兵士は、サウルという兵士にやめるよう呼びかける。
それに対しサウルは、リゾウに向かって唸っていた。
リゾウは零の近くまで歩み寄ると、彼女に剣を下ろすように告げ、零は静かに剣を下ろす。
「…すまぬな。この者が無礼を働いて。確かに貴様がやらかした事…死刑同然のものだが、貴様の言葉にも、多少一理あるのだ」
「…本当ですか、それは」
「嘘ではない。事実、現大王様は本来、ここまで酷いことはしない、心優しいお方なのだ」
「それでは何故、現大王は我々を苦しめる!?今の大王のせいで、生活が苦しくなってきているのに…!」
すると突然エルティナが話に割って入ってくる。
…このスラムの被害者でもある彼女にとって、リゾウの話に納得できるはずもない…
スラムの住人たちも同じで、一斉に兵士たちに罵声を浴びせ始める。
が、リゾウは鞘に納めている剣の尖端を地面に打ち付け、その場を黙らせる。
「黙れ!…確かに大王様が何を企ててるか、私たちはあまり知らないが、何故ここまでするかは知っている。が……理由は深く言えない…」
(なーんか訳ありっぽいなー……)
「だが、これだけは言える…あの方は、絶対貴様たちを見捨ててはいない。だから反乱はやめてくれ。大王様も苦しんでいらっしゃるのだ…」
「そんな話、信じられる訳がない!今すぐここから立ち去れ!そして現大王に伝えろ!『近いうちにかならず貴様の命をもらいにいく』とな!!」
エルティナはリゾウの話を信じられないと叫び、今すぐ彼らに立ち去ってもらうよう要求する。
その際、大王に向けての言伝てを伝えるようにも要求しながら。
リゾウは暫く沈黙すると、後ろを振り向き、サウルに「行くぞ」とだけ告げる。
サウルは舌打ちしながら立ち上がり、零から自分の剣を奪い取りながら、睨み付けていた。
「ちっ…今回の件……特にテメェの背後に隠れてるは不問にしてやる……けど、次にあったときは覚えてろよ…!」
「捨て台詞か」
「うるせぇ!」
「いいから行くぞ、サウル。ダンプも起きろ」
リゾウは零が先程蹴り飛ばした兵士を叩き起こし、三人ともその場から立ち去る。
それを見送った零は後ろを振り向くと、一番前にいる子供の頭を撫でていた。
「…大丈夫?」
「…う、ん……あり、ありが……と…」
「いいのよ、気にしなくて。でも、売り物を盗むのはダメだから、今度からしちゃあダメだよ?君たちもね?」
「「「…」」」
「って、返事はしないのね……」
零は優しく叱るも、子供たちはうんともすんとも言わない……
それを見た彼女はため息をつくが、そうしていると、エルティナが子供たちに近づき、全員に拳骨を浴びせていた。
「バカモン!!お前ら、あれほど街のものを盗むなと言ってるだろう!盗むなら街の外の旅の商人からだとあれほど教えただろ!」
「「「…ごめんなさーい」」」
(いや、街からは盗んじゃダメで商人からは盗んでいいって……)
零は痛そうに頭を抑えている子供たちを見て小さく苦笑する。
すると翔が拳銃をしまい、エルティナの元へ歩み寄っていく。
「ちぇ……つまんねーの…」
「なんだ、今更命乞いか」
「んにゃ、違う…少しの間お前たちと一緒にいようかなーって」
「…は?」
翔の意外な一言に、エルティナは思わず口が開く。
いきなり一緒にいるなどと言われたら、誰もがどういう意味だと思うだろう…
特にそれを聞いた零は、驚きのあまり翔に駆け寄っていた。
「ちょ、いきなり何言ってるんですかリーダー!?」
「そうだぞ!第一貴様らは生かしておけぬと…」
「まぁまぁ、そうカッカするなって」
「第一、何故我々と一緒にいようなどと…」
「んー。あの城の兵士が知らないような秘密がありそうだなーって思って。で、別に一人で乗り込んでもよかったけど、どうせお前たちも城に入って暴れるんなら、一緒に暴れようかなーって。それに、お前との手合わせもできるから、俺にとっては一石二鳥、お前らにとっては戦力が増えるのはありがたいだろ?」
「あの…私には何の特もないんですが……」
翔は不適な笑みを浮かべながら理由を話し、零は自身が特もなにもしないというのを彼に告げる。
が、彼は零の話を無視して、エルティナにどうするか尋ねていた。
「…で、どうすんよ?」
「断る、そう言ったらどうする…?」
「お前を含め、ここのやつらを(零が)殺す、って言ったら?」
「リーダー、今心の中でさらっと私に殺らせようと思いませんでした?」
さらっと自身が殺るという感じの翔の言い方に、零は拳を震わせる。
その一方でエルティナは住民たちの方を見渡し、暫し沈黙する。
そして数秒後、彼女はため息をつきながら翔の顔を見た。
「…いいだろう。貴様たちを反乱が成功するまで、我らと共にいてもらおう。ただし!もしここのやつらに手を出したりしたら容赦なく殺す…それでいいな?」
「オーケーオーケー。その辺は安心しろ。むしろこいつがここの男共のせ…」
「リーダー、それ以上口を開くと首絞めますよ?」
「…」
(…実力はあるようだが、ちゃんと物事の立場は分かっているようだな…ぷっ…)
余計なことしか言わない翔に対し、零は手の甲をボキボキ鳴らす。
…目を見る限り、冗談ではないようだ…
翔は身の危険を感じた後、それ以上の事を言わないようにし、それを見たエルティナやスラムの住人たちは、必死に笑いを堪えていた。
「…あいつらか…登竜翔と、星野零ってやつは……」
その様子を、浅倉が双眼鏡で見ていたのは、誰も知らない。
ぶっちゃけ、零は過去編の時辺りが一番救えないです。
普通に見てありがちの内容なのに、何故か救おうとしても救えない的なやつ。
というか、全次元の神様が見ても「これどうやって救おう」って悩むレベル。
早速釘を打たれる翔ェww
今回もちょっとファンタジー的な世界観にしました。
…というか、しばらくはファンタジー的な世界観になってしまいますが。
そして地団駄を踏む翔ェwww
ファンタジーに似つかないスラム街の話ェ。
翔お前w税金の無駄ってww
ホムルさん自作のメディアライザーの解説としては↓
・その世界に入ると、地球の本棚の如く情報が集まる(ただし、情報が多すぎると負荷を起こすので、一定の範囲内だけ)
・同じ機械をつけている人物が離れていても、次元を越えない限りはその人物の現在地を確認できる
・一度行った世界の座標が登録される(ただし空間を越えるだけで、時間までは越えられない)
…という感じで、そこそこハイスペックな機能です。
※オーム大臣はどこぞかの金色の魔法使いみたいに裏切ったりしません←
カリナさんは多分、この章での苦労人。不幸人はエルティナんがスラムの税を上げているのは、相当な金が必要だからなんですよねー…
一応普通の街でも税は上げてますが、あえてこっちの税を上げている感じ。
そしてお城にきな臭い雰囲気しか漂わないです←
草加が安定のクズw
こいつはどうしても、因縁をつけないとダメなのだろうか……
逆に浅倉は、戦いまで大人しくするという珍しい方向性……まぁ、大首領に逆らったら、殺されますからね…
その分、この章でとんでもないほどの、えげつない事をやらかしますが。
さらっと翔にボコられる兵士ェw
零の素性は、いずれ過去編で書きますが……本当に救いようがないです。
そしてちゃっかり反乱軍に見つかる翔たちェww
翔は相手を逆上させる事しかできないのだろうか…←
そして普通に素手で圧倒しているという。
エルティナさんの見た目はフェアリーテイルのエルザさんを脳内に思い浮かべれば、物凄く分かりやすいです。
そして必死に事を穏便に運ぼうとする零の邪魔をする翔ww
そりゃあ零に足を踏まれて当然だわwww
翔たちが兵士ボコった→反乱軍が疑われる→反乱を起こせないどころか処罰される可能性あり
…うん、これは怒るな、うん。
そしてさらっと翔をおいて逃げようとする零ww
ついでに男と間違われるというwww
なお、どうでもいいですが、自分は胸で女性を決めるタイプは、一生恋愛がうまくいかないと思っています←
零の言葉は正しいっちゃ正しいんですよねー……
実質、相手にとっては何故金集めんのって思うでしょうし。
そして容赦のない翔の一言ェ。
リゾウさんの言う通り、カリナさんは悪気があってしてるわけではありません。
それでもエルティナさんやスラムの住人にとっては、信じられないでしょうが…
そして捨て台詞を吐いて帰る兵士www
街>商人という悲しい上下関係。
さらっと反乱軍に仲間入りしようとする翔ww
本当にこれ、零には特もなにもないです。
そして人に罪を押し付けようとする上に、デリカシーのない事を言おうとする翔……
…
……一辺死の瀬戸際を体験させてもいいんだよ、零……?←
そしてさらっと見てる浅倉ェwww
次回の予定は……微妙に未定←